44.新たな部位は
残りの骨を回収する過程で新たに判明したことがあった。
心臓と脳のところの魔力には干渉不可能な事、そして両手の魔力も強固すぎて動かせず、《骨吸収》の対象にも出来ない事だ。
《骨吸収》する時は魔力で骨を包んで浸透させる事で自分の物にしているので、両手の強固すぎる魔力に阻まれて吸収出来ないんだと思われる。
仕方ないのでその他の使える骨をすべて集めて数本に魔力を集中、そして吸収して自分の物にする。
スケルトン丸1体分の骨と考えると少なくなってしまったが、ゴブリンのドロップをチマチマ集めるよりよほど良い。
手に入れた骨を何にするか考えつつ、ほぼすべての骨を失ったスケルトンにトドメを刺すとドロップアイテムが残った。
スケルトンの右手
スケルトンのドロップアイテム。魔力は抜け落ち、ただの脆い骨となってしまっている。
鑑定はこんな結果だった。手に取っても確かに魔力は感じない。魔力がなくなっているので吸収出来そうだが、大幅に弱体化することになると俺の感覚が告げている。
それは非常に嬉しい知らせだった。取り込むと大幅な弱体化が起こるということは、それだけ魔力を集めるということだ。つまりこの手は、取り込めば今の両手と同じ力を発揮できるのだ。
さらに現時点で魔力がないので《骨変形》スキルで好きに弄れそうである。
《骨変形》で形を作って《骨吸収》で自分に取り込む。これで両手と同じ力を持った好きな部位を作れる。
そして俺はこの骨で、剣を作ることに決めた。




