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7.敵を倒す方法について
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すっぽ抜けた手を直してから改めて考える。この握力でどうやって敵を殺すか、である。
真正面からいくのは無理だ。歩くだけでふらつく状態で、掴める距離まで近づくのは至難の技だしな。
相手に戦闘力がなくても逃げられたら追いつけない。走ったら転ぶ。
こっそり近付くか？いや、それも無理だな。一歩ごとにカチャカチャ音がなってる。普通に気付かれるな。
自分の手を握ったり開いたりしながら考えて、ふと思い出す。
今の俺、骨じゃん。そこら辺で死体のフリすればいけるんじゃね？
さっそく実行したいが、生き物がいない。俺が生まれたんだから少なくとも同族はいると思うんだけど見かけてない。
嫌な予感がする方向を避けてきたんだけど、もしかしてあれか？俺が弱すぎてなんかしらいる方向全部に《直感》が発動してる？
たしかに正面から戦闘になったら何が相手でも死にそうだけどさ。
試しに少し引き返して嫌な予感がするほうに行ってみると普通にいた。同族ではなかったが。こちらに背を向けているので、鑑定してみる。
名前:なし
種族:ゴブリン 種別:邪妖精
レベル:3
ランク:E
スキル
《棍棒術Ⅰ》
緑の肌をした、背の高さが俺の身長の半分くらいのそいつはゴブリンというらしい。ランクもレベルも上だ。棍棒も持ってるし、あれはキツそうだから他を探してみよう。
