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竹中ヘーゾー

作者: ゲオルゲ

ヘーゾー親方!

ヘーゾー親方!


「なんじゃい」


ヘーゾー親方、やばいっす、みんな親方の事嫌いっぽいっす


「それがどうかしたんかい」


え、嫌じゃないですか?なんかそういうの


「構わねぇ。俺は元々一匹狼じゃい」


し、失礼しました!


スタタタ…



「いやぁかっけぇよなぁ、やっぱ親方はさぁ。お前もそう思うだろ?お、ちょっと火貸して」

ぷはー

「おれもやっぱ資格とか取ってさ、ヘーゾー親方みたく偉いお人になりてぇもんだぜ」

ぷはー

「だってよぉ今のままじゃよぉ、本当に生きてるのか?って感じだもんな。おなごには相手にされねぇし、金もねぇしやってらんねぇよ」



ガラガラ


「おい、お前たち!」


は、お親方…!


「いつまでもくだらねぇ事ガタガタ言ってんじゃねぇぞ。男ってのはやってれ、だ。とにかくやってぶつかるんだ」


あぁはい、いやでもなかなかそうできねぇんすわ…


「じゃかぁっしゃい!とにかくぶつかって得意なこと不得意なこと気にしないでやってみるんじゃ。自分の“やってみたい”その気持ちが何よりも大事じゃ。そういった人に周りはついてくるんじゃ」


かっけぇ~

ざわざわ


こうしてヘーゾー親方は大衆の心をつかみ

立派なお人になられたのでした

だがしかし若い衆はショボいやつもいればまぁ少し出世した奴もおりました。



なんだか不思議なものです。まるで生まれた瞬間から役が決まっていたかのように人はそれっぽくそれなりにしかならないのです

悲しいですね

ヘーゾー親方も生きているうちは皆から注目されていましたが、没後何年か経つとその存在は皆忘れていきました。

人は必ず死にます

どうか今の、たった今のこの幸せを噛み締めて生きてください。また人生に迷ったときに来て下さい。今日はこの辺で失礼します

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