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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第3章:魔王様、冒険者ギルドで伝説になります
38/50

38:呪いを撲滅!

 かつて、絶対王政の時代には5つの階級に分けられていた。


 王族。

 全ての民を纏め上げ、命令を下す絶対的な存在。


 上級貴族。

 王族の次に権力を持ち、奴隷で遊んでいたと言われる人達。

 下級貴族。

 上級貴族ほどではないが権力を持ち、発言権もある人達。


 平民。

 田畑を耕し、理不尽な生活を送る多くの人達。

 奴隷。

 奴隷は、平民だったり貴族だったりしたが1番下である事は確かだった。


 絶対王政に不満を持ったものはいなかった。

 ある者を除けばだが。

 ある日不満を持った者が王の元へ行き、罰をくらい、それでもなお王の元へ行く。

 流石に王もただ事ではないと思ったのだろう、その人物に話を聞いた。


 これがブルーライズ国の昔。


 そしてその昔に話しかけたのがラエル・ノーチェル。

 これは今ではノーチェル物語や御伽噺として語り継がれている。

 ノーチェルは平民だった。

 この事で貴族まで成り上がったのだ。





「では、さっそく此処が魔王城でーす」

「観光みたいに魔王城に連れてくんなよ!」


 シューヴァと2人で魔王城まで来ていた。

 そう、植物が呪いを解くために必要だからだ。

 呪いというのはシューヴァが一緒に旅している2人にかけられたもの。

 呪いを解いてやるって約束してしまったからシューヴァも巻き込んでやった。


「なんか、俺も来るの久しぶりだから変な感じだな」

「え......久しぶりってどーいう事?」

「入り口を塞いだ時点で気付いたと思っていたのに......」

「魔王って事かよ!」


 どうやら俺の事は魔王に反抗する者の1人だと思っていたみたいだ。

 魔王だから魔力あるんだ!

 人間だったらこんなに魔力ある奴いねーよ!

 まあ、姫を除いてだけれど。


「植物100だ。頑張って集めてこい」

「俺に死ねと言うのか?!」

「フェルとセイラを連れてきたから頑張るぞー」

「おーなのだ!」

「頑張る」


 シューヴァには神の子と驚かれたけど俺からしたらフェルが居ること普通だから我慢してほしい。

 セイラとは知り合いのはずだから大丈夫だと思う。

 以前城に来た時神の子と分かる要素は幻影魔法で隠させていただいた。

 だが此処では隠す必要がないため俺の魔力が無くなる前に解くことにした。


「100。集めるの開始!」




 とはいえ、魔物はたくさん出て来るわけで......。

 俺らは魔物から追われることになった。

 100という数字はどれだけ程遠いかを知ることになったので、ポーションの材料集めはこれにて終了。

 何もかも台無しになった......約束を果たす事は難しいか?


「フェル、なんかない?」

「ある。そもそも、シロの浄化魔法で治る」

「自分の呪いだけ治せると思ってたんだけど......?

ってか、シューヴァが浄化魔法で呪いは解けないって言ってたじゃんか」

「シロなら出来る。可笑しいから」


 神の子が言うなら正しいかもしれない。

 1度フェルを信じて浄化魔法で呪いを解いてみてからこれからの事を考えよう。

 出来なかったら俺の魔力がなくなるくらいの聖魔法を放ってやる。


「よし、シューヴァ。今からライちサナを集めろ。

俺は少し準備をするから1時間後に王都のギルド集合で」

「待て!おい......」


 シューヴァの文句を聞いている暇はない。

 ノヴァしてもらったフェルを頭に乗せ、セイラはシューヴァの元へ残してギルドへ走る。

 セイラを残した理由は単純に輝が迷子になりそうだからだ。


「で、浄化魔法で本当に呪いを解くことは可能なのか?」

「僕が嘘つきって言いたい?」

「いや......別に」

「本当。自分を解けるだい......いやちょっと可笑しなシロなら出来る」


 あれ、今だいぶって言おうと思ったよな。

 俺ってだいぶ可笑しいとフェルには思われていたと思うと複雑な気分。

 まあ神の子が言うんだ。間違いはないだろう。

 ......てかフェルが解けばいいんじゃないか?


「僕はシロを助ける時にしか、力使わないから」

「え......あ、ああ、ありがと」

「ほら、来たみたいだよ」


 想像していたより早く着いたようだ。

 セイラももしかしたら迷子になるかと思っていたけど方向感覚はいいみたい。

 ドヤっているところは見なかった事にしようか。

 誇らしいことでもないし。


「シロじゃないか。どうした?」

「んー、なんか......その、話したいなって!」

「嘘下手」

「黙れ」


 小声で文句を言ってくる狐は無視だ。


「そっかー、話そー!」

「浄化魔法、カタルシス」

「え、急に浄化魔法?」

「ごめん。サナの髪の毛にゴミが付いていて気になっちゃって......」

「ありがとー!」


 あ、この嘘もバレないのか。

 純粋というか単純というか......取り敢えず悪い人に騙されないかが心配だ!


「シューヴァ」

「出来たのか?本当に出来たのか??」

「うむ、本当のようだな!妾には分かるぞ。流石しにが......ふぐっ!?」

「それ以上言ったらお前はクビだってシロが言ってる」

「シロ......」

「俺がセイラをクビっていうか何処かにやるわけないだろ」


 おっと、話は逸れてしまったが呪いは解けた......けど。



 ハッピーエンドは程遠い。

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