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お姉ちゃんと呼ばれたい

主人公の残念度が上がります。



「初め、まして...」


小さな唇が拙い言葉を紡いだ。





* * * * *



私プリシアです。

いきなりで意味不明かもしれませんが


弟が出来ました。


これだけじゃ意味が分かりませんよね。

すみません。


実はですね、攻略対象の中に私の弟がいるのです。

ちなみに血の繋がりはございません。義理です義理。

その義弟が出来るのが10歳の時なのです。そして今の私の歳は10歳、そう義弟が出来る歳を迎えました。

そして案の定お父様からその事を告げられました。


「プリシア、実はお前に弟が出来る。その子は私の古い知り合いの子でな最近その知り合いが亡くなって他に身寄りが無いそうなんだ。...複雑かもしれんが迎えてあげておくれ」


お父様、大丈夫です。

というかこのキャラクター、私が下手にいじめると破滅エンドが待ち構えているのです。

そんなのは御免です。

それに他人をいじめて喜ぶ程私のメンタルは強くありません。


「大丈夫ですわ、お父様それに弟が出来るのは少し楽しみですの」


はい、半分本当で半分嘘です。

本当は大丈夫ではありませんが弟というのは楽しみです。それに弟がこの家を継いでくれたら私的には楽なのですよ。その為には弟にも頑張ってもらわなければいけませんが。

そんな事を知ってか知らずかお父様はホッとした様子です。


「そうか...いきなりで悪いが頼んだよ」

「はい」


そう言ってお父様の部屋を後にした。





「初め、まして...」


お父様に連れられた男の子は少しオドオドしながら拙い言葉で挨拶をした。


...何でしょうこの可愛い生物は。

藍白色の髪に菫色の瞳を持つ女の子みたいな美少年です。成長した姿は知っていますが幼い時はこれほど可愛いとは。

確か8歳でしたね。少し緊張しているのでしょうね、震えています。

もしかして私の顔が怖いのでしょうか?お父様に似て目つきがかなり悪いですもんね。

...自分で言っておいて傷つきました心が。


「僕は、フ、フェリスです...」


名前を噛んでしまい少し顔を紅くした様子に


可愛いっ!と悶えそうになりました。ショタコンではございません。


「私はプリシアよ、お姉ちゃんと呼んでちょうだい」


怖がらせないよう死滅した表情筋を酷使して微笑み掛けます。

するとフェリスは頬を紅く染めて俯き


「...よ、よろしく、お願いします」


そう呟く姿はとても愛らしいです。ああ部屋に連れて行きたいです。

でもいきなり部屋に連れ込むとか変態ですよね。嫌われたくないので我慢します。

攻略対象者とは関わりたくございませんがフェリスに嫌われたくはございませんね。それならばとても良いお姉ちゃんをして見せましょう。


ああ取りあえずフェリスにお姉ちゃんかお姉様と呼ばれたいですね。


「フェリス、私は何時も部屋に居るから困った事があったら私に言ってね」

「はい!」


ああ可愛いっ!




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