冬の青空のうた
掲載日:2023/12/21
そのとき信じたのは
安全な未来だったか
いずれはよりよくなると
根拠のない遠い昔の想い
星には
手が届かないことは知っていても
いつか目のまえに落ちてくるかも
ってまずあり得ないけど
夢だけはみられた
そしてそんな夢をみることが
安全な未来を遠ざけるのだとは
気づけなかった
もとのじぶんには戻れないはず
時は未来に向かってしか流れないから
だから冬の青空をみて
鼻の奥がツーンとする
いや
けっして泣きそうになってるんじゃない
太陽が眩しくて
うっすらと白い雲が
冬の青空に溶け込んでゆく
いつか通り過ぎた飛行機雲が
綿菓子みたいに広がってゆく
こんなに遠くなるとは
想わなかった世界との距離
生まれ変わっても
もう一度逢いたいひとがいる
それだけが生きている意味なのかな
もう一度みあげると雲ひとつない
青空が寒い空に広がっている




