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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第3章:魔王様、冒険者ギルドで伝説になります
37/50

37:報告とセイラ

 綺麗に晴れている空を見上げて隣で飛び跳ねる少女が1人。

 そう、古の洞窟で仲間となった3代目死神のセイラだ。


「む?何をじろじろ見ておるのだ」

「子供だなって」

「妾は子供ではない!」


 見た目は完璧に子供なのに......。

 真っ赤な髪の毛にこれまた真っ赤な瞳。

 魔族を象徴している赤い瞳は絶対に隠さないといけない訳だが此奴に幻影魔法が使えると思えない。

 身長は150くらいかな。姫よりも大きい。


「王都の冒険者ギルドは初めてだ」

「はーい、あたしお肉食べたーい!」

「お前は少し落ち着けっ」


 輝のみんなも一緒だ。

 先ほどまで古の洞窟に戻っていたからなのか気が楽なのだろう。

 シューヴァからは呪いを解けって目線で見られるがそれは無視しよう。


「ん?王都の冒険者ギルドは初めてって来たことないんですか?」

「冒険者が王都に行けるわけないよ......。何時も旅しているし」

「あたしたちみたいな冒険者は通行許可証はあるんだけどー、冒険者って言わば王の家臣みたいなものじゃん?だから簡単には立ち寄りにくいかなーって感じー」


 立ち寄りにくいだけで入りはできるんだ。

 まあ、冒険者ギルドがある程だしな。それくらいは出来るんだろう。

 

「はぁ、そろそろ休憩......っておいセイラ!勝手に何処か行くな」

「えー......面白そうなものが沢山あるのだ」

「これじゃあまるでシロが親でセイラが子供だね」

「うむ、シロは一緒にいて落ち着くオーラを放っているのだ」


 ああ、魔王独特の闇オーラが強いやつだ。

 それでスティとフェルに一瞬でバレたけど死神にバレないってことはセイラって馬鹿なのか?

 いつか城で教育をさせてあげよう。





「とーちゃーく!」

「なのだ」

「セイラちゃん、一緒にお肉食べよー」

「おにく......食べる!」

「その前に報告ですけどね」

「「はーい」」


 サナとセイラは此処までの道で仲良くなったみたいだ。

 今は報告が先。お肉は......その後に奢ってあげようかな。



「メルさん居ますか?」

「はい、居ますよ。遅かったですね」

「此処まで3日ですからね。俺だけだったら帰ってこれたんですけど」

「おや?この方達は......」

「輝のリーダーライだ」

「あたしはサナだよー」

「シューヴァだ。よろしく」

「輝ですか、シロさんは心優しい方なので見捨てなかったんですね。

私は説明の途中に無視しますが」


 あ、この人俺が説明聞かないの根に持ってる。

 別に一回だけだからいいと思うんだけどそんなに説明聞かないの嫌なのかな。


「これがボスの魔法石ですね。はい、報酬です」

「ありがとうございます」

「ところでその子は」

「妾はしに......むぐ!」

「此奴は途中で出会ったセイラです。それでは」


 死神って言われたら俺の終わりだ。

 なんで死神がいるって思われてしまうからな。

 赤い瞳は俺がひとまず幻影魔法で隠している。


「じゃ、肉でも食べに行きますか!」

「やったー!」




 俺らがやって来たのは城だ。

 此処のご飯は絶品だし、肉なんてとても高級なのしか扱わないから1度は食べて見てほしい。

 大きく聳え立つ城を前にして輝の3人はぽかんとしている。


「王子ー、お客様だから案内してくれませんかー!」

「あ、久しぶりシロ!何処行ってたんだよ」

「あら、シロちゃんじゃない〜お疲れ様ね〜」

「帰って来たのね」

「冒険者として頑張っているみたいだな」


 ブルーライズ一家総出で出迎えてくれた。

 そこまでは期待してなかったし王子に案内を押し付けようとしただけなのに。

 

「そうか、シロって名を聞いたことあったのは宮廷白魔導士だからだ」


 シューヴァがようやく気付いたようだった。

 そうだ、俺はブルーライズ王子の家庭教師兼お世話係兼姫の師匠的な何か兼宮廷白魔導士。

 名前は遠くまで知れ渡っているみたいだ。

 俺、少し働きすぎじゃないか......?


「シロ凄い人じゃんー!」

「そんな人に助けてもらったのか」

「妾の主人殿(あるじどの)は凄い人であったか......ふぎゃぁあ!?」

「シロの事を主人って言えるのは僕だけだよおチビさん」

「貴様が妾の美しい顔を殴ったのか?!許さぬぞ......」


 早速喧嘩勃発だ。

 こうなる事までは予想していなかったから放っておいても大丈夫だろう。

 多分フェルが勝つし、セイラも弱くはない。多分。


「シロちゃんのお友達ね。いらっしゃ〜い」

「妃様は少し警戒心を持ってください」

「そうだよ。僕だって少しは警戒して......あ、それって魔法剣?!かっこいいね」

「王子......」


 ライの魔法剣は少し特殊みたいで見た事ないだろうけどそれ以上に王子の魔法剣の方が特殊なんだよな。

 その事を知らないお子ちゃまだから目を輝かせてるんだろうけど。

 王子の魔法剣はとても良い鉱石から作られているしさらに俺が付与魔法を追加しているから強い。


 すっかり打ち解けた王族一家と輝。

 打ち解けていないのはフェルとセイラだ。



「じゃあ、旅の疲れに乾杯!」

「たくさん飲んでね〜」

「お言葉に甘えて!」


 歓迎会が始まった。

 目の前には前よりかは改変されたであろう料理と酒。

 俺は......いや、永遠の17歳だから飲まないでおこう。


「王子、姫、フェル、セイラは子供同士こっちで過ごしましょうね」

「ん、了解。僕酒嫌い」

「妾は飲めるぞ?あっちに混ざってくる!」


 あ、子供陣営がセイラ抜けて俺含め4人になった。



 大人たちの宴は次の日まで続き、子供が聞いてはいけないような闇を話し始めたので子供は寝ることにした。

 ......大人気ない人たちだ。

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