50.特異個体※
side冒険者
「なんだと!?」
「嘘だろ!?なんだ今の動き!」
あまりにも予想外の事態に、黒の剣に動揺がはしった。だがそれも一瞬のことですぐさま戦闘態勢に入る。
リーダーは弓を投げ捨て腰の剣を抜き、聖職者は全員にバフをかけ、魔道士は視界を確保するために灯りの魔術を行使する。シーフはナイフを構えてスケルトンの動きを注視していた。
明るく照らされたスケルトンの姿を見て、シーフが舌打ちする。
「尻尾がありやがる…!ソードスケルトンじゃねえ…!」
その言葉と同時に、スケルトンが不自然な加速をして黒の剣に突撃した。
「速え、がパワーは無えな!」
一歩前に出てスケルトンの突撃を止めたリーダーが笑う。距離が詰まったことでスケルトンの全容がはっきりしたが、その姿は異様だった。
小柄な女性程度の体躯、長い尻尾もそうだがなにより。
「その真っ白い剣は魔剣か?どこで拾いやがったん、だ!」
言葉とともに力を込めて薙ぎ払う。それでスケルトンを吹き飛ばすつもりだった。
スケルトンはリーダーの前に留まっていた。剣を振り切った体勢のまま動けないリーダーにスケルトンの剣が迫る。
(力を流された!?やべえ!!)
「おらぁ!!」
ギリギリのところでシーフがスケルトンを斬りつけてリーダーを救う。スケルトンはバックステップして躱していた。
「助かった!このスケルトンが特異個体で確定だ!鑑定して撤退するぞ!」
50話、連載中注目度ランキング95位ありがとうございます。




