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魔法は楽しい


「魔法って楽しいですね!」


おっと失礼、はしたないですね。

でも楽しいです。前世では魔法が無い世界でしたから、魔法という者に憧れがあったんです。それが叶うなんて。

しかも乙女ゲームの悪役令嬢プリシアは性格は悪いけどスペックは高いんですよ!だから魔法を覚えるのがすっごく楽しいんです。


「お嬢様は本当に魔法が好きなんですね」

「はいっ!」


私の家庭教師を勤めてくれているオルトスさん。ちなみにオルトスさんは執事長も兼ねています。オルトスさん忙しい中ありがとうございます。


「お姉様、魔法使えていいなぁ」


フェリスが少ししょんぼりしています。そんな様子も可愛いですね、めちゃくちゃ可愛いがりたいです。でもやり過ぎるとエリーに叱られますからね、前にやったらすっごく怒られましたからね。あれは恐かったです。


「フェリスもすぐに使える様になるわ」


そう魔法が使える様になるのは10歳ぐらいからなんです。理由は分かりませんけど多分、身体に魔力が馴染むからでしょうか?

ちなみに乙女ゲームではフェリスは魔法を使えるので多分大丈夫です。


「そうですね、きっと使える様になりますよ」

「ほら、オルトスさんもこう言ってるわ」


だから元気出してと、言うと少し元気を取り戻してくれました。

やっぱりフェリスには笑顔が似合いますね。可愛いです。


「...はい、分かりました。じゃあお姉様の魔法を使っている所見てていいですか?」

「もちろんよ!」


お姉ちゃんとして格好悪い所は見せられません。フェリスにとって誇れるお姉ちゃんを保たなければ。


「では、次の授業で魔法属性を調べてみましょうか」

「魔法属性?」

「はい、自分が使いやすい属性を調べるんです」

「他の属性も使えるの?」

「ええ、基本は土、火、水、風ですねあとは珍しい属性で光と闇があります」


...すみませんオルトスさん、私乙女ゲームでプリシアの属性知ってるんですが、しかもその属性が闇なんです。プリシアって珍しい属性だったのか。


「では私は仕事に戻りますね」

「あっはい、オルトスさん忙しいのにありがとうございました」

「いえ大丈夫ですよ」


授業が終わったので私は部屋に篭ります。

しかしどうしたものでしょう。ゲームの舞台となる学園は魔法が使える者や貴族が通うのです。貴族で珍しい属性が使える私は必ず通わねばいけません。

ですがっ!学園は私にとって破滅フラグが満載なのですよ!ああ本当どうしましょう。多分ケイト様とフェリスは私に味方してくれると思いますが。しかも学園は人が沢山いるんですよ。私、人見知りが激しいんですよ。ある程度交流がある人は大丈夫なんですけど。学園に通うのは数年後ですがこの事を考えると胃が痛いです。


ああ私は部屋にずっと引きこもっていたいです。




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