第39話☆人に染められて
全滅寸前だったはるな達だったが、ローザルフと捕まっていた魔法少女のおかげで窮地を脱した! 更にアルステリアが新たな力で「パーフェクト・アルステリア」となり形勢逆転!
裏切りの魔法少女メロウラインの野望も遂に潰える……!?
どもー、解説のはるなでっす☆
いやー、メロ姉さんとの戦いもいよいよクライマックスですね☆はるなは、もう戦わんので、ここからはマサイ族の人並みの視力「はるなアイ」を使って解説に徹します☆☆さあさあ、アルステリアさんと、魔法少女のみなさん、じじい、やっておしまいなさいm9(へдへ)
「死に損ないが!!」
「メロウ。こうして今の君を見て、予想していた事、それが確信に変わったよ」
「何がだ!?」
「君は魔王になることはできない!」
「貴様ぁ、我が器ではないとほざくのか!!」
「それは、少しニュアンスが違うな」
「いつもいつも勿体ぶりやがってクソが!! 愚弄したツケは命で払えや!!」
魔王になりきれてないメロ姉は、怒りに満ちた顔で黒いビームを手のひらからビュンビュンビュビュビュと連続して発射しますが、アルステリアさんはぜんぶ簡単に避けてしまいました。そして、スッと消えるように高速移動をしてメロ姉の背後をとり、肘鉄を背中にガンと叩き込みます☆口からやばい液体を吹き出す下品なメロ姉もといグロ姉☆
「グゴォッ!?」
「威勢の良い割には、動きが伴ってないよ?」
「ガハッ!!」
反撃のスキを与えさせず、顔面に加減無しの鉄拳制裁を右左右と両手をグーにして叩き込みます☆うっわ、マジでつえーぞ☆☆もっとやれ☆☆顔をルービックキューブみたいにパンパンにしてやれぇ☆☆
「犠牲になった仲間やエンターライズの人々の痛みと比べれば、このていどは些細なものだぞ!!」
「ゴガバァ!!」
コンボ攻撃の最後はボディブローで吹き飛ばして〆(しめ)☆ぴりんの仕返しとばかりに、メロ姉は壁にバァンと叩きつけられたよ☆
「ぐうっ、グホッ!!」地面にカーッと糸引くタンを吐くメロ姉★お食事中の皆様申し訳ありません。そういや以前ダンボール食べたらあんな感じになったようななってないような☆
「終わりだよ。メロウ」
「まだだ!! こんなところで我が!! この魔王となるべきこの我が、倒れ去るものか!! ありえぬ
!! ありえぬぅぅ!! グゴゴゴゴオォ!!」
メロ姉の体がモリモリと盛り上がっていきます★フルパワーってやつかな★まだパワーアップできるんや★★
「グハハハハハ!! 潰してやる、潰してやるぞアルステリア!!」
「実に、醜悪な姿だな」
いや、あーいうバッキバキなったオーガみたいな体は、一部の筋肉フェチにはたまらんのよ☆ガチムチをわかってないなあ☆アルステリアさんそう言うとこケツ青だよね☆
まあ、それはともかくメロ山きんに君(今名付けた)はなかなか強そうではあります。
「それは、我にとっては褒め言葉よ!」
「だが、それを徹することが、君にはできないだろうがね!」
「何を!?」
「この極氷剣で、それを証明さ
してあげるよ! 《アイス・ラグナログ》!!」
周囲の空気中が凍結し、瞬く間に蒼く美しい両手持ちしたほうがよさそうな大剣が精製されました☆にしても名前含めていま閃いたのかな? 私が前に使った直感詠唱の類いの可能性もありますが、明らかランダムではなく任意で魔法を選んだように見えたので、ちょっとちがうかなーって感じです☆さっすが天才☆
「たあっ!!」
「そんなもので私が倒せるものか!!」と、避けずに受け止めようとするメロ山きんに君。
「君の目は節穴かい?」
「ぐぬっ!!」
腕にに触れた瞬間、一瞬でメロ姉のつけてる篭手が白く凍りつき粉砕されました。ウラノーマの時は腐食だったけど、今回は限りなく低温に凍結させて耐久性を奪い、ガリガリ的アイスクリーム並みの脆さにして破壊したようにみえます☆生身でくらったら一瞬で手が無くなってますね★怖すんぎ(^o^;)
「マイナス何千℃の刃を防ぐとは、随分な装備だ! だが次はない!! 《氷華泠斬》!!」
「ぎいいぃぃ!?」
素早い連続攻撃で、デビルな翼を左右ともにバッサリと切り落としました☆でも、地上に落ちないきんに君☆あれ、無くても飛べるんなら翼なんていらなくね? まあ、何か強そうには見えるけどさ~何ぁんだアクセサリーみたいなものかよ(´д`)
「もらった!!」さらに斬りかかるアルステリアさん☆
「なめるなぁ!!」させまいと、黒いビームを目から放つきんに君★
「おっと危ない!」銀色の粒子らしきものを振りまいてサラリとかわすアルステリアさん☆あのキラキラしたのずっと体から出てるけど何かキレイですね☆
「我が、我がこのような輩に!!」
「残念だったね。君は魔王にはなれなかった!!」
「なぜ!! なぜだ!! 我は由緒正しき獄魔将ディアボロスの血を引く王たる器なのだぞ!? それがなぜこのような小娘どもに手を焼く!? 何故ぇだぁ!?」
「それは、君が人間だからさ」
「何を言っている!! 我は魔族!! 決して、決して!!」
「君は、僕たちを欺いてきたつもりだろう。しかし、君は人を知りすぎた。人に染まりすぎたのさ」
「そんなはずはない!! 断じて、人間ごときなものか!! 我は!!」
「わからないかい? 今の君が証明しているんだよ。君が魔性思っていたものは、それは、人の性だったのさ!」
「な、に?」
「隠しきれないのさ、弱さが、慢心が、優しさが。人間の美徳と呼べるものがね!」
「断じて、断じて!!」
「君のあの時の涙は本当だったのさ。カノハが死んだことを、君本当に涙した!!」
「言うな!! それ以上言うなぁ!!」
ん、過去に何かあったのかな?
人生いろいろあるよね~はるなもいろいろ波乱万丈な過去がありますから☆なにとは言わぬ☆
「悲しい、けれど、これで終わらせようアルステリア!! それ不可思議不可説なる止氷域……大神階〈〈〈エターナル・ヌーレ・グランディウス〉〉〉!!」
「!!」
魔法少女交翅宴時みたく、一瞬にしてピシィ凍りつくメロ姉☆デジャブ感あるけど、氷が前より厚みと青みがあり、固そうな印象を受けます☆水なのに鋼鉄みたいなびくともしない感じ☆
「残念だ。今度は、君の時をも、魂をも完全に凍らせた。もう2度と溶けることはない。永遠に眠れ、メロウライン」
前の事もあるからガッツリ殺さんで大丈夫かなぁとはちょっと思いますが、思いますが、い、い、いゃったぁぁー!! メロねえをブッ倒したぁぁ!!! ヒャッホーゥ\(^-^)/ヒャッハー(o´∀`)オホホッホー(*^O^*)
「アルステリア!!」
「みんな、ありがとう!」
ワーワーオーオー歓喜の声を挙げる仲間たちに目配せをしながら、パーフェクトな魔法少女は、何と、はるなに歩み寄ってきました☆そして、エスコートするかのように、座りこんでるわたしに手を差し出します☆わたしがそれをギュッとにぎり返すと、そのまま優しく、優雅に立ち上がらせてくれました☆やっぱ分かってくれてましたか~はるながMVPなこと☆
「はるな、君には本当に感謝している。君がいなかったらこの結果はなかったはずだ」
「アルステリアさん、ええと」流石に照れます☆
「ふふっ、謙遜は不要だよ。君は魔法少女としてただならない、類まれなる素質の持ち主だ。できることなら、これからも、私達に力を貸してほしいな」
「あはは」
わたしが言葉を濁してしまうのは、後ろにジジイが何とも言えんニヤリ顔で私を見ているからです★まだはるなのこと許さないんですかね~あのバカ賢者かわいくねーわ★こら! あっかんべーとかおちょくっとんのか!
「はるな、君に何か全科があっても、私は君の事を信じるよ。エンターライズに戻れるようにかけあってみる」
「ほんとですか?」
「ああ、その代わりに少し、今回で被害を受けた地域の復興に手を貸してほしいな」
「は、はい!」うわ何かめんどくさそー☆
「よし! まずは、この勝利をみんなで祝うとしよう!」
こうして、魔王メロウラインとの戦いは幕を閉じました☆精神的支柱的リーダーを失った各地の魔族たちは、統率を一気に失い、この後、はるなたちが祝勝会を開くまでの間にであっさり鎮圧されてしまったのでしたちゃんちゃん☆
(第3章大体7人の悪魔法少女全員残念でした編 完)
第三章は今回までとなります~
ここがターニングポイント! おまけをちょい挟んで、次はいよいよはるなの色々な秘密が暴かれる第四章「魔法少女新撰組!!編」がはじまりますのでお楽しみに~!