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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第3章:魔王様、冒険者ギルドで伝説になります
33/50

33:輝

 3人ので編成されたパーティはギルドから依頼を受けて古の洞窟までやって来ていた。

 此処はS位階以上の人が2人でも攻略が難しいと言われている洞窟。

 3人は全員S位階以上だ。


「ねえ......ちょっと、休憩しない?」


 1人が、リーダーに話しかける。


「賛成だ。流石に3時間もかかったから休息を取った方がいいと思う」


 もう1人も、リーダーへと言う。


「......そうだな。此処で休憩しよう」

「やったー!もうヘトヘトだよぉ」

「此処まで長い道のりであったな」

「だが、本番は此処からだ。俺らは輝。どんなパーティよりも輝く!」


 休憩している最中、輝の3人のところへ魔族が現れた。

 S位階以上だが魔族な為敵うことはほとんどないだろう。


「嘘だ......俺らはまだ、」


 終わるわけにはいかない。

 リーダーが剣を支えに立ち上がろうとした。


「2人は逃げろ!とっとと逃げあがれ!!俺は此奴を引きつける。だから」

「嫌だよぉ!置いていくわけにはいかないでしょー?」

「3人で輝なのだからな」

「でも」


「終わるわけには、いかない......だろ?」


 そこに、白いローブを来て杖を持った者が颯爽と現れた。




◇◇◇◇◇




「次の依頼は古の洞窟ですね」

「はい、これはS位階以上ですから」

「(2人以上って見えていないのでしょうか......)」


 とても心の中が見える気がする。

 どうせ強いからって調子乗っているとか思っているんだ!......流石にないか。

 メルさんは溜息をついて依頼を発注してくれた。


「にしても、何時も私のところへ来ますね」

「馴染みがありますからね」

「そうですか......では、頑張ってください」

「頑張ってきます」


 俺は古の洞窟まで長い道のりを走る事とした。

 彼処ってなんだか神秘的で地下に湖があるらしいから楽しみだ。

 技術魔法、探索を使って通り道は完璧にわかる。

 楽したい人にはオススメしたい魔法のひとつだな。


 さ、もうひと走りするか。




「戦いの音......」


 古の洞窟前までやってきた。

 戦いの音だ。一方的の攻撃か。

 様子を見に行ってみると、魔族が人間3人を攻撃した。

 俺が人間を襲うなって言ったの覚えてないのかお前。



「2人は逃げろ!とっとと逃げあがれ!!俺は此奴を引きつける。だから」

「嫌だよぉ!置いていくわけにはいかないでしょー?」

「3人で輝なのだからな」

「でも」


 3人で、輝というパーティか。

 うん、良い仲間だ。


「終わるわけには、いかない......だろ?」

「神、さま......?」

「残念ながら神ではないんだよな。颯爽と現れた魔法使いってとこだ」


 此処で聖魔法を使うわけにもいかないし、回復魔法でなんとか治すか。

 回復魔法を使うと見る見るうちに傷口が塞がっていく。

 これなら戦えるくらいにはなるかな。


「本当にありがとう」

「大丈夫ですよ。冒険者たる者助け合いは大事じゃないですか」


 冒険者だから敬語じゃないのか。

 とても変な感じだ。俺も敬語だと舐められるかな。

 ただ、まだ魔族は死んでないからどうやって倒そう。

 倒そうと思えばすぐに倒せるけど、人間の前でたくさん魔法を使ったら駄目だと俺の第六感が言っているから剣で倒すしかないんだよな......。


「魔法使い、誰ですか?」

「はーい、私だよー!」

「何属性」

「え、水だけどー」

「おけ、じゃあタンクと魔法使いは背後で援護してください。剣士は一緒に一撃をいれますよ」

「あ、ああ。わかった」

「でもでもー、颯爽と現れた魔法使いって言ってたじゃん。剣使えるのー?」


 そこは、ご想像にお任せしよう。

 今はのんびりと話していられる状況ではないのだからお喋りはまた後だ。


「水魔法、アクアスラッシュ!」

「絶対防御」


 タンクの(ジョブ)魔法を使えるのか。なかなか強いパーティだな。

 空間魔法でセレ(女神の涙を使った杖)を中に入れ、漆黒の劔を取り出した。


輝の剣(シャイニング・ソード)!!」


 ......思ったよりリーダーの攻撃が早かった。

 もちろん、魔族は倒れずにそのまま生き残っている。


「強い......!」

「もう一回行くよー」

「もう、結構ですよ」


 弱くはないが、そこまで戦いに適しているかといえばそうでもない。

 S位階冒険者なのだろうが実力でいうとA位階。

 きっと努力の結果なんだろう。


「まだまだだよー!」

「少し待て、この人の言うことを聞いてみよう」


 タンクは他の2人と違って頭が少しは働くようだ。

 雰囲気作りで使っていたセレはしばらく休憩でいいか。

 魔法は、完全詠唱で最大火力でいこう。


「呪魔法、魔眼......。水魔法、アクアスラッシュ」


 一度止めてから水魔法を放つ。

 少し地形が抉れたのは見なかったことにしよう。


「......強い」

「すっごーい!めっちゃ強い」

「ありがとう。2度も、助けられた」

「これくらいで手間取ってるわけにはいかないんで......目的は同じです。先に進みましょう」



 古の洞窟攻略にはいっていこう。

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