33.ゴブリンはどこからくるのか
ゴブリンを狩って骨を集めていてふと思う。
─ゴブリンってどこから湧いてきてるんだ?
今までは気にしてなかった、というより気にする余裕がなかったが、ゴブリンの数はめちゃくちゃ多い。他の魔物をほとんど見ないほどだ。ゴブリンは魔物の中でも弱いほうであるのは間違いないだろう。それでも俺の活動範囲はゴブリンばかりだ。
ゴブリン
下級魔物。弱いため多くの場合群れを形成している。同族の死に敏感で、同族が多く死んでいる場所には近づかず、その周囲ではより多く集まって群れになる。進化個体を中心に集落を作ることもあり、縄張りに自らの排泄物を撒き、悪臭を発生させることで他の魔物を排除する。
《鑑定》した結果知りたい情報がすべて出てきた。これまでもそうだったけど、《鑑定》ってその時知りたい情報を出してくれるのだろうか。後でどうにか検証しておきたいな。
それはともかくゴブリンである。《鑑定》をかけたのは通りかかった8匹の群れだった。ここまで群れが大きくなっているのは間違いなく通ったゴブリンを狩りまくっている俺が原因だろう。
そしてもう一つ。他の魔物を見ないのだから、この辺りは集落を作っているゴブリンの縄張りだ。嗅覚がないので悪臭のほうはまったくわからないが。
ここがゴブリンの縄張りの中なら、俺はゴブリンにとって、縄張りの中で群れの仲間を次々と殺していく未知の脅威であるという事だ。
そんな存在がいたらどうするか。絶対に放置はしない。見つけ出して殺そうとするだろう。…これは結構なピンチではなかろうか。




