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とある魔王様は人間の国で家庭教師を務めます!  作者: まくら
第2章:魔王様、家庭教師として力を注ぎます
18/50

18:初めてのポーション作り

 王子の誕生日を迎えてから早3日。

 時が経つのって本当に早いと思うのは地獄のようなことをしてない人以外は感じるであろう。

 3日間、王子に付纏われていた俺だが、久しぶりの家庭教師なので王子の喜びそうなことがしたいと思い、全力で材料を集めている最中だった。


 昨日、急いで取りに行った材料には女神の涙ではなく女神の雫という星の降る夜にしか取れないとされているすっごい面倒な素材と、妖精の粉......これはお妃様がくれた。と、そこらへんに落ちていたスライムのレアドロップ品、スライムの魔法石というもので回復のポーションを作っていこうと思う。

 スライム千匹倒して2個でるか出ないかの超激レア品を俺は50個集めることに成功した。


 換算すると、5万匹くらいは倒していることになるだろう。


 こんなにポーション作りは大変で、そこらで作られているポーションは基本的効果の薄くて魔力でできている偽物みたいなものだから今回は王子にその大変さを学んでもらおう。


 闇魔法習得アップのポーションも作ってやりたいが......必要なのは魔王城に生えている硝子薔薇(クラルテ・ロイズ)と魔王城の近くを飛んでいる硝子鴉(クラルテ・フルー)の羽、あとは何だっけ?......シーサーペントの鱗も必要だから本当に疲れたんだよってことで俺はしっかりと材料を用意することができた。

 魔王城周辺は庭同然なので実際、回復のポーション材料よりも早く集めることができたのはいうまでもない。



「ねえシロ、まだ始まらないの?」

「もうしばらくお待ちください」


 材料が集まっているならやれよ!って思うかもしれないが王子が喜ぶだろうと思い俺はしょうがなくクッキーを作ってやっている最中だった。

 クッキーなくてもいいのなら今すぐ初めてやるがそれだと王子が泣くだけだろう。

 10歳になったんだからもう泣くなっていいたいが、まだまだ子供だから言えないな。


 クッキーが焼き終えたところで早速ポーション作りの開始だ。



「本日はポーションを作っていこうと思います」

「ポーションって......」

「回復のポーションともうひとつ、ですね」



 ポーションの作り方はめっちゃ簡単だけど、魔力量によってポーションのレベルが変わるから王子が作れるのでも"中"くらいのポーションだな。

 出会った時より魔力量が上がったのは自分で王子が頑張っていたことが挙げられるだろう。

 

「今からお手本を見せます」


 まずは女神の雫と妖精の粉を混ぜる。

 ここまでできたらもう完成と同じなんだけど、魔力を使い始めましょうか。

 魔法石を入れると同時に魔力をポーションに込めるとポーションは光り輝いて......これは"上"だな。



「ここまでやらなくてもいいです」

「これが回復......頑張る!」


 回復ポーションは素晴らしいことに回復魔法と同じくらいの威力がある。

 俺の作ったポーションはいちばん強いのだから、ヒーラーと同じだ。


 王子は俺の真似をながら材料を入れて混ぜた後に魔力を込めた。

 これは失敗で、魔法石を入れるタイミングがズレており、混ぜた後に入れないとダメなのだ。

 んー、いいところまでいってるんだけどね......。








 って事で2時間が経過していた。

 全然王子はポーションを完成させない。

 そろそろ魔力不足になる頃合いだろうけどぶっ倒れずに王子は頑張っていた。

 回復のポーションは難しいのでもう少し簡単なものにした方が良かったな。


 始めたのが4時(16時)だから、今はもう6時(18時)だった。

 俺は何もやらないからどうだっていいけど王子の体が壊れてしまいそうだ。

 かつての俺みたいになるぞ。



「......できたー!」

「はぁ?!本当だ、出来てる......やりましたね王子」


 初めてにしては上出来なポーションができていた。

 これは本当によくできていて、"上"に近いであろうものだった。


「これは、すごいですね。王子、もうひとつ作る予定だったんですけど」

「も、無理だよ......」

「ですね。よく頑張りました。私が勝手に作りますね」


 闇魔法習得アップのポーションも作り方は変わらない。

 魔法石はスライムので代用できるから、それでいいだろう。

 硝子薔薇(クラルテ・ロイズ)硝子鴉(クラルテ・フルー)、そしてシーサーペントの鱗を混ぜる。

 混ぜる時に使う壺みたいなのは材料が溶けてくれるので、わざわざ熱を加える必要もない。

 それから魔法石を加えた後に魔力を込めるとあっという間に完成する。


「どうぞ、闇魔法習得アップのポーションです」

「なんで、知ってるの?」

「頑張ってましたので少しくらいは手伝いますよ」



 今日もひと仕事が終わりだな!

 ポーション作りはとても難しいです。王子、頑張りました。

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