42.骨(スケルトン)吸収
その場で通りがかったゴブリンを3組ほど倒した俺は方針通りに移動していた。
《直感》が強く反応する方向を避けつつそれなりの距離を動いて、この辺りで狩りをしようかと考えているとゴブリンの興奮しているような声が聞こえる。
なるべく音を立てないように近づき覗き込むと、3匹のゴブリン達が下を見て騒いでいた。
(あれは…スケルトンか。)
ゴブリンの足元には白い骨が転がっている。もぞもぞと動いているが、手足を折られていてなにも出来ないスケルトンを見て笑っていたようだ。
(とりあえずゴブリンは殺そう。)
こちらに背を向けているゴブリンにコッソリと近づき2匹の首を折る。驚愕に固まっている残り1匹も素早く捕まえて始末した。
光になって消えていくゴブリンを横目にもがき続けているスケルトンを観察する。
俺達に仲間意識なんてものがないのか、俺が薄情なだけなのか、ひどい状態の同種を見ても特になにも思わなかった。
このまま放置してもゴブリンかバイトドッグに殺られるだろうしこいつも殺してしまおうかと考えたとき、ふと閃いた。
こいつ、《骨吸収》スキルで吸収できないだろうか?
まだ生きているスケルトンではあるが、間違いなく骨だ。骨であるなら吸収出来るのでは?
試しに折られて転がっている脚の骨を拾ってみる。
…普通に吸収出来そうだ。ただこのまま吸収すると弱体化してしまうという事も、感覚的に理解できた。
どうしたものか。




