第38話☆パーペキなる変転!
偽物だった(?)杖の呪い(?)とはるなの活躍で、邪属性を破壊された魔王メロウライン。
一気にパワーダウンすると思われたが、そんなに甘くはありませんでしたよーん(´ω`)
ゴホッ……
はるな……でず……
いま、うつぶせになって、たおれています……いわゆる瀕死です……
ぐぐぐ、どうして、こうなったかを説明しなくてはいけませんね。
あの、メロ姉さんに《《ルオーティーバ》》を当て、邪属性を破壊することはできたのですが、結果、メロ姉さんをマジギレさせちまって、城の天井が爆発するぐらいの猛烈な攻撃を食らいまくって、ドーンしてバーンしてドカーンされて、この通り語彙力もなくなってみんな揃って瀕死の状態になってしまいました★★ホントに弱くなったんかコレ!?
「グハハハハ!! 他愛もない!! 随分ちょこざいな真似をしてくれたが、貴様らなんぞそもそも我の敵ではないわ!!」
「くっ……」
ハルちゃんとファリアちゃんは辛うじて立ってますが、思いのほか服はボロボロで、特にハルちゃんは元がきわどいレオタードな関係でギリギリです★★いや、ぶっちゃけもうはみ出しピッコロポロリしてるので挿絵にするは無理そうです★★年齢制限つけてるからある程度は許されそうだけどBANされたらヤバいので自重とのこと★★
「強いのね~、メロちゃんは」
「ファリアぁ、こんなときまでよく呑気な喋りができたものだなぁ、あまっちょろいお菓子野郎めが!」
「うふふ~でも、まだあきらめないわよ? やれるだけのことは全部やっちゃいます!」
ファリアちゃん、ポジティブで心強いナ☆
けど、あの感じでは長くは持たなそう★なにせ回復魔法が得意なワクテルさん達もダウンしちゃってるし、次に何が攻撃を受けたら詰みですね★万事休すってやつです★
ぐぐぐっ、たがから、立ち上がらなきゃ……
わたしも、なにかしないと、マジで死にますんで……ウグググ動けわたしのからだ!!
「おぃ、オメーは立っちゃダメだろぉ!?」
あ、あぐがっ!?
いま、右足を何かが直撃した……あ、足から血が……!! はるなの美脚が何かに撃ち抜かれてる!! これはマジでヤバい……痛みが少しづつ、う、ウギャはアアアアアお!!
ダメだ、もう立つことができません。その場で転げ回るしかない。ちょっとめまい、してきた。出血多量で貧血になったのかな……
「はるな!!」
「苦しみのたうち回って死ねや小娘!! いや、オメーのようなガキはさっさとズタズタのミンチにしてやろうか!!」
迫る魔王。
近づく死の足音。
ここは聖飢魔痛。
いでーよー!! こえーよー!!
死にたくないよー!! やだー誰かだずげで!! 次回に続いて!!
じーかーいーにーつーづーいでー!!
……
ああ……目が霞んできた……そうですか……わたしは「ついに」……
「《アイヌ・イヨッペ》!!」
「ぬ!?」
ん、あまり聞いたこと無い声がする……
んん? あの技の名前と、民族的な格好と、バンダナ……アイヌの人が北の国から助けに来てくれたの? あ、他にも何かいる……アクラさんもいる☆もしかして行方不明になってた各県代表の魔法少女かな☆
「やらせない!! そこまでだメロウライン!!」
「レソレ!? それにお前ら!! なぜあの牢屋から出られた!!」
『ふぉっふぉっふぉっ、何とか間に合ったのお』
そして、その後ろからコーモン様見たいに現れたヒゲと髪が長いジジイ。なんだよ、捕まってたはずなのにピンピンビンビンして元気そうじゃねえかよ……こっちは足をやられて出血多量で死にそうなのにのんびり歩きやがってよぉクソが(`メ´:)
「ローザルフ、貴様……」
「みな、よくやってくれた。いま回復してやるぞ《ヒーリング・マックス・ダイナ》!!」
地面が輝く。そして、痛みが引いていく。
おぉ、シュルシュルと傷口が閉じてく☆元気が湧いてくる☆力がみなぎる☆ビンビン物語がはじまる☆さすがは大賢者、ムカつくがやることが豪快だぜ☆
「あれだけの封印をしていたはずが、何故!?」
「ウラノーマの奴がやってくれたのよ」
「ぐっ!! あの道化が踊らせよって!! 最初からお前の傀儡だったか!!」
「覚悟を決めよ、メロウライン。貴様はしくじった。見誤ったのじゃ」
あー、他の用事ってそれだったか☆
ん、でも、それなーんか違和感あるけど☆まあ、今は目の前のことに集中しないとですね☆
「まだだ!! 魔王となる我がこれで終わると思うなよ、老いぼれ!!」
「フム、確かにお前は強かろう。わしよりも、強かろう。じゃが、お前は負ける……お前が裏切った魔法少女の手によって」
「!!」
ギョッ驚くメロ姉をよそに、シジイは素っ裸で倒れてるアルステリアさんに近づきます。あの食虫植物ウツボカズラみたいなのはメロ姉の攻撃の巻き添えでやられちゃったみたいですね~扱いが雑やな(;´д`)
「ローザルフ様……申し訳ありません……私は……」
「すまなかったなアルステリア。お前を、お主らをこんな目にあわせてしまって」
「なぜ……お謝りになられるのですか……私は、見抜けなかったのです。メロウラインがあのような者でありながら、そのそばにいながら見過ごしてしまった。そのせいで、このようなことに、全ては私の責任です」
「間違っておらん。お主は誤ってはおらんよ。じゃから、それを自ら示すがよい」
そう言うと、ジジイは天に右手をかかげ、なんかちょっとカッコいいポーズをとります☆すると、光に包まれたちょっと際どいけどオサレな服が現れました☆なんでそんなもん隠し持ってんだよクソが☆
「秘蔵の品を受け取れ。度重なる研究と練磨の成果にして魔法少女の最強装備! 名付けてアルティメット・ブレイブ・ドレス、略して(UBD)じゃ!」
な、なんだってー!?
OEDの新型か!? それ、はるなもほしーぞ!! なんでここまで頑張ってきたMVPにごほうびくれないんですか!? あんの変態薄情エロジジィィめプンプンプンスカプン(`ω´)
「!!」UBDは、アルステリアさんにピューッと飛んでいき、接触した途端、ピカーて強く光りました。
「なんだと……」急展開についていけてないメロ姉☆
「力が……沸いてくる……!!」
「ググググ!!」
光の中から現れたのはツインテールに髪型が変わった。色々未来的な装飾ですげー強そうなだいぶキリッとした顔のアルステリアさんでした。
「メロウ」
「生殺しにしたツケが回ったか!!」
「そうだね。そうか、君はやっぱりメロウなんだね」
「何をっ!?」
「気づいていないかい? なら、気づかせてあげるよ、この【パーフェクト・アルステリア】がね!」
即席ネームクソゲダサッ☆自分でカンペキパーペキってよく言えるよな☆☆さっきまでホエーてなってたのにクルリンパして自画自賛できちゃうその自信には脱帽せざるをえない☆
つーか、おいしいところを持ってかれたし!!
はるなここまでスゲー頑張ったのに…………なんーてね! 実はそこまで思ってませんよ☆だってもうここまで連戦して大変な思いしたからもう戦いたくないもん☆めんどくさいもん☆しょーじきアルステリアさんが代わりに仕留めてくれるなら頑張ってーって感じです☆☆いやーわれながら寛大だわ☆☆嫉妬心は何処へ消えた☆
そんなクライマックスで、次回「メロ姉をフルボッコ」に続きます☆☆よーしあとはナレーションに徹しよっと☆☆
第3章もいよいよ次回がラストです!
今回は影だけですが、次回はちゃんとパーフェクトアルステリアの絵を載せますよ! ホントだよ!