21:かくれんぼ
今日は王子の家庭教師の日である。
大変なことになるのは知ったこっちゃないんだけど何をするかが決まっていないから王子が来る前に決めなくちゃならない。いっそ王子に決めてもらおうかな。
「シロ、今日何するの」
「本日は......どうしたいですか?」
「遊びたい!」
遊びたいって言われても......あ、良いことを思いついてしまった。
「そうですね。かくれんぼでもしましょうか」
「マジで?やったー!」
空間魔法で作った広い空間に王子を入れる。
そして俺もその中に入って、創造魔法で大きな家とかを作りフィールドが完成する。
この中でかくれんぼをしようと思う。
「王子、魔法剣は持っていますよね」
「もちろん」
「では、回収させていただきます。使って良いのは魔法だけです。
スタートして1分、王子は隠れてください。私が鬼ですよ。10分間隠れることができたら王子の勝ちで、そうですね......勝ったらご褒美としてケーキでも作りましょうか」
「僕、頑張るね」
「見つかっても捕まらなければ続行です。では......よーい、スタート!」
1分経つのまだかなぁ。
王子の足音でどこに行っているのかはわかってしまうが、これは隠さないのが悪いから俺は何も悪いことをしていない。
隠れてから逃げるのもアリとは言っていないけどわかるだろう。
透明になっても、空飛んでも、俺を攻撃してもいいから少し頭を使わないといけない。
王子に作戦を考える頭があるかと言われたら俺は即答でないと答えるだろう。
だけど予想の斜め上をいくのが王子だからまぁ、期待して損はないと思うけど。
「王子、1分経ちましたー」
もちろん、返事は返ってこない。
もしかしたら王子、素直だから返事してくれるかと思ったんだけど!
足音は途中で消えたけど、唯一の手がかりとして進んでいくか。
この空間はとても広いが魔法を使わないと行けない場所もあるから、闇属性らへんは無理だな。
おっと、王子の魔力を感じる。
此処にいるのかな......お、ビンゴだ。どんどん強くなってきた。
森の中にいるけど木の上、とか?
上から光魔法が放たれた。
「これは......っ、重力魔法!」
二重罠が仕掛けられているとは思わなかった。
二重罠で仕掛けられていたのはまたもや光魔法だったので俺の体力が削れかけた。
光属性は使えるは使えるのだが、魔王なので光にはとことん弱い。
開始からもう、5分が経とうとしていた。
意外と隠れるのが上手で、すぐ終わらせようと思ったのに未だ見つからないままだった。
さっきのところにいると思ったのだが、あれは罠だけで見事に引っかかってしまったから違う場所へと移動した。光魔法で開けられる空間へと移動しよう。
光魔法で開けられる場所は俺の故郷、日本のようになっている。
なんて言うんだろう......現代の日本っていうか、俺が死んだ時にはスマホも普及していたから大都会の場所を空間の中に作ららせてもらった。
ようやく、王子を見つけたが......え、スマホをいじっているよな。
スマホ、面白いのはわかるけど一度触ると抜け出せないから回収しよう。
「王子、捕まえましたよ」
「あ......ねえ、これ何?」
「それですか?......私の故郷にあったものですよ」
魔法が無かったけど、それ以上に技術は発達していた。
「帰りますよー」
「えぇ」
「不満でもありますか?」
空間魔法を使えば、何時もの城へと俺らはいる。




