愚か者の星
掲載日:2015/11/17
すべてを断ち切りたかったのに
縋ってしまう
細い糸
どこかへ消えてしまいたかったのに
探してしまう
私の居場所
次第に弱々しく光る星は
闇夜にあって
消え去りたい矛盾を抱えながら
まだ瞬くことを止めないという
交わした言葉が
繋ぎとめる
か弱い光
すべてを捨て去るには
足りない勇気が
私をせせら笑う
肌寒い日に
軽やかに上着を羽織るようには
隠せるものではないと知った
この臆病な心
落ち葉を踏みつければ
甲高く泣く
誰かの耳に
辿り着いてほしいと願うそれは
乾いた叫び
澄み切った夜空には
光を弱めることに腐心した
愚か者の星があって
あなたに見つけてほしい、と
それでも輝くことを止めないという




