本土空襲警報発令
なかなか更新できずにいてすみません
地球の朝は平和だった、その平和ももうすぐ去る、ここ50年間一度も鳴ったことのないベルの音で。
「なんだこの音は」
木村は驚いた、しばらく耳を澄ましていると訓練の際に聞いたことがあった・・・これは何の警報だったか?警報であることは間違いない、しかし・・・
木村はこんなことをしていてはいけなかった、木村はいち早くそれを理解し部下に命令を下さないといけない身分だった。 彼の肩書は「地球連邦軍総合指令部最高司令官」であった
観測部から通信が入った
<最高司令、先ほどの警報をお聞きになりましたか?>
「ああ聞いた」
<こんなことは前代未聞です、機器のトラブルかと思いましたがどうもそうでもないそうです、しっかりガニメデ観測センターの監視部が発見していたんですよ>
「だから何が言いたいんだ?」木村は苛立っていた。
<ですから先ほどの本土空襲警報は本当だということです>
「本土空襲警報?!?!?!そんな重大なことをなぜ黙っていた!」
<もうわかっているものと思っていました故>
「もう良い」
木村は通信を切った。
「全館隊に出動命令、ミサイル防衛軍は監視を厳と成せ、各惑星防衛軍にも出動準備」
「全館隊に出動命令、ミサイル防衛軍は監視を厳と成せ、各惑星防衛軍にも出動準備、了解しました!」
地球連邦軍総合指令部最高副司令官が復唱しさらにミサイル防衛軍最高司令、宇宙艦隊最高司令、諸惑星防衛統合最高司令がそれぞれ復唱し、それぞれの部下が復唱し各基地に通信で伝えられた。
この作業で3分かかった・・・
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「爆発だ!」
「連合艦隊がやられたぞー」
「ミサイル防衛軍は何をやっている!!」
「通信、87%が途絶えました!」
「火星基地より最終打電<敵大戦隊奇襲、れーだー感知セズ、我軍、苦セ・・・>」
「火星基地はやられたのか?」混乱の中木村は叫んだ。
「火星だけでなく各地で同様の被害があると思われます!」
「我々に残っている戦力は?確実なのは、地球防衛艦隊遠征型主力艦隊です、あとは・・・冥王星守備隊の太陽系第5艦隊第45戦隊です」
「そいつに望みを託す」