第49話★※ごめんなさい今回はマジギレします
セレナとウラノーマは、近藤の元にたどり着いた。しかし、その力の前に圧倒された。
そのさなか、助けようとしていた母のような存在メナの変わり果てた姿を目の当たりにし、「もう手遅れ」だったことを知った局長はるなは、失われた記憶と共に激昂する! ガチギレはるなの力とは一体……
脳機能としての記憶は無い。
しかし、体は、私の本質は、それらを忘れてはいないのた。
だから、それらは怒る。
それらは、理解をしない。永遠に「母」と再会できぬことを理解できない。許せない。許容できない
ああ、燃え上がる。
四肢末端血液が煮え滾る。頬を伝う涙を瞬で飛ばしてしまうような、憤怒の炎。
ああ、
なぜ、
なぜ、
「なぜ、こんなことをした!? なぜた!! 答えろセレナっ!!」
そうよんでいたのだろう、一度聞いたか聞かないかの、彼女の名前。喧々諤々(けんけんがくがく)と意見を交わしたこともあるかもしれない。
「はるな、記憶が戻ったのか?」
「戻ってはいない! だが、わたしは今怒りに満ちている!! わたしの知らない私も同じで、だからお前に叫び問いかける!! なぜだ、なぜ!! どうしてぜメナをこんな化け物に堕とした!? 人の肉体を、魂を冒涜した!? 触れてはならぬ禁断の秘宝を持ち出した!?」
「すべては、キュベリオス様を止めるため。仕方の無いことなのだ」
「これが、正しいだと!? こんな人の肉体を、魂をもて遊ぶようなの道を外れやり方に正義があるものか!! 禁忌の遂行は破滅の呼び水になるのを知らないはずないだろ!?」
「はるな、理解しろ。ハイパー・マンの制御にはメナのパスが必要だった。それに、メナは、世界を救うためならばとそれを了承してくれた!」
「そんな妄言を信じられるか!! それに、事実だとしても、なぜ止めなかった!? わたしにも、お前にとっても、メナは大切な人だったろうが!? なぜ冒涜し貶めることを許した!? 人ならぬ化け物に堕として、お前は!!」
「地球のため、ひいてはエンターライズの未来なのだ。終末観測時計の予測の正確性はお前も知っているだろう? クルアス様が手を差しのべるのを待っていては、世界が滅びかねんのだ!」
「知らん! 知らない! 知っていたとしても、許さない!!」
「そうか。それならお前は」
「過ちを正す! お前の歪んだ計りを打ち砕く! こんな方法では世界は救えないと証明する!!」
「それは、どのように」
「 《アロンダイト》 」
私はその名を叫んだ。
そして、透明な記憶の箱からそれを掴み、引き上げる。
それは青く輝く美しい刀身を持つ、歯こぼれのない無垢なる長剣。握りしめた柄は手に馴染む。まるでずっと使っていたかのように。
「その剣を出してきたと言う事は、その朽ちぬ刃を向けるとは、私を裁き斬り捨てると言うことか! 相分(あいわ
)かった! ならば、こちらも全力で抗おう!身狩・村正〉!!」
セレナもまた、新たに赤い刀身の刀を何処からか呼び出した。ああ、あの一振りは沢山の魂を啜って、力を増す妖刀に違いない。
だが、私の怒りをそんな呪物で、
「止められると思うなっ!!」
「ああ、お前とは一度本気で戦ってみかったが、このような修羅場になろうとはな!」
「しゃらくさい!! 自らこの状況を作っておいて何を言うか!!」
「それもそうか!」
「あの遺骸ともども切り捨てる!!」
「そうはさせるか!!」
セレナは、再び《グラン・ガンナ》を発動する。だが、二度同じ事が通用すると思うな。
「《シャヘル・ヴィ・ヴィアン》!!」
三途の川の水を呼び出し、床を覆う。吹き出す裂光を塞き止める。
「神階魔法をこうも簡単に!?」
「たぁぁぁぁぁ!!」
「くっ!!」
真正面から飛びかかり、セレナに剣を振り下ろす。さすがに刀を重ねて防がれたが、連続して攻撃を加える。
「《セイレス・ロンド》」
「非詠唱で撃つか!? だが!! ハイパー・マン!!」
「◆・。・-Δ■■ァ#ギ‡₵₱!!」
ギンと強烈な耳鳴りがする。
超音波? いやサイコキネシスか神通力の類いか!!
頭が割れるようにガンガン痛む!!
頭をドリルで抉られるようだ!!
他力とは汚い真似を!! 神をも殺す兵器だか進化の果てか知りはしないが、少なくともあれは既に「メナ」ではない!!
母ではない!
ならば、迷うことはない!!
非情のもとに葬り去るまで!!
アロンダイトを化け物に投げつける。
その刀身はグサリとその頭に刺さった。私は、手に魔力をありったけの込める。
「穢れし者に、冒涜せしものに裁きを!」
「やめろ!! はるな!!」
「《ジグ・ル・トロス》!!」
剣を起点にして、灰色の雷光が発する。異形の者は、けたたましい声を上げて、その場に沈みこんだ。
「愚かな!! 地球の命運がかかっているというのにその救世の鍵を殺そうとするとは!! もはや全勢力をもってお前を討つこと他に無し!! 《テンペスト・ギナ・タイド》!!」
セレナは、自らの周囲に、宝石輝く曼陀羅のようなものを発生させ看に纏う。そして、輝く虹彩を放ちながら突撃してきた。
宝石から、自らの拳から、高速の攻撃が放たれ、そのひとつひとつが究極魔法級の超強力な威力を持って、私に襲いかかる!
「戻れ!!」
ピクピクと痙攣する化け物に刺さった剣を呼ぶ。すると、剣は自ら、再び私の右手に戻ってきた。私は再び、その柄を強く握りしめる。
そして、剣より障壁を発生させ防ぐが、攻撃の一部は貫通し、私の身体を切り裂く。ガラスの破片が突き刺さるかのような痛みが無数に走る。
「やらねばならん! 我らはやらねばならぬのだ!! 世界の破滅を、終わりを食い止めるために!!」
「亡者の物言いを! 今のお前のやり方は世界の理に背いたいたものだ! 例えその目的に大義があろうが、許されるものではない!! 禁忌を冒した、冒涜を進めた先にあるのは破滅の未来のみ!! 誠無き者に人に光をさせるものか!!」
「ならば、どうするというのだ!? お前はどうやって終末を回避する!? キュベリオスは今まさに悪性に変容し、星を侵さんとしている!! 残された時間がないと言うのに!!」
「逸るなっ!!《ツーィン・フォール》!!」
〈スタック・レフェリー〉の上位魔法。受けた攻撃を倍返しにする。向こうの攻撃も止まないが、大幅に相殺するには十分な力だ。ああ、身体が、無意識に動く。知らない、だが潜在的に体得している魔法を唱える。
「セレナッ!!」
「ここまでの出力!! かつての、あの頃のお前を、遠く遥かに凌ぐと言うのか!?」
撃ち込む蒼剣。押しきられぬよう村正で受け止めようが、降る涙の雨は止まぬ。
倒すまでは。
怒りも悲しみは止まらない。
「神戒魔法《アルヴォ・ノート》!!」
「《白菊》!!」
「理不尽殺しを忘れたかっ!!!」
「ぬうっ!? 魔力循環が閉塞した!? だが、まだ!! まだ終わるものか!! 五輪奥義《彼岸花》!!」
無数の赤いトゲが、身体を抉らんと襲いかかる。だが、それは、私も、使える。
さらに高位の、業として。
「五輪極致《《彼岸花文月暮血鮮》》」
おびただしい数の紅き刺。
相手のトゲを圧倒し、ついに、その一部がセレナの肩に突き刺さり貫く。
「ぐっ!!?」
致命傷は免れたが、彼女の膝は崩れ、その手のひらを地面につかせた。
その首もとに、私は剣先を突き立てる。
「終わりだ、セレナ」
「まさか、五輪剣の最大奥義までも形にしていたとは。恐れ入った。私の完敗だ、好きにしろ」
「なぜだ、なぜお前ほどの魔術師が、あんなものに頼らねばならなかった」
「はるな…………っ!?」
「どうした」
「土方っ! そこで何をしている!?」
セレナの言葉を聞き、後ろを振り返ると、ウラやんが、ハイパー・マンの頭を刀で切り裂いてその中に手を突っ込み、地にまみれながら何かを物色していた。化け物は、もう完全に死んだのだろうか、さっきまでまだ痙攣していたが、今やピクリとも動かない。
「見ッけた。見ツけた」
「ウラやん?」
「こレだ、これが、ワタしの求めテいたもの」
おかしい、今までのあの子のしゃべり方じゃない。それに何かノイズがかかったような、不気味な声だ。
「これだ、これで揃った」
化物から抜き取ったのは金色のルーピックキューブのような物体。あれは何だ。
「ネル・モノリスを取り出した!?」
「セレナ? なんですかそれは」
「一部では『賢者の石』などとも呼ばれる世界に二つとつない進化の秘宝だ。ハイパーマンを産み出すのには、あれを核にするひつようがあった。土方はあれを求めていたのか……いや、違う」
「え?」
「お前、土方ではないな!? 誰だ、お前は!!」
セレナが厳しい声を放つ。
それに何の反応も示さず、ゆらゆらと、ウラやんは歩いてきた。その顔は、黒く、溶けている。曖昧で、ぼやけていて見えない。
あれは、あれは違う。
あれは、ウラやんじゃない。
得たいの知れない、とても不気味で恐ろしい何かが、私に近づいてくる。今までの激しく燃え上がる怒りを鎮めるほどに、わたしはそれに戦慄している。
「コレデ、コレデ、セカイ、セカ、イハ、アトハ、アトハ、オマエ、ヲ」
「つっ!! そうか、そう言うことか!! 私としたことがとんだ不覚をとったものだ!!」
「どういうことですセレナ!?」
「見落としていた!! 誤算だ!! まさか、土方が、ウラノーマが、既にキュベリオスとの融合を果たしていたとは!!」
「え? は!? キュベリオス様!?」
「そして、次にやろうとしていることは……そうか!! はるな!! 奴は、キュベリオスは、お前を手に入れるつもりだ!!」
「はへっ!? ち、ちょっと、な、何言ってるかわかんないんですが!?」
「それはまずい!! 思い通りにはさせんぞ!! 甲子太郎!!」
その名を呼ぶと、変態仮面野郎カッシーは、ドロンと私の前に現れました★オメーもしかしてずっとここまで私たちを見とったん? ★クソ道化師ヤロウが★
「キキキ!! これはクソヤバイことになりましたねー!!」
「甲子太郎、頼む、はるなを連れてここから逃げてくれ! こやつは私が時間を稼ぐ」
「キヒヒッ! わっかりました!! ここでパイセンを失うのは、面白くないですからねー!!」
そう言うと「失礼~」と、カッシーは私を抱き抱えました☆いやん大胆★♡★とか言ってる場合ではないマジで★
「セレナ!?」
「はるな、すまない、もう話す時間はない! こうなれば、お前が、頼みの綱だ!!」
「それは、どういう」
「さらばだ! お前なら、私が成せなかったことを成せる希望がある! それは道を違えた私には無い光だ! はるな、地球を、世界を救ってくれ!」
「セレナ!」
そう言ったところで、「バイビー!」というカッシーの声と共に私は煙に包まれました。
何だかさらに大変なことになったみたいですが、感情ともどもまったく整理が付きません★★何か全てがくっちゃくちゃですよ★★
★★次回に続く★★
第4章はここまでです!
いよいよ次回からは最終章! はるなは果たして地球をを救えるのか!?
魔法少女ばんばん(多分)出てきますのでご期待ください!!




