変わりいく世界のために
教室が燃えている。
みんなが傷だらけで泣き叫んでいる。
その中に紛れて倒れ伏し、息をしていない者もいる。
虚ろな目でただ虚空を見つづける者もいる。
さながら小さな地獄のような、
小さな僕らからすれば本物の地獄のように、
そこで僕はただ黙って泣くしか出来なかった。
体が動かない。
次第に意識が擦れていく。
それは眠気にも似た感覚、
部屋に充満している煙のように視界が黒く暗く覆われる。
必死に声を上げようとするも何も出来ない。
体が言うことを聞かない。
ただ自分の意志とは関係なく、溢れる涙を拭うばかり。
そして遂に閉じた重い瞼。
それでも滲む涙を拭い続ける。
体は言うことを聞かない。
最後に大きな音が聞こえたと共に体に何かがのしかかる。
痛いはずなのに痛みがない。
その衝撃とは裏腹に穏やかに薄れ消え逝く意識。
諦めたくない
それでも体は…
目が醒めた。
あれは、夢の中の夢?
いや、夢?
それにしても嫌な夢だ。
目の前が真っ暗だ。
目は開いているのか?
起き上がろうとするも体が重い。
金縛り、ふと頭によぎった。
いや、違う。
今は動けるはずだ。
瞼が開かない。
腕が、足が上がらない。
瞳は涙で潤っている。
体は汗で湿っている。
抗うのをやめ、もう一度寝る事にした。
強張った体から力を抜くと意識も一緒に眠りに誘われる。
目を開ける。
教室が燃えている。
先ほどと全く同じ状況、のように見える。
何処かに違いがあるかも知れない。
今分かるのは、体が自由という事だけ。
あれほど重かったのに今は、痛みを伴い腕が反応する。
それでも涙は溢れ出る。
また、拭うしかなかった。
拭い始めたら、終わりがない。
涙で上手く前が見えない。
拭うと邪魔で前が見えない。
それでも涙は溢れて止まない。
動けるのに動けない。
さっきとは違うのに同じ。
また繰り返すのかな。
嫌だな、
怖いな、
痛いな、
悲しいな、
悔しいな、
諦め切れないな、
諦めたくないな、
それでも。
受け入れなきゃ。
目が開く。
光が眩しい。
「やっと起きたー!」
「ん、んぅ…」
目を擦る。
今朝は多く目糞が取れた。
「んぅはーぁ〜」
心底、力が抜ける欠伸。
体は軽いけど上手く力が入らず、立ち上がる際によろけてしまった。
「あー、もー、お兄ちゃん大丈夫?」
ああ。
「…。」
あれ?
「返事くらいしてよね。」
「…ご、ごめん…」
「え?」
「え?その、ごめん、って。」
「どうしたの?今日は朝から。もしかしてどこか悪い。」
「…。!、」
声に出したつもりだが、反応が無いので急いで首を振った。
「本当に大丈夫なの?今日は私の入学式だよ。」
そういえば。
「ぁぁ。」
「え?もうさっきから声が小さいよ!」
「え、あ、ご、ごめん。」
「むー!」
納得しなかったのを腕組んだ事で理解した。
「そんなんだったら別に来なくてもいいよ!ふんっ!」
一度俺の方を見てから振り返って勢いよく出て行った。
「眩しい…」
確かに言葉にしたつもりが自分でしか聴き取れないであろうに小さかった。
それから部屋の電気を消して、妹の後を追うようにゆっくりと部屋を出た。
「眩しい…」
家族はリビングに集まっていた。
「おう、起きてきたか!」
「んぅ、おはよう…」
「ん?あ、ああ、おはよう!」
最初聞き取れなかったようだが、
そこは家族、長男、妹とは少し年季が違うので何とか伝わったようだ。
母さんは、化粧で忙しいようだ。
母さんと妹、母さんの中での主役はどっちだろうな、なんて皮肉を思いつつ牛乳を自分のコップに注ぎ1杯分体に流し込む。
その冷たい刺激に体が醒まされたような感覚がした。
いや、さっきまで無駄に高かったような体温が冷まされたのだろうか、いつもの調子に戻ったような気がした。
コップを水で軽く濯ぎ乾燥台に置く。
口を手の甲で拭き、その甲を洗いに行くついでに顔も洗う。
気合が入る。
意識がはっきりとハッキリする。
顔をタオルで拭いていると、母さんに呼ばれたので少し急いで向かう。
着替えさせられ、カメラを机に置きタイマーで撮影。
それが終わるとみんなで大移動して玄関、家を背景に撮って、僕と妹
、母さんと妹、といろんなパターンでも撮った。
いつも通っている学校へ班ではなく家族で向かう。
いつもと違うので途中、ふと公園を覗いた。
朝、という事で散歩中の老人や同じく今日入学する子供たちとその家族が脇道を通っているだけだった。
一般的な出勤時間は既に終わっているようなので、そこにスーツ姿のサラリーマンなど居ようもなかった。
ましてやベンチで座っているなど。
どうやら立ち止まっていたらしい。
「どうしたの?」
声をかけられ我に帰った。
「いや、何でもないよ。」
何もいない公園から目を離し、家族に追いつく。
「そういえば、最近この公園に行かないよね。」
「ん?」
「お兄ちゃんが、さ。昔は毎日のように通ってたじゃん。」
「そうだったっけ?」
「何かあったの?」
「んー?」
何の事を言っているのかさっぱりだ。
「とくに何もないけどなー。」
それから退屈な入学式を馴染んだ体育館で過ごし、
退屈な式に時折起立と着席を挟み、拍手を送ったりしつつも、
ずっと一人で思い耽っていた。
自分が変われば世界は変わるのだろうか
世界が変われば自分は変わるのだろうか
変わってしまったら、それは世界と呼べるのだろうか
変わってしまったなら、それは自分と言えるのだろうか
試しに、周りに合わせて、自分の呼称を「僕」から「俺」に変えてみた。
周りを見渡しても、年少が「僕」を使い、大人ぶってるやつなどが「俺」を使っている。
大人はほとんど「俺」だ。
たまに、目上の者に対して「僕」を使う。
でも例外だってある。
大人になってもずっと「僕」を使う人も居るし、「私」を使う人も、稀だが女でも「僕」を、「俺」を使う人も。
『俺』は、家の中では少し小っ恥ずかしくなってまだ『僕』のままだ。
そのうち、「僕」は「俺」になるんだろうか。
完全に「俺」に。
子供は大人に。
「僕」は変われるのだろうか。変わってしまうのだろうか。
なんだか寂しさを感じる。
変わってしまったものはどうなるのだろうか。
変わってしまった前と後。
前は、「僕」は何処に行ってどうなってしまうのだろう。
「僕」はそれが怖い。
だから、せめて、家族の中では、「僕」でいるのだろうか?
家族の前以外での「僕」は、居なくなってしまうの?
ねぇ、おじさん、「僕」は、僕は…
気付けば、式は終わっていて、妹の写真撮影会が始まっていて、友達と一緒にカメラのフィルムの中に収まっていた。
一通り終わると今度は俺にまで飛び火して、【入学式】とかかれた看板を背に兄妹で写真を撮った。
そういえば、俺の入学式でも撮ったけな。
昔と少しは変わったんだろうか。
自称が変わった事以外は、考え方だろうか。
あ、友達も、付き合う奴らが少し変わったかな。
友慈とは相変わらずだが、それ以外とは、少し距離を置いている。
もしくは向こうが置いているのかもしれないが、昔のようにはいかないようだ。
齋藤とは最早口も聞いてない。
用事の時も「ん」と促すだけで、強制でなければ口を閉ざしたまま。
どうでもいいけど、後で聞くところによると、あいつは幽霊が大嫌いの様で、それは畏怖というよりは憎悪の対象で、幽霊を信憑性の有無には口を出さないが、守護霊や家族の霊以外を信仰や、関係を持とうとすると何処から聞き付けたか割って入って来て止めさせるらしい。時には殴ってでも。
普段あいつと中の良い友達が冗談で「幽霊と友達」と言った時は絶交寸前だったそうだ。
そんな齋藤にも噂があり、真偽は怪しいがあいつも見えるそうだと。
これが本当だとしたら、噂だけの俺を殴り飛ばすなんてキチガイの沙汰だ。いや、既に狂っている。あいつの幽霊への憎しみは。
まあ、至極どうでもいいことだが。
そうこうしてる間に撮影会もひと段落し、周りの流れに乗って俺の家族は家路に就いた。
興奮冷め止まぬ妹が先行し、後ろにこれからを考えている両親、その後ろに下を向いたまま無表情な俺がついていく。
次にここに来たら、クラスが変わる。
それから俺はどう変わるだろう。
1学年2クラスのうちの学校では、大まかに言えば1/2で今のクラスの生徒とは別々になる。
中の良い生徒同士は離す。という噂を良く耳にするが、
2年連続で同じクラスになった友慈とは来年も同じクラスになれるだろうか。
まあ、去年とは違って、一緒だったらいいなぁくらいにしか思ってはいないが。
そして、我が家族は我が家に着いた。
そして、撮影会を再開。
表札を写したり玄関前でセルフタイマーを使って撮ったり。
今日の撮影会はもうこれで終了らしいが、
「ちょっとここで待っててね。」
と言われ
「うん!」
と元気良く答えた妹に便乗してただ首を縦に振った。
「来年から同じ学校だね!」
「保育園もそうだったろ。」
「でもまた一緒に行けるね!」
「そうだな、でも他の奴らもいるけどな。」
「楽しみだなー。」
キラキラと目を輝かせ幸せな妄想を始める。
「だといいな。」
「もー、最近お兄ちゃん暗いよぉ!」
「そうか?ただお前が寝坊しないか心配なだけだ。」
「いっつも自分で起きてますー!お兄ちゃんより早く!」
「身支度の方だよ。」
「何それ?」
「んーと、時間割に合わせて教科書をランドセルにつめたりする。」
「大丈夫だよ!分かんないけど。」
「お前も僕と一緒で朝焦ってそうだけどな。」
「てことは、お兄ちゃんがいつも朝ドタバタしてるのはそのせい?」
「まあ半分くらいはそのせい。」
「じゃあ残りの半分は?」
「よし、お待たせぇ!」
話を遮って、父さんが得意げに車のキーをかざして出てきた。
カメラなどを置いて、いつも持ち歩いてるハンドバックを持っていた。
父さんに続いて出てきた母さんは、朝の時のような化粧だった。
細かい違いはよく分からないが化粧を直してきたようだ。
「さあ、行くわよ。」
母さんが家の戸締りを確認して父さんに続く。
そのまま僕らも付いて行き、駐車場で父さんの車に乗り込んだ。
そして車の中で妹は話の続きを促した。
「それでお兄ちゃん、残りの半分は?」
夢のせいだ。
悪夢のせいだ。
「少しでも長く寝てたい。ただ朝に弱いだけだ。」
「じゃあ私は大丈夫だね!」
「油断大敵だぞ。」
「ふふん、寝坊なんて怖くないよ。」
得意げに鼻をならす。
「あら、何の話?」
母さんが興味を持ったようだ。
「小学生に必要な事〜!」
妹が笑って母さんに教える。
「そうなの。お兄ちゃんもいろいろ教えてあげてね。」
「分かってるって。」
「それと、そろそろちゃんと自分で早く起きなさいよ。オネショはあんなに早く卒業したのにぃ。」
「…はーい、頑張りまーす。」
バッチリ聞かれてたようだ。
自分でも早く起きれるよう努力はしているつもりなんだけど。
おかげで学校では眠くは無いけど。
でも、最近前よりは少し夜更かししているような気もするな。
いや、眠くならないからか?
前はなんであんなに早く寝れたんだろう?
確か疲れてたからかなぁ。
いや、今も疲れてはいるけど。
うーん。
「まったくお兄ちゃんは私が起こさなきゃ自分で起きないんだからぁ。」
「そーですねー。」
たまにお前が起こす前に起きてる時もあるけど。
と、言いたいが、ここは花をもたせておこう。
それに墓穴を掘りそうでもあるし。
「おーし、着いたぞー。気を付けて降りろー。」
回転寿司屋の駐車場付近で一時停車し、俺たちを降ろして父さんは
一人車を駐車しに行った。
「それじゃ行きましょう。」
母さんが妹の手を引いて入り口に向かう。
俺もそれについていく。
妹の入学祝いに回転寿司を食べ、その後は妹の新しい服を買いに行った。
確か先週も買ってたような気もするけど。
量はそれほどでも無かったが、時間はかなりかかった。
中には俺の衣類も何着かあったが、それは割とすぐに決まった。
暇な俺は父さんに付いて行き本屋にいた。
僕が漫画のコーナーをうろついていると父さんが「買ってやるぞ。」と自分から催促してきたので、それに甘えて何冊か買った。
途中、友慈の家で読んだ漫画が目に入った。
全部は読めなかったな。
良いところまで読んでたが、途中から買うのも、最初から買うのも気が引けた。
それから買った本を汚さないように父さんとソフトクリームを食べながらベンチで座ってると、今度は食料を買いに行くと母さんから連絡が入ったので、荷物持ち要因として一緒に向かった。
そして、全ての買い物を終え、車に揺られ家に帰る。
妹は疲れでうとうとしてる。
見ていたら先に俺が眠ってしまっていた。
…
眠っている隙に家に着いたようだ。
「そら、おきろ。」
父さんに起こされ車から降りる。
妹は目をこすりながら母さんと手を繋いで先を歩いていた。
父さんがその様子を羨ましそうに見て、
「おぶってやろうか?」
反抗期もそう遠くはないだろう俺に気を使ったのだろうか、
それでも甘える事はないけど。
「ありがとう、大丈夫だよ。」
やはり父さんは少し寂しそうな顔をした。
「そうか…」
分かってて聞いた かのようにその諦めは早かった。
「…」
でも、
「ん?」
久しぶりに握った父さんの手は、相変わらず大きかった。
それでも、握れるくらいには俺の手も大きくなった。
「ふふ」
父さんが嬉しそうにニヤける。
「あー、今日は疲れたな。風呂に入ってとっとと寝るか。」
そうは言ってもいつも俺たちが寝る頃にもまだ起きている。
「俺は明日からまた会社だしなぁ〜」
夕暮れに愚痴る。
「 俺 も明日から学校だよ。」
「おっ。何だあー?授業はめんどくさいか?」
頭を撫でられる。
「うん。」
「ははは、でもしっかりやれよー!大事だから。」
「うん。」
撫でる手に少し力が加わった。
それを不快に思うことは無かった。
今日は、夕日が、
一瞬、夕暮れの公園を思い出した。
そこで俺は知らない誰かと手を繋いでいた。
瞬きをするとまた、まだ眩しい日差し。
思わず下に下げた視線は、先を行く母さんと妹の影を見つけた。
その影は長く伸び、あと数歩踏み出せば踏めてしまうほど。
そして、少し振り返って俺と父さんの影を比べ見る。
身長差や体格の差が何となく分かる。
少なくとも見比べるよりかは。
何処かで…
ベンチに座っている父さんのような大人の影を思い出す。
影ばかりを見ていたせいで躓いてしまう。
幸い手を繋いでいた父さんが支えてくれて何とか無事だった。
「大丈夫か?」
「うん。ありがとう。」
父さんの顔を見て礼を言う。
「へへ。」
何だか照れ臭くなって笑えた。
春の夕日に別れを告げ父さんと一緒に家の中へと入った。
普段通り夕食を終え、風呂に入り、テレビを見て、自分のベットに横たわる。
暗くなった部屋で何も気にせず、明日の学校で起こるであろう事を考えながら目を閉じ、自然と眠っていった。
「嫌だ!」
口々に生徒たちが先生へ不満を抗議する。
「こんなのは嫌!」「どうしてこんな!」「ならもう一回!」
彼ら彼女らは不満をぶち撒けるだけで先生の事なんて御構い無しだ。
だが、その先生は何も言わず嬉しそうにしている。
「こんなのは嫌だ!結局変わってないじゃないか!俺はまだ、まだ!」
俺はそんな事を言っていた。
そして思い出した。
これは夢だ。
でも、夢じゃない。
確かに記憶にある。
心が震えて、魂が慟哭して、
こんな感情は…
彼ら彼女らの抗議は尚も続いて、俺も止まる事なく自分の思いを曝け出して叫んでいた。
延々と永遠とその嘆きと叫びが涙で溺れて止むのを待った先生は、自分の意見を短く言って、教室のドアを手で指した。
最初に剛が何かを言い残してドアを開けた。
「じゃあな!また、ここで!」
前を見据えて言い放ち、教室から一人出て行った。
それに続いて綺音がドアの前に向かった。
「私も、もう一度。待ってて、今、会いに行くから!」
そして教室の外へと踏み出した。
俺の隣にいた友慈が動いた。
「そうだな、俺も会いに行かなきゃ、もう一度。そして今度は仲良くなってやる!その前にまず謝らなきゃな。」
友慈は何かを楽しみにして出て行った。
それらに続いて他のみんなも教室を出て行く。
だが、一斉に出て行くにも順番はある。
俺は最後の方に残ってしまった。
そして、齋藤も。
「どうせまた…でも!…クソォッ!」
ブツブツとボヤいている。
俺も似たような気持ちだが、諦めてはいない。
次は、 今度は、
と、後向きな齋藤を横目に教室を後にした。
そういえば、教室のドアより先は何も見えなかった、真っ白だったような。
真っ暗な瞼の裏を見つめながら考える。
と、目が覚めた。
目覚めかけていた朧げな意識が完全に覚醒した。
と同時にさっきまで見ていた夢を忘れてしまった。
まだ思い出せない。
しばらくボーッとしていたもののそれでも思い出せなかった、欠片も。
擦りもしない霧の中で何かを掴もうとしているみたいに。
でも、ただボッーっとしているだけなわけで、そこを妹に見つかり、この夢を思い出すのを諦めた。
今日のところは。
また同じ夢と言うのは難しいが、似たような夢を見るかもしれない。
場所が似ていたり人が同じだったり。
そういえば、今までもそんな夢を見ていたな。
どんな夢だっけか?
確か、同じ場所で、同じ人間達で…
あれ?
その日僕はずーっとボーッとしていた。らしい。
隙をみてはすぐに、前まで見ていたはずの、なんらかの感情を持った夢を思い出そうとしていた。
忘れてしまっているものを、しかも夢を、それでも何度も見たはずなのに。
何かが突っかかって、引っかかって、腑に落ちない。
そんな日がしばらく続いた。
そうして、
いつ頃からだろうか、
違和感を感じ始めた。
自分が、世界が
どこかおかしい
どこか違う
どこか変わってしまっている
忘れられないことを忘れた。
忘れちゃいけないことを忘れた。
なのに軽い。
こんなにも身軽だ。
そんなに重いことだったのだろうか、でも深い執着はある。
何だ、何を忘れた。
忘れたものを必死に思い出そうとして大事な事を忘れていた。
友慈が今週で引っ越してしまう。
来週の、明日明後日を越えた月曜日に。
思い出した時には、既に友慈のお別れ会が始まろうとしていた。
遅れて非常にすみません。
手間直し手間直し忙しい合間にやっていたら、メモだけが残って本文はチラホラとしか。
荒らされたかのような忘れかけもしているメモをなんとか繋ぎ合わせました。
それにしても遅れました。
やはり私に長編の長文は難しかったです。
本当は1話にまとめる予定でしたが3話に広がりました。
ともあれ
本当にすみませんでした。
大変お待たせしました。




