第7章 プラチナとして
プラチナってそんな高い役職だったとは…
これはすぐにわかった。
お金がもらえたりするのはびっくりだったけど
何より周りの生徒たちの反応が違う。
私が通るとみんなが場所をあける。
なんだか…気持ち悪い。
こういうのは苦手だ。
そんななか私は勇気を探していた。
でも…見つからない。
もう授業は終わっているから…帰ったのだろうか?
そう考えてあきらめ自分も帰ろうとしたそのとき。
「向井沢?」
誰かに呼ばれる。
私に普通に話しかけてくる人って…
勇気だった。
っていうか私。普通に勇気って呼び捨て・・
「あ・・・境河原君…?」
とっさに名字で返事をした。
「向井沢瑠璃亜だよな。
俺ら寮らしいぞ。」
は???
「豪邸は豪邸だけど寮なんだとさ。
プラチナの俺ら専用の寮。ものすごい広いらしいぞ。
で、お前を今探してた。」
「あ…そうだったの?ごめん。」
「いや…別にいいけど。行こうぜ。」
「…うん。」
私は勇気と一緒に歩き始めた。
私は寮の場所が分からないから
勇気があるいて行くままに歩いてついていってる。
「あの…境河原君?」
「あ?いいよ勇気で。名字長いし。」
「あ…わかった。わたしも名字長いから別に名前でもいいからね?
あの・・・さ。突然聞いて失礼だけど勇気ってどこかのお金持ちの息子?」
勇気は少し黙った。
「まぁ…な。一応。境河原家が持ってる会社の御曹司。」
一応どころじゃないじゃん!
「境河原家が持ってる会社って…あの有名な…」
「そう。ファッション業界でまぁ有名なTHOKO・KYANDAYの。」
え・・・~~~
「あれ・・・めっちゃ可愛いうえに高い…あのKYANDAY!?」
「あぁ。」
こいつ平然とした顔で…
「お前は?見たとこ外部受験だろ?
ここ、幼稚舎からあるんだよ。俺はずっとここに通ってる。
外部受験ってことは…やっぱ普通の?」
「うん…。普通の会社員の娘だよ。」
「ふーん…ここちょっと金持ち多いけどすぐ慣れると思うから。」
意外とやさしい・・・
「・・・うん。ありがと。」
そうこうしているうちに寮へ着いていた。
更新遅くなって本当にごめんなさい><
読んでる方そんなにいないと思うんですけど
また是非読んでください><