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71.聖女の力

 


 斬られる寸前に僅かに引いたのか剣士の傷は思ったより浅かった。


 苦悶の声を上げる剣士に、剣を振り切った姿勢のまま尻尾の剣で追撃。剣士は半ばから切れてしまっている剣で凌いだが体勢は大きく崩れた。



『これで終わり。』



 制御が甘くて漏れてしまった声と同時に止めの一撃を振るう。










 悪寒。



 《直感》が特大の警鐘を鳴らす。

 即座に剣士への止めを放棄して、全力の魔力加速で後方へ離脱する。



 距離をとった直後、さっきまでいた辺りを中心にかなりの範囲を巻き込む光の柱が立っていた。


 スケルトンとしての本能なのか、絶対に触れてはならないものだとわかる。間違いなく聖女の攻撃だろう。グラシオが現状だと絶対に勝てないと言うはずである。



 光が晴れると討伐隊は淡く光るドームのような障壁に覆われていた。タイミング的に光の柱に巻き込まれたはずの剣士もドームの中で治療を受けているようだ。あの光は人間には悪影響はないのだろう。



 残っていたゴブリンの骨製投げナイフをドームに向かって投げてみる。ナイフは障壁の前で不自然に停止して、そのまま塵になった。ものすごく見覚えのある光景だ。



『強制的に魔力を奪ってるのか。』



 また声が漏れる。本当に対策を考えないと色々支障が出そうだな、と関係ない事を考える。今の手札ではこの状況に対して何も出来ないのだ。




『グラシオー。これもうどうしようもないから撤退で。』



 今度は意識して声を出してグラシオを呼ぶ。


 なんの前触れもなく俺の隣に現れたグラシオは、俺の肩に触れて手に持った道具を掲げた。僅かな浮遊感とともに視界が暗転する。



 最後は人間に何も言わねーのかよ。




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