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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第2章:魔王様、家庭教師として力を注ぎます
22/50

22:特訓!

 今日は王子と姫の家庭教師の日なのだが......被っているのでどうしようか。

 2人と俺1人でやるにはだいぶ戦力の差が生まれてしまうけど、しょうがないしそうしよう。

 もちろん、多少にハンデはつけて行うけど。



「本日はよろしくお願いします」

「姫......早いですね」

「遅いと迷惑になってしまうから」


 姫は時間の10分前に必ず来てくれるから、いつもは雑談している。

 今日も王子はポーション作りで遅そうだし少し話すくらいの時間はありそうだな。


「シロさん、最近魔物の活動が減ったの」

「あ......そうなんですね。それは、良かったです」

「凄いことに、シロさんが来てくれてからなの。ありがとう」

「単なる偶然ですよ」


 姫の目の付け所はなかなか鋭いため、今んとこ姫が1番気をつけないといけない相手かもしれない。

 談笑。姫は賢く、王子が10歳だから7歳くらいだっけ......の割には知識が多い。

 漢字を覚えろって言ったら1週間で覚えてきそうだから勉学を教える必要もなくて助かる。


 王子と違って、ね。


「そうだ、姫。庭の方でお茶会を今度するようですね」

「そうなの?......ああ、この国の貴族たちと」


 なんて、嫌そうに言う姫は確かこの国の女貴族が大嫌いだった記憶がある。

 いつも玉の輿を狙っていて媚を売られるのがめんどくさいらしい。

 妃様は長らく表に姿を見せてないから狙う人が爆上がりしたようで、いつも処罰に忙しい。

 何故お茶会をするかというと、単に貴族と王族で仲良くしようねって事らしく、姫は今までも断ってきたが王の命令で流石に出ないといけないことになってしまったのだ。


「私は冒険をしたいの。広い野原を駆け巡って、自由に冒険がしたい」

「私も出来る限りの援助はさせていただきます」

「シロさんがいると心強いわ」


 王子、まだかなぁ。

 そろそろきてもいい頃合いだと思っているんだけどポーション作りってそんなに時間かかるっけ。



 途端、扉が開いた。


「遅くなってごめん!」

「お兄様、3分52秒36も遅刻だなんて良くないです」

「まあ、来てくれたんですから......」


 少し棘のある言い方をしているけど、王子も姫もちゃんと兄妹思いでお互いの事を考えている。

 姫は心配性な王子に迷惑はかけれないと冒険者になりたいと言っていた。

 暗殺者に1度捕まった。同じ事をしないようにと日々努力しているのに王子は......。


「見てよシロ、ようやく魔力回復のポーションが出来上がったよ!」


 前言撤回。王子も王子でなかなかの努力をしているようだった。



「本日の課題は共闘です。意味はわかりますね?」

「マリアと戦えばいいの?」

「違いますよお兄様。私たちが組んでシロさんと戦えばいいのです」

「その通りですね。2人で協力をして魔法か剣が私に触れたら価値としましょう。

だいぶ頭も使いますし、息を合わせないといけないので頑張ってください」


 息を合わせるのは2人にとっては簡単だけど、王子みたいに急に閃くタイプと姫みたいに作戦をよく練るタイプと分かれているから難しいだろうな。


 おっと、空間魔法を使わなければ......。


「それでは、よーい......始め!」


 王子は魔法剣を取り出して姫は魔法の杖を取り出した。

 基本、魔法は詠唱と杖が必要となってくるから姫には取り敢えず買ってあげた。

 魔法石はプラチナに輝く白金石だ。

 確か光属性の効果が上がるっていう姫にはぴったしの杖だったはず。


「お兄様、むやみに動き回らないでくださ......」

「いっけー!」

「動き回らないでください!」


 王子が振り回した剣は結界によって弾かれ、俺も漆黒の劔を使って王子に一撃を入れる。

 運動神経の良い王子は宙返りをして見事に着地をした。

 残念だ。その地面に地魔法を仕掛けさせてもらった......自身の震度は7でいいか。


 よろける王子を見て溜息をつく姫。

 連携が全くと言っていいほど取れていないのは普段から2人で一緒にいないからかな。


「はぁ......世話の焼けるお兄様です。光魔法!」


 これって、詠唱でもした方がいいのか?

 無詠唱ってもしかしなくてもズルって捉えられる気がする。

 光の対は闇だが、宮廷白魔導士としてなんか使ってはいけないと思っている!

 光を凍らせようか。


「氷魔法」

「光が......!?立ってくださいお兄様。......お兄様?」


 王子がその場にはいなかった。

 ヤベぇな。目を逸らしているすきに王子が違うところに行ってしまった。


 上から......気配っ。


「光魔法!」

「風魔法......くっそ、危ねえな」


 だが、光が届く事なく消えてしまった。

 ギリギリで防ぐことが出来たが流石に危なかったな。

 光でしか攻めれないのか?いや、俺は他にももっと教えてきたからそんなことはないはずだ。


「炎魔法」

「水魔法」


 王子にある炎属性の適性と姫の水属性の適性が上手い具合に混ざり合っている。

 姫の魔力量が多いことが王子と良い感じに噛み合っているのだろうけどそれにしたって急に息が合いすぎだ。


「お兄様!」

「分かってるよっ」


 いつだ?いつ、作戦を練ったんだ。


 ......あの時だ。王子が倒れていた時に姫が分身を作ってから透明になったから作戦を考えられた。

 高度な魔法を同時に使うって、俺そこまで教えた覚えは無いんだけどなぁ。

 でも、王子が奇襲を仕掛けたのは姫も予想外だったようだ。


「光魔法」

「......闇魔法!」


 王子の口から闇魔法って聞こえたが......光と闇がぶつかって煙が辺りを覆う。

 居場所を撹乱させて俺を惑わせる作戦のようだが、一筋縄でいかないのが家庭教(おれ)師なんだな。

 空間魔法にいつも頼ってはいるが今日は特別に違う魔法でも使ってみようか。

 うーん、そうだなぁ......。


「水魔法、精霊魔法」


 まずは水魔法で煙を全てなくさせていただいた。

 あっ、浄化魔法でも同じことは出来たんだけど無駄に魔力を使ってしまったようだ。

 精霊魔法で王子も姫も拘束させてそのまま光の粒に巻き込まれただろう。

 精霊の力を借りて強い魔法を放つ精霊魔法は、特別な魔法なんで俺もあまり使わないのだが今日はいつしか聖女になるかもしれない姫のために見せた。


 2人はよろよろとしていて、魔力も無くなっていた。


「付与魔法、魔力共有。お疲れ様でした」

「今のは__」

「かっけえ!!今のって何!僕も使える?」


 姫に全てを言わせてあげろよ王子(お前)......。


「王子は無理でしょうね」

「シロさんは一体何者なの?」

「そうですね......ただちょっと凄い宮廷白魔導士でしょうか」



 ま、本職は魔王なんだがな。

 地魔法

 地面を操ったりする魔法。使い方は様々。


 氷魔法

 氷を操ったりする魔法。


 風魔法

 風を操ったりする魔法。 


 王子は闇魔法を習得したけど、まだまだなようです。

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