61.死闘
攻撃を躱す。魔力加速や《鋼の肉体》はフル活用だ。オーガの攻撃は見た目より範囲が広い。腕全体に魔力が渦巻いていて、大きく躱さなければダメだった。
回避が大きくなれば反撃にかかる時間も長くなる。少しの隙に一撃をいれる今までの戦い方が出来なかった。
攻撃を凌ぐのに魔力をガンガン使っていて、このままではジリ貧だ。
最初の一撃と同じような振り下ろしを出来るだけギリギリで躱す。飛んでくる石礫を《鋼の肉体》で強引に突破しオーガの拳を斬りつける。
(硬い…!《鋼の拳》ってのは適当じゃないのか!)
レベルやランクはデタラメなようだがスキルはある程度それっぽいものではあるらしい。
思いきり斬ったはずの拳には、僅かに赤い筋が浮かんでいるだけだった。
躱して、躱して、躱して剣を振る。僅かな攻撃のチャンスで試してはみるがやはりダメージはほとんどない。
一度だけ足を斬りつけたが拳ほどではないが硬かった。与えられたダメージは少しの切り傷だけ。《鋼の肉体》を発動したジェネラルを斬ったときくらいの浅いものだ。
既に魔力は半分ほどになろうとしている。攻撃に慣れてきたことで多少の節約は出来ているが、それではほんの少し寿命が伸びるだけだ。
どうにかして、攻撃を通せるようにしなければ。
書き溜めがかなりあるので9月は毎日更新したいと思います。




