24:神聖な魔法
昨日、姫の職業適性検査に行って聖女が出てしまった。
王子は勇者で姫は聖女とかなかなか凄い家系なのは間違いないな。
「ねえねえシロ!マリアの職業適性ってなんだったのー?」
「魔法使い、でしたよ」
「私はお兄様とは違い大したことないのです」
「へぇ、じゃあ僕は凄いってことだね」
褒めてるわけでもないのだが何故か誇らしげにする王子。
最近は俺の仕事も忙しいので、王子と姫一緒に面倒を見ることになっている。
今日は魔法についてでもやろうと思う。
「なにか、やりたい魔法とかありますか?」
「私は何も......」
「精霊魔法ってやつをやりたい!ほら、前シロが使ってたじゃん」
特訓をした時の話らしいが......まあ、確かに使った記憶はある。
本当は1番得意である闇属性の何かを使おうと思っていたのだが白魔導士が黒魔法と言われる闇属性の魔法を使うのは罰されるから使えなかった。
正式にいうと罰されるではなく、嫌悪感を持たれてしまう。
呪魔法とか闇属性だから人々は皆、闇属性は魔物が使うものだと思っているのだ。
「精霊魔法......って、王子じゃ使えませんよ」
「なんで?」
「それは聖女様が使う魔法です」
「でもさぁ、シロって聖女さまじゃないでしょ」
「私は規格外なのでね」
ってか、なんで王子はこの場所にいるんだ?
当たり前だと思っていたから無視していたけど今日は姫の日であって王子は一緒じゃなかったはず。
うん、当たり前すぎて凄い無視してしまったけど。
「王子は今日、騎士団のところで剣の練習をするのでは?」
「あれ、そうだったっけ......だとしたら遅刻だー!」
まるで嵐のように去っていく王子......。
姫の時間を無駄にしてしまったことを深く申し上げます。
「では、神聖な魔法と呼ばれているものを全てやっていきましょう」
「でも私......」
「わかってます。冒険者になりたいのでしょ。ですが使えると便利ですよ」
神聖な魔法というのは聖女にしか使えないものと一般人でも使えるものがある。
光属性が適性でなければ難しい話なのは確かなのだけど。
浄化魔法は、光属性の王子でも使えたから難しいけど頑張れば使えるようになる。
精霊魔法は聖女にしか使えないとされている。
回復魔法よりも凄い聖魔法はどんな傷でも癒すことができる。これは聖女にだけ。
他にも結界師が使える結界魔法の魔物を寄せ付けないものとか、武器に魔物に与えるダメージ増加をつけられる付与魔法の一部などは聖女しか使えなかったりする。
本日は、その神聖な魔法についてを姫に覚えてもらおうと思っている。
「私に使えるの?」
「多分普通に使えると思います」
その魔力量と、技術。そして兄とは全く似ない頭脳は聖女といえば納得する。
浄化魔法は王子に教えた通りに教えればなんとかなるだろう。
「問題は、精霊魔法ですね」
「どうして?」
「実は精霊魔法、精霊と契約をしてないと出来ないんですよ......いわば、テイム?使い魔といったところでしょうか」
「でも、シロさんは精霊と契約してないでしょ」
「まあ、血筋が色々と精霊に関わっておりまして」
母が精霊だったっていう事が主に使える原因として考えられる。
精霊といったらちっこいのを思い出すだろうが神獣というものもまた、精霊だった。
妖精のように姿形は様々ではないことを前は説明しただろうが、精霊は聖なるもの、つまり神様の血を少しでも引き継いでいる存在となれば大体が精霊と言われている。
俺って、神様の血を受け継いでいる精霊の子供だからいろんなことできるんだ......規格外にしてもほどがある。
「精霊と契約してないならどうすれば......」
「あ、それについては大丈夫です。神獣......捕まえちゃいましょう」
神獣といえば、この世界だとフェンリルだからフェンリルの居場所は掴んでいる。
そうと決まれば、即行動だ。




