表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第1章:魔王様、人間の国で働きます
7/50

7:ドワーフ

 俺はドワーフに用があって来た。

 王子は外へ出て行った。ピュアで助かったぜ。

 奥の方で武器を作っている奴がいる。


 ドワーフって凄えよな。

 だって武器を作れるんだよ!

 てか、早くこっちの方まで来てくれないかな。王子に怪しまれるだろ。


「久しぶりだなドワーフ」


 幻影魔法を解いた。

 あ、魔力が戻ってくる感じがする。一日中使っているから何気に疲れるな。


 ドワーフとは100年前くらいからの知り合いだ。

 俺ってそんなに生きているんだね。



「魔王様、お預かりしていたものをお返しいたします」


 俺が求めていたものを持って来た。

 魔法武器を持っていたけど預けて(メンテナンス)いたから。


 目の前にあるのは完全に闇属性の剣。

 俺が使っていたのも魔法剣だから王子に教えるのが楽で助かるなー。



漆黒の劔(ロヴィーナ・ソード)......。預かってくれてありがとう」

「いえ、魔王様に言われた事なので当たり前です。とても綺麗だったので驚きました」


 それは......一度も人間を斬っていないから。

 そんなグロテスクな事をするわけないじゃないか。


 これ以外にももう一個用がある!



「魔導師の杖をもらいたいのだが......」

「魔王様は無詠唱で使える筈ですが」


 はい、その通りなんです。

 無詠唱って楽だから覚えといたほうが将来役に立つ。

 まあ、欲しい理由はしっかりとあるのだ。


「あの王子の世話係だ。持ってた方が怪しまれないだろう」

「そういう事であれば、少々お待ちください」

「あ、そうだ。面白そうな事ってないか?」



 奥の方で杖を探しているドワーフに話しかけた。

 こちらをチラリと横目で見て杖を持って来た。


「面白そうな事ですか。面白くはないですが奴隷というものが最近貴族の中で流行ってるみたいですよ」

「そうか、ありがとう」

「こちら女神の涙をふんだんに使った魔法の杖でございます」

「あ、ああ......感謝する。なんでこんな物を持っているんだ」

「夜に見張りをしまして」


 女神の涙、それは星の降る夜にだけ取れると言われる高級石。

 これを使った武器はなかなか高価で、魔力制御が楽にできる。

 立派な杖を頂くことができた。魔法剣の金だけを払う。


 漆黒の劔(ロヴィーナ・ソード)の存在忘れていた。

 適当に空間にでも入れておこうか。


「魔王様、お気をつけください」

「忠告感謝する」



 扉を開けたら王子が魔法も練習をして待っていた。

 こちらを見ると練習をやめて飛んで来た。


「やっと来たー!」

「遅くなりました」

「本当に遅かったよ......魔法剣は?」


 魔法剣を王子に渡す。


「この剣を無くさないようにしてくださいね」


 無くしたら、絶対に許さない。


「分かってるよ。早く帰ろ!」

「まだ、買い物は終わってませんよ」



 残念ながら、今日は魔法剣を使えそうにない。

漆黒の劔(ロヴィーナ・ソード)ネーミングセンスなくてすみません......。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ