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朽ちる

作者: 宇野大江



間延びした螺旋の雲かかる

命燃やす白い夕陽

放射状のオーバーレイ


排水タンクの

錆び朽ちた保温材

燃えるみたいに

茜色に照らされて


影の消えた空を

染め上げるパステルカラー

水色のカーテン透かす終わる火


包まれた配管も

きっと腐っている

燃えるみたいに

呼吸を止めてみた






めんどくさ


もう寝ようかな

仕事終わり

コンビニの駐車場

運転席でぼんやり考えてみる


煙草の煙

火を着けたのは

たぶん

溜まった淀みを燃やす為


こぼれた灰

片付ける気にもならねぇや

淀みは強盗みたいに居座って

もっと楽しいことしようぜって肩掴む


もうどっか行こうかな

仕事終わり

コンビニの駐車場

運転席でぼんやり考えた


短い煙草

最後まで吸うのは

たぶん

もっと楽しんでいたいから


火傷した指先

どうでもいいや

ニコチン溶けた空気を吸って

黙ってろよって火を消した








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― 新着の感想 ―
[良い点]  カッコいい。ハードボイルドですね。すごく好きです。
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