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詩*夜空へ*

愚か者の星

作者: a i o

すべてを断ち切りたかったのに

縋ってしまう

細い糸


どこかへ消えてしまいたかったのに

探してしまう

私の居場所


次第に弱々しく光る星は

闇夜にあって

消え去りたい矛盾を抱えながら

まだ瞬くことを止めないという


交わした言葉が

繋ぎとめる

か弱い光


すべてを捨て去るには

足りない勇気が

私をせせら笑う


肌寒い日に

軽やかに上着を羽織るようには

隠せるものではないと知った

この臆病な心


落ち葉を踏みつければ

甲高く泣く

誰かの耳に

辿り着いてほしいと願うそれは

乾いた叫び


澄み切った夜空には

光を弱めることに腐心した

愚か者の星があって


あなたに見つけてほしい、と

それでも輝くことを止めないという







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― 新着の感想 ―
[良い点] そういう星が泣いていたら、手を繋いで一緒に歩きたいと思いました。悲しいけど隣にいるね、と声をかけて。繋がなくても、少し距離を置いてでも、健気な星を感じていたいと思うでしょう。 [一言] 愛…
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