2話-① 本当の絶望
プロローグーというか、この先の展開……
「どうぅぅっっおぉぉぉっっ!!」
あの、クソババァがぁぁ! こんな所に捨てやがってぇぇぇ!!
俺を追ってきている、巨大な猪の魔物は、大きな地響きと共に、木々をなぎ倒して真っ直ぐ俺に向かって来ている。
どうやれば、あんな化け物を倒せるって言うんだよ!!
ヴァンパイアのスキルを使いこなせって!! いくら何でもわかんねぇよ!!
そもそも、スキルってどう使えば良いかさえもわかんねぇーのに!!
や、ヤバい!!
後ろを振り返った時、猪と目が合ってしまった。
ギラりと光る瞳を見つめていると、鋭くて大きな牙が俺を薙ぎ払った。
ぐぁぁぁぅぅっっ!! 痛ってぇぇ!
痛いけど、あの時の豚顔の魔物にやられた時みたいに、怪我はしてないな。
あぁ、どうしてこんな事に……
ーーーー
ーー
俺はあの出来事が夢では無い、確認の為に外へ出た。
「はっはは、何にもないじゃ無いか」
(と言うか、誰も居ない)
「おーい! みんなぁぁ!!」
「煩いのぉ、誰に話掛けておるのじゃ」
「お前は黙ってろ! 村の連中が誰も居ないんだよ!!」
「当たり前じゃろ、あ奴ら《人界騎士》が皆殺しにしとったのじゃから」
んな、そんな…
「あ奴らが妾に対抗する為、全部吸収したみたいじゃが、まぁ、妾に掛かればあ奴らが少々強くなろうが、関係無いがな」
「いや、待て。 吸収ってなんだよ」
「ん? 何を言っておるのじゃ、あ奴らが斬る度に灰になるじゃろ? お前は見なかったのか?」
「それに、妾達だって同じ事が出来るのじゃぞ」
いや、理解が全然追いつかない。
何がどうなってるんだ。
と言うより……
「俺達ってなんだよ……」
「ちゃんと説明してなかったの。 貴様は妾の眷族になったのじゃ! 」
眷族……? 俺がか? こいつの?
「な、なぁ。 お前は一体……」
「妾はヴァンパイア、またの名を吸血鬼。エリーザ・バートン・テリーナ伯爵であるぞ」
「光栄に思う事だな、少年。 伯爵家の眷族にしてもらったのじゃからな」
「貴様は我の血を半分受け継ぐ、ハーフヴァンパイアとして現世に蘇ったのじゃ」
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次回更新は10月8日 12時から更新予定!!
「本当の絶望②」をお楽しみに!
エピローグと言うか、小話②
「エリーザ・バートン・テリーナ……」
「そうじゃ、ちゃんと敬称として伯爵様をつけないか」
「名前長いな……」
「んな?! み、身分が高くなると名前は長くなるのじゃ!」
「それじゃあ、俺はナウス・エリーザ・バートン・テリーナになるのか?」
「なんでじゃ! お前は普通にナウスのままじゃ! お前、妾の名前全部足したら、階級が妾より上になるでは無いか!」
「それじゃあ、どうすればあんたの眷族って証明すれば良いんだよ」
「普通に妾の名前を出せばよいのじゃ」
「それじゃあ、あんたの名前を知ってる奴なら、何でも有りじゃないか」
「いや、まぁそうなるのじゃが、そう言う事は基本おきんぞ」
「なんでだよ」
「そもそも、そんな不敬を働く輩はとんだ命知らずになってしまうからの」
「そういうものなのか……」
「あ……」
「ん?」
「いや、まぁそんな事はどうでも良いんじゃよ」
(眷族なんて初めてじゃから忘れておった。 家紋が分かる物を持たせれば良いだけじゃったな……)
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