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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第3章:魔王様、冒険者ギルドで伝説になります
35/50

35:勝負!

 この洞窟攻略を優先すると意気込んだはいいものの......。

 なかなか先に進めないのが現状だ。


 リーダーで剣士を務めているライ。

 魔法使いでお調子者のサナ。

 タンクで真面目な貴族のシューヴァ・ノーチェル。

 この3人を、チーム(かがやき)という。


 輝が休憩をとりたいとか言っていたからしょうがなく休憩を取ってあげているんだけどそれはそれは長くていっその事此処で一泊しようって話になった。

 ちょうどいい感じの空間に出れたのは好都合だけど......。



「じゃあ、あたし1人でそっちは男3人でよろしくー」

「俺は少し離れた場所に行きます。輝で休むのが安心できると思うので......」

「そー?そうさせてもらおー!」

「すまない、迷惑をかけてしまって」

「気にしてないです。ごゆっくり」



 俺には俺の目的がある。

 それは、此処に繋がっている魔王城の入り口を閉ざす事だ。

 人間が勝手に入って来ては困るし、魔物が無限に湧いても困る。

 win-winの関係を築くにはきちんと魔王なりに考えないとならない。


「ふぅ......此処までくればって思ったんだけど、視線は感じたままだな」


 誰かが俺の背後をついて来ている。

 肝心の誰っていうのも魔力で分かるから入り口まで進もうか。


「ストーカーは楽しいか?」

「っ......!?なぜ気付いた」

「警戒しなくてもいい。俺は輝に危害を加えるつもりは一切ないさ。

お前は此処に魔王城に繋がっている入り口の事を知っているんだろう?

それで、もっと魔物を呼び寄せようとした......違う?」

「......何でだよ」

「全てお見通しなんだよ。でも、どうしてそうしようとしたのか分からない。

それを教えてくれれば嬉しいと思うよシューヴァ・ノーチェル」


 ようやく影に隠れていたシューヴァが顔を出した。

 入り口は誰にも触れさせることはできない。

 理由を聞いて説明をしてもらえれば協力することができるかもしれない。


「そんな事、お前に言って何も分かるわけないだろ!

出でよ、レイヴン。付与魔法、不愉快を与える(アブノクシャス)

反転せよ(リヴァーサル)!」


 召喚魔法でシャドウ・レイヴンを呼び出して、付与魔法を与えられる。

 とっさに古代属性魔法の反転を使ってしまった。

 反転は魔法、物理攻撃、それから痛みまで全てをお返しすることができる魔法だ。

 条件は自分より弱いということだ。


「リヴァーサルだと......!?その魔法は古代属性魔法だろ」

「さあ、なんで此処を手に入れたいか言ってみろ」

「くっ、奈落へ堕ちろ(アビス)!」

虚空(ヴォイド)


 ヴォイドは古代属性魔法のひとつで、魔法を隙間へ吸収することができる。

 あまりにも強いため使える人も限られている。


 シューヴァは俺の方に走って来て何処からか取り出した剣で刺そうとした。

 普通に避けれはしたが動きが単純すぎないか?


「邪魔者が!」

「上かっ......痛」

「ふはは!これは呪魔法がかかった魔法剣だよ」


 幻影魔術を使って罠を仕掛けたってことだな。

 頭もキレて、判断も早い、そしてすごい強い。

 俺はだいぶデバフをおってしまったようだ......動きが鈍くなって来た。


「これなら動けないだろ馬鹿」

「嗚呼、これ(・・)なら動けないがこれ(・・)ならどうだ?浄化魔法」

「呪魔法を解けるのは聖魔法だけだろ」

「そうか、初めて知ったな......禁忌魔法、破壊せよ(デストロイ)


 デストロイを直で食らったシューヴァはボロボロになりながら盾を支えに立っている。

 その後、座り込んだ。

 やり過ぎた......人間相手に容赦しなさ過ぎて致命傷を負わせてしまったかも。



「お前は、何者だよ......。人間には無理だ。古代属性魔法を何個も使える奴がいるか」

「見てもらえば分かるよ」


 シューヴァと話す前に入り口から魔物が出てこないようにしなければ。


「聖魔法、白に染まれ(イノセント)

「イノセントか、もう驚かないな」

「......教えてくれないか?シューヴァが入り口を欲していた理由を」


 シューヴァは間を置いてから話し始めた。


「......シロは貴族って事を知っていたな。

俺は確かに貴族だ。貴族の中でも落ちこぼれで全く魔法が使えなかった。

だから必死に練習をした。ついには古代属性魔法の一種、アビスまで使えるようになれた。

見返すためだったのにノーチェルの馬鹿どもは俺を捨てたよ。

辛くも苦しくもなかったが、ノーチェルに復讐してやろうと思った。

旅をしている最中にライとサナに出会い、旅をして......楽しくて......でも、ノーチェルの奴らがそんな俺を許せないといってひとつ、2人に呪いをかけた。

生まれてから25歳で必ず苦しく踠いて死んでしまうという呪い。

彼奴らに仕返しをしないといけない。......だから、」

「入り口を完全に開いて混乱させればいいと考えた」

「その通り」


 シューヴァがノーチェルと言わなかった理由は家を捨てたからだ。

 独りで復讐をしようと考えていて入り口を必要とした。


「呪いも、ノーチェルも俺が解決してやるよ。だからまずは古の洞窟だろ?

もう夜遅いんだからお前も寝ろよ」

「そうさせてもらうよ」



 少し、孤独は寂しいと思ってしまった。

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