29.理想の姿
《骨変形》で自分の形を好きに弄れるようになったが、その場その場の思いつきでコロコロ姿を変えていくのは良くないだろう。強敵に出会ってしまった時、慣れていない姿でいたから死にましたなんて事になりかねない。目指す姿はしっかり決めておくべきだと思う。
基本は今の人型が良いだろう。今まではほとんどが不意打ちで戦闘スタイルなんて無いようなものだが、元人間なんだからベースは人型のほうがいい。下手に獣に近くなっても、まともに動くことすら難しいかもしれないしな。今の姿に付け足しただけなら、最悪追加した部分を切り離せば今までと変わらないし。
じゃあ具体的にどんな姿に自分を改造するか考えよう。
まずやりたいのは腕を増やすことである。《剣術》スキルを活かしたいのだ。今までは剣を手に入れるのが不可能だったが、《骨変形》で形を整えれば骨の剣を作ることが出来ると思う。
しかし作った剣を元々の手に握ると、片手が最大火力である掴み攻撃が出来なくなる。なので新しい腕を作ってそれで持ちたい。片方だとバランスが悪いので、左右に一本ずつ増やして、両方に剣を握らせるのを目標にしよう。
そしてもう一つ。尻尾がほしい。上半身に腕と剣をそれぞれ二本分追加すると重量的にバランスが取りづらくなるだろう。動物のような四足にしようかとも思ったが、スムーズに四足歩行する自信はない。そもそも動物の骨格を知らないので、まともに動くような足を追加できるか怪しい。
尻尾ならお尻あたりからだんだん細くなるように骨を追加していけばなんとかなると思う。動かすのにしっかり練習しないといけないけど、最初は短い状態で慣れたら少し長くする形でいけば大丈夫だろう。
目標は決まった。今の姿に腕二本と尻尾を足して剣を二本作る。そこを目指して頑張るとしよう。




