第48話☆兵(ツワモノ)どもが贄(ニエ)の痕(アト)
2JJに侵入したはるな達。
最初に立ちふさがった敵、伊東甲子太郎(相性:カッシー)に苦戦するものの何とか退け、ミブロ新選組局長の元へ向かう……
「ここは通さぬ」
通してくださーい☆
カッシーが開けてくれた扉から中シュイインと入ったら、いきなり謎の金髪美少女剣士が通せんぼしてきました☆ってな感じの状況にある、今イケイケムードのはるなです☆略して今池☆
「服部くん……」
「土方殿、この聖剣、そこいらのなまくら刀とは違うと承知か」
え、○さまとかで好きな「伝説の剣ランキング」したら第1位になるくらい有名なアーサー王が使ってた剣じゃん☆セイバーじゃん☆
「神器のひとつを託されたと言う事実だけで、あなたの実力はわかります」
「せやな副局長! って、ウチもこうしてロンギヌスの槍持ってるんやけどな! なはは!」
「原田殿、槍術に長ける怠け者と聞き及んでいる」
「なまけ者は余計や。まあ、せやから、ここは神器は神器同士ってことで、ウチに任せてもらおか!」
「何?」
「服部クンはウチとキンちゃんで相手をする! だから局長と副局長は先に行きや!」
「勝手に決めるな! まあ、今回は珍しく同じ考えだけどな!」
「ありがとう2人とも!」
「局長、副局長! 沖田さんを頼むで!」
「はい!」
服部は、そうはさせるか! とはならず、原田とキンタの方に照準を合わせました☆あれれ、簡単にと通してくれるんやね☆じゃあ、脇から失礼いたします☆
後ろから襲ってこないのを確認すると、わたしとウラやんは廊下をただただまっすぐに進みます☆待っててねママ、はるな今ママのところに行きますよ☆☆
「……いる、あの、奥の扉の向こうに」
「誰が」
「近藤さんが」
おお、親玉がいるんだ。たしかに何かピリピリ電気風呂みたいな感覚とおしりのあたりがゾクゾクピリピリしてきたよ★これが殺気というものか★
シャッ
近づくと、自動ドアがお入りくださいと言うように勝手に左右にスライドして開くと、シャシャシャシャシャとその奥のドアもリズミカルに気持ち良く開いていきました☆あ、これ誘ってる? やっぱ、ワナかな? RPG的な粋な演出じゃないよね?
「……来ましたよ」
全部の扉を抜けると、そこには、変な装置と、1人のグラサンかけたスーツの女性が待ち構えていました。そして、私たちが通ったドアはパシャッと閉まり、逃げられなくなりました。あ、これ他のみんなと分断されちゃったやん★
「のこのこと、死にに来たのか、土方」
「近藤さん」
「同胞を殺し、はるなを騙し。よくも悪びれずいられるものだ」
やっぱウラやん隠し事あるんやな。しかし、このグラサンのひともとい近藤(多分&元)局長、冷ややかながら圧を感じる表情と、重く低い声質が、ただ者ではないことを語っているようです。おもて20代後半くらいには見えるものの、今まで会った方達の中でもトップクラスに威厳と貫禄がありますね☆流石はBOSS☆ウラやんはウラやんで、顔が険しくて怖いヨ☆
「ローザルフ様に背いたあなたに言われたくはありません」
「この状況で他派閥に忖度し、日和見するなどできるものか。十数億の地球の人間の運命に関わると言うのに、静観などありえぬ。《観測機構》の測定結果を見ておきながら、何も対策を講じぬなど」
「上にも考えがあるのです。我々「煌魔の器」はそれに従わねばならないと言う義務がある。しかし、あなたはそれを破った。それは反逆に等しい行いです」
「犬、或いは虎の衣を借る狐めが、分かったような事を!」
よくわからないですが、ウラやんの言ってたようにキュベリオス様をただ始末して地球を征服をしたいとかいう単純なワルではなさそうですね★あ、サングラスがキラリと光った★視線がわたしに移ったよ★
「しかし、聞いてはいたが、記憶を失っているのはやはり本当のようだな、はるな」
「ええと、そうみたいです」
「私の事も、覚えていないのか?」
「すいません」
「謝る必要はない。あの魔王を看破しその野望を挫いた事、称賛に値する。同志として誇りに思うぞ」
うわ、まさかのベタ褒め☆
たぶん敵だけど、こう言う凄みのある人に褒められると嬉しさ倍増です。
「ゆえに、私は土方を仕止められればそれのみで良い。おまえの命は取りたくはない」
「だけど」
「フフッそうさな。お前は兄弟に等しき者を裏切り、見殺しにはできるような薄情者ではない。ならば、できる限りの抵抗をしてみせろ」
いやまだ何も言ってないけど★できれば戦いたくないよ★
まあ、理由としては、シンプルに怖くて強そうなのもあるけど、素直に敵とも見なせないんですよね★ただ、ウラやんはもう刀を鞘から抜いてガッツリ殺気出してるので、お話でなんとかするのはモームリそうですが★
「戦う前に聞きます。メナさんはどうしたんですか?」
「お前に易々(やすやす)と話すと思うか? ただでは言えぬ。そうだな、せめても、私を本気にすることができたら、教えてやろう」
あー、その格好はただのスーツ姿ってわけですか★OEDを装備してない生身に近い状態でこちらの相手をするってか★それはものすごい自信ですね★しかも、武器も持ってないですよね? そして、何かの格闘技あるいは格ゲーのキャラみたいなポーズをとりました★まさか拳で語る感じでしょうか★★
「来い」
いや、そーいわれても、下手に手ぇだしたら痛すぎるカウンター攻撃をくらいそうなんですよね★簡単には飛び込めない★
「来ぬのなら、こちらからいくぞ。《メガ・グラビティ》」
ズシン!
うわ、ヘコキイモの十八番の強化版の重力ズッシリ魔法やん! うわー体がすんごく重たくなった!
「足止め、ですか」
「この程度で、怯むなよ?」
「ぐっ!?」
すごい早さでウラノーマに迫り、ヒジをぶつけて吹き飛ばす近藤さん★後ろの壁にぶち当たると、衝撃で壁が凹みましたうわ、すごい威力! 十年早いんだよの技より吹き飛ばし能力高いぞ! じゃなくて、ウラやん大丈夫!?
「私から目を離すな」
「わっ!!」
いつの間にか私の目の前にグラサンが!
やべ! 回避が間に合わない! なら!
「ルオー」
「そうはいくか!」
ブほッ!?
足を狙ってきた!
転んじゃう!
しりもちつく!
でも! そうはさせるか!!
「ほう、足に魔力を込めて凌いだか」
「うぅ」脛が痛いよう(涙)超至近距離を当てるのは流石に無理かぁ★
「記憶をなくしても。戦いの勘はまだのこっているか!」
「つっ!!」
反射的に魔法盾を出してしまいました★いや、出していいのか★何だろう、この人の動き、早くてすごいけど、わかる★知っている★
「スティーマ・ラータ!」
「杖!? この距離で!!」
牽制のつもりで、マジカル魔王ステッキ(いま改名した)を呼び出しました☆いや、ここんとこ使ってなかったんでそろそろ、ね☆
「《ジェノサイド・フレイム》!!」
「ふん」
「えっ!?」手で魔法を振り払った★
「その攻撃は見慣れている!!」
「わわっ!」
回し蹴りも、ギリギリかわす★
さらに続けざまのアッパーカットもなんとかブロック★そのつぎの肘鉄もブロック★何だろう、この人の動きのクセが見える★感じ取れる☆
なんかわたしストリートなファイトしてるぅ☆
格ゲーなら今のでゲージたまってそう☆
「グラビティの効果内で、よくやる! だが守り一辺倒では! 《グランドバスター》!」
近藤さんが床を殴りつけると、ドドドンと強烈な地響きがして地割れが発生しました★震度7くらいはあるでしょうか★こうして魔力で足を地面に固定してなきゃ立ってられなさそう★
「やらせるか!」
「土方」
さっきのダメージがあるかないかわからないですが、ウラやんが近藤さんに飛びかかりました☆しかし、刀の一撃を右手と中指の間でピッと止めます★真剣白刃取りをマジでやるとかすごい★いや指の力どうなってんの★
「この!?」
「ぬるいぞ」
次元から発生した刀もパシパシはたきおとして、さらにボディブローをウラやんにお見舞いしました☆やっぱこの人に攻撃当てんのそーとう難しそうだな(・・;)
「ぐっ!!」
「柄ではないのだ、土方」
「そんなこと!」
「所詮、お前は、お前なのだ」
「違う!」
「無理をするな」
「違う、私はあなたの思っているのとは違う! 違う! 違う違う違う!」
あれ、ウラやんなんか壊れはじめた? いまの近藤さんの言葉は効きまくってない?
「ならば、見せてみろ。お前が説く、本当のお前とやらを」
「超える! 私はあなたを超える! 無式《白桜》!!」
ウラやんの回りにキラキラく輝く花びらが現れて、舞い散ります☆そして、それらが螺旋を描くと、白銀の無数の刃が現れて近藤さんの着ているスーツを切り裂きます☆
「……なるほど」
「仕留める!」
「焦ってはいるが、よく覚えたものだ」
「《殲晨・叢雲》!!」
刀に更に刀のオーラをまとわせて、ひと突きすると、凄まじい衝撃波が近藤さんに襲いかかりました☆まともに食らったら死にそうな感じだね☆
「……」
しかし、服はビリビリでサングラスも吹き飛びましたが、近藤さんは耐えた★やっぱただもんじゃないですね★
「この一撃を凌いだ?」
「浅い」
「ですが、わたしもいますよ! 《ネクロハンド・アトモスフィア》!!」
「はるな」
床から現れたでっかい両手は、グワッと近藤さんを掴みます☆よし、いけるぞ☆
「ふんっ!」
うわ、無理やりぐぐっと手をこじ開けて、衝撃波で吹き飛ばした! 禁断魔法がほとんど足止めにもならないってヤバイな★
「昔より出力が上がっている? これが、老師より引き継いだ呪いの力の顕れか」
「ろうし?」
「ローザルフ様のことだ。七大呪詛の2つを、お前に継承した。うちの〈ミドガルズの呪い〉は最も得意な属性以外の属性適正を大幅に弱体化させることを代償に、最も得意な属性の適性を徐々に成長させ、高めると聞くが」
「一気に押し上げるってウラやんからは聞いたたけど? 超激化と言ってましたが?」
「それは少し違うな。呪いを受け継いだ時点では、わずかな変化しかない。確かに、結果的には3倍4倍以上に属性適正は増幅するそうだか、それにはかなりの時間がかかる。本人の努力に関わっている部分もあるそうだか、いきなり強化されると言うことはない。それゆえ、お前は身を隠していたのは、属性適正が強化され、魔王を倒すに足りるようになるのを、必要な魔法を全て行使できるようにする段階になるのを待ったのではないか?」
「覚えてないので何ともいえませんが、理にかなってる気はしますね」
「お前は賢いからな。そうか、禁断魔法が苦にならずオルフディカスまで出してくるとは、こちらもそろそろ手の内を見せんとな」
「え、本気出すの?」
「ああ。この服もずいぶん破れた。潮時であろうよ……スティーマ・ラータ!」
お、私と同じことしてきた!
次元の狭間から現れたのは、柄の白い刀です。
「この天剣に懸けて! マジカル・チェンジ!!」
変身のとこは普通の魔法少女と変わらんのな。
おお、白い布が(全裸でキラキラになった)近藤さんを包んでいく☆なかなか粋な変身シーンじゃないですか☆
「魔法少女、推参」
なんかさっきのおさえた感じとはだいぶん違う、ミニスカデカリボンポニテ巫女風の姿になりましたね☆圧の強さはさっきよりかなり上☆
「この姿を見たからには、生きて帰ることかなわぬと思え」
「倒した場合はそのかぎりではない、でしょう?」
「土方、呆けるな。貴様が私に勝つ可能性は皆無に等しい」
「何を……」
「大神階《グラン・ガンナ》!!」
足元に光の線が無数に……?
あ、これは、まずい! ガードを!!
あギャアアアアア!?
防ぎきれないー!!
体がちぎれるー!!
「はるっぴ!!」
眩しくて目を開けれんけど、ウラノーマもおんなじことなってそう!! ぐっ!! 耐えろ!! 魔力を体中にめぐらせるんだ!! 死ぬな私!! 死んじゃダメだ!! 死にたくない!! いやでもちょっと死にたくね!? いやダメだ!! いまはダメだ!! このタイミングで死ぬのはありえない!!
「……ほう」
攻撃が、止んだ?
光が収まった?
「これを耐えたか。お前たちにそれだけの力があったか、それとも、私がまだ未熟なのか」
「うー」どさりと、倒れこむわたし。
「あるいは、何かが突き動かした? はるな、お前はなぜ、戦う?」
「それは」ひとつある。
「メナさんを、助けるためです」
「なるほど、そう言うことか。お前にとって、メナは大切な存在だったものな」
「やはり、そうなんですね」
「よく、なついていた。まるで母のように。あれは微笑ましかったよ」
「いま、どこにいるのです?」
「だが、すまんな。もう時は過ぎた」
「えっ……」
「申し訳程度だが、見せてやろう」
そう言って、近藤さんが右手をスッと上げると、後ろにある扉が開きました。そして、しばらくすると、ズシン、ズシン、カタカタと不気味な音を立てて、何かがやってきます。
「@n■aa#[=]"₩―◤ェ刺a/÷÷:###*₵◆◆p-@」
おおよそ、人でも動物でもない、不気味な鳴き声。聞いているだけで吐き気を催すような、気持ちの悪い響き。
「くっ、間に合わなかったか」
そばでしゃがみこむウラノーマが悔しそうに自分のひざを叩きました。え? まさか、まさか、あの、仮面の隙間から沢山の目をのぞかせる、サソリみたいにたくさんの足を持った二枚の舌からよだれをだらだらと垂らす不気味で巨大でおぞましいバケモノは、まさか。
「まさか」
「見よ。これが、ハイパーマンとなった、メナだ」
「これが、そんな」
「無事に改造は成功した。残念ながら人としての知性は失われてしまったが、これがあれば、キュベリオスを止められる」
「は? じゃあ、メナは、もういないの?」
「はるな」
「もう、会えないの?」
「そうだな、もう戻ることは、ない」
近藤は淡々と話す。
なぜだ、なぜ、メナは、ママは、どうしてこんな姿に、こんなのが成功? これが? この醜悪バケモノが? そんなわけがあるか? なぜ許された、なぜなぜなぜ?
ママの顔はもう二度と見られないのに!?
ママをこんなバケモノに改造したのに?!
どうして、こいつはそんな涼しい顔をしていられるんだ!?
なぜだ!?
なぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜナゼナゼナゼドゥぁがぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!
【お詫び】
はるながマジでブチギレて正気を失ったため、続きは次回に持ち越します。
たぶん、次回もマジギレしてると思います。続く。
第4部は次回が最後になります~
そのあとは遂に最終章がはじまりますのでお楽しみに!




