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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第2章:魔王様、家庭教師として力を注ぎます
23/50

23:任務、職業を隠せ......!?

 そういえば、7歳で1回目の職業適性検査が行われるんだったよな。

 

 特訓から1度も家庭教師としてやっている事はないが、あれ以来は2人も魔法に力を入れているらしいからしばらく放っておいても平気だろうと思って俺は宮廷白魔導士として働いていた。

 姫が7歳で、もうすぐで誕生日を迎えるというのに職業適性検査をしていないのをこの前聞かされたが普通に忘れていた。


 職業適性を決めてから正式に職業を決めるまでは12歳とかそこら辺だった気がするけど、取り敢えず職業適性検査をして将来どうするかを決めていかないとダメだ。

 俺からしたら姫には是非魔法使い(ウィザード)とか弓使い(アーチャー)になってほしい気はあるけどもしこれで聖女が出てしまったら聖女として姫は活動をしていかないと......期待を背負って生きていくことになってしまうからプレッシャーで押しつぶされてしまうだろう。



「で、俺が職業適性検査について行けばいいのか?」

「1番信頼が厚いからな」

「ったく、王の考えている事はわからん。......魔王だぞ」

「はっはっは、魔王のくせして人間が好きな物好きだがな」


 本日、ついに職業適性検査を受けることになったらしい。

 国はもちろん聖女が誕生すると思っているが姫の夢は冒険者になって王族ではなく自由気ままに旅をすることだから、俺は隠させてもらう。

 王子は出会った時7歳で職業適性検査はすでに受けていた。

 因みに、その時は勇者と出たらしいから職業は勇者になる事は確かだった。


「姫以外に職業適性検査をする子はいないのか?」

「いるぞ」

「いるのか」

「少し休みを増やしてやろう」

「あー、はいはいわかった!行けばいいんだろ行けば」

「任せたぞシロ」


 王に敬語を使わないのは、俺も一応魔ではあるが王だからだ。

 人前ではつけるけどな!本当に怒られるから気をつけないと......。


 

 場所は教会、そしてそこまで30分もかかる。

 国のはずれにあるからそうなのだが、途中になんだっけ貴族殺し?が沢山いるらしい。

 貴族殺しはその名の通り貴族を狙っている奴らで、売ったら金になるとかそんなんだった覚えがある。

 馬車で行かないと駄目だか一瞬でバレるよなぁ。

 かといって馬車を透明にしてもそれはそれで道路交通法違反みたいになるけどな。

 この世界にそんな法律存在しないけど。


「私、魔法使いになりたいわ」

「なれるといいですね」


 職業はまあ、この通りなんだけどつく職も職業というから紛らわしい。

 冒険者になってお金を稼ぐ人もいるが、安定した職につく人だっている。

 必ず職業適性の通りに職につかなくていいのがブルーライズの基本だが、他の国ではそうでなかったりする。


 馬車はようやく貴族が暮らしている地域を越えた。



「おい、金を置いて行け!」

「......結構すぐ絡まれるとは思わなかった」


 流石にもう少し絡まれるのが遅くて、無事に辿り着けるかもとか思っていたのに。

 売られた喧嘩は買うしかないってよく言うし、わからせてやろう。


「金を置いて行かないといったら?」

「お前らを売ってやるよ」


 ......めんどくせぇ。

 すぐ倒してやってもいいんだけど、どうすればいいかな。

 職業適性検査の時間に間に合わないじゃないか!

 呪魔法を使って相手を束縛した。


「さて、行きますよ」

「おい待てお前ら!」

「庶民だからって金がないのは......王に相談しておきます」


 1番酷いのは、教会とはまた別の方のはずれにあるスラム街だ。

 そこも、いつか綺麗にできたらいいんだけど現実そう甘くはいかない。



「教会につきました」

「意外と、早くついた......」


 ずっと馬車に乗っているには疲れただろう。

 王子だったら騒いでいるところをよく我慢してくれたな。


「お待ちしておりました」


 教会で神に祈る人たちが出迎えてくれた。

 他も7歳の子が並んで待っているので俺らが最後だった。

 職業適性検査を行うに当たって、聖女が出たら隠す準備も出来ている。



 姫の番はすぐに訪れた。

 ステータス画面みたいなのが大きく表示されてそこから見れるらしい。

 

「これは......!」


 周りの人が見ようとしたけどこれ以上は見せるつもりもない。

 こんな時に役立つのが幻影魔法で、聖女の文字を魔法使いにさせていただいた。

 さあ、城のものたちにも隠さなくてはならないな。




「お父様に、なんと伝えればいいの......」

「王には正直に伝えますが、事情は説明しておきますね」


 冒険者という事は伏せながら。

 姫は聖女になると思うがつくのは冒険者でもいいと思うし、王はきっと許すだろう。

 親バカみたいなところがあるからな。


「王、戻ってきた」

「どうだったか?」

「聖女だったよ。でも......この事は隠してほしい。姫の願いだ」

「なんでだ」

「聖女ということを公開してしまえば姫は期待を背負って生きていくことになる」


 王は簡単に許してくれたので、姫はなんとか聖女をまのがれることができそうだ。



 本日の仕事は終わりかな。

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