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辛いとき、ずっとそばにいてくれた
私は社会人になり、入った会社が合わなくて
重度のうつ病とパニック障害になった。
家からも出れず、それ以前に自分で立ち上がり食事をすることも出来なかった。
家族も手を焼いていた。私に触れば触る程、火に油を注ぐにように状況は悪くなった。
生きた心地がしなかったあの時、ずっと寄り添ってくれていたのはココだった。
当たり前だと思っていた。ココが生まれてずっと、二人一緒の布団で寝ていた。
今から思うと当たり前なんかじゃなく、そうやって寄り添って生きてきたことに気づく。
毎日苦しくて、生きているのをやめよう、やめようと布団の中で考えて
ふと横をみると、いつもココがいた。
あの頃、ココも12歳。腎臓が悪く手術や入院も度々していたのに。
ココも辛かったんだろう。お互い辛い時期だったのかもしれない。
でもそうやって、寄り添って生きていたあの時期を
今となっては誇りに思う。