僕の赤頭巾ちゃん
光の噂の元カノを登場させてみました。光が必死です(笑)
今日も可愛い美麗と一緒に登校中。
「赤頭巾おはよ!」
「あ、おはようございます。」
また知らない男子生徒が美麗に挨拶した。
「知り合い?」
「んーん。荒城先輩の知り合いかもね。」
荒城先輩ことキヨ先輩が、俺の彼女に赤頭巾ってあだ名を付けたせいで人気が出てしまった。僕の彼女なくらいだから隠れて人気はあったけど、オープンすぎる。ほらまたボディータッチした。彼氏の僕の目の前でチョッカイ出すなんてあり得ない。
「もう。光の方が人気あるじゃん。ヤキモチやきたいのは私の方だよ。」
プクーと頬を膨らます美麗。美麗だから許せるシグサ。他の女なら…考えたくもない。
「ヤキモチなんて知ってたんだ?」
「秘密ー。」
あぁ。こんなやり取りさぇ幸せだなんて。いやっほぃ!だよ全く。
そして放課後。
美麗は生徒会に入ってる。1年で生徒会とか優秀だ。流石僕の彼女。僕は、バスケ部所属で今部活が終わって、教室に戻るところだ。
美麗、生徒会か。
人を待つのは嫌いだ。待たせるの?ダキスキ。
だけど、美麗を待つのは嫌いだ。不安で心配で、オオカミに喰われてんじゃないかとか考えてしまう。
「光!待った?」
美麗を見つけたら、自然に体が動いて優しく抱きしめてしまう。きっと、別れてからもしばらくは続きそうな癖だ。
「光…寂しかった?」
「どうだろうね。」
「可愛くないなぁ。」
「可愛くなくていい。」
周りに人はいるけど、放置されてる俺ら。最初はかなり冷やかされたけど、もう諦められてる。
「あ、私プールに忘れモノしたんだった!光待って」「待つわけないじゃん。一緒に探すよ。」
美麗はニコッと笑って俺の手に指を絡めた。こういうのを自然にできるのって凄いと思う。
プールは鍵がしまっていた。まぁ現実だよな。
って。俺の美麗が柵をよじのぼってる。
「ダメ!怪我するから!僕が代わりに!」
トンッと降りた美麗はそりゃあもう満面の笑みで、待ってましたとばかりに俺の背中を押した。
「てか、何を落としたの?それが分かんないと探せないよ。」
「大丈夫!光が中の鍵開けてくれたら、入れるから!」
だから、早く行けって目が言ってる。
だから、トゲトゲしてんだって!いや、マジでこれ見つかったら停学?彼女と停学を秤にかける僕…
の頭を後ろから軽く叩く美麗。可愛い顔して、こんな娘なんだよ。ソコも好きだけど。全部好きなんだけど。
よし、僕もお
「早くして。」
「ハイ。」
怪我しないように…怪我しないように。ちょうどトゲトゲしたところをまたがる僕。足が長いからまたがれた。
ツンッ…
「ん?」
足を動かすと、悲劇は起きた…。
ビリビリビリ!
制服のズボンが無惨な姿に…。破けた。しかも美麗の前で、僕何してんだろ。
「光!早く開けて!」
しかも心配されてないし。キーっと入り口を開く僕。
「大丈夫?あ、パンツ可愛いね。」
「え。うそっ!見えてる?」
柄は美麗だけにしか教えるワケないでしょ。美麗は何を考えたか、僕のズボンを引っ張った。
「ちょっと本気で何してんすか。」
と言いながら走る僕。
プールサイドは走るなという言葉を忘れ去っていた。
ドッーボン
ブクブクブク…
ヤバい。何かズボンが足に絡まって足つりそう。
気が付けば、美麗が俺を助けてくれて顔だけ水面に上がってた。
「光!大丈夫?」
「ぶはっ…だいじょ」
ちゅーーーーー…
いや人口呼吸のつもりだろうけど逆に息できないから。
「っぷはぁ…殺す気か!」
「ちゅー死にしたい?」
僕らの恋は続くのだろうか?
不安はここから始まった。
最後まで読んで下さりありがとうございます!赤頭巾こと美麗は最初高嶺の花的なキャラにしようと思ってたら、光の彼女なら一筋縄じゃいかないだろうなと思い、ハチャメチャな女の子になりました。
「野性的な愛をあげる」でちらっと話題になったプールの中でのキスでした。意外とロマンチックじゃ無かったという…。では、また光や美麗を書けたら言いなと思ってます。
くどくどとした説明すいませんでした。
あ、探しモノですか。実は無くて光で遊んでいた美麗ちゃん。と考えてます。ご想像にお任せします。