第37話☆驕(おご)れる豚(ぶた)は尻(しり)を噛(か)まれる
魔王メロウラインとの決戦。
人質を取られて敵になっていたメリオラは、人質が救出され再び味方になったが、メロウラインにあっさり倒されてしまった。ぴりんもぶっ飛ばされ圧倒的力の前に手も足も出ないと思ったが、エメリスの召喚した英雄で三国志の武将(?)の黄忠(?)がまさかの活躍をし、メロウラインの強靭な鎧を破壊した。
しかし、メロウラインにとっては、そんな事は大した問題ではなく、ガーゴイルに持って来させたのは……
あー、あー(・q・)
言葉が出てこない、はるな今回ばかりはヤバすぎてヤッホー!とか言えません。ああ、今言ったかアハハー★
メロねえの奴、遊んでやがった……たんですね!
ここまでのきったねえ人質作戦とかは茶番劇だったんですね★サイテーだわホントサイテー★★魔王タヒね★★
「これが何だかわかるかぁ?」
「それ、オルフディカスの杖ですよね? あの大邪神の力を手にしようってわけですか?」
「そうだよ、ノノマ! この杖に封じられている邪神王ベルタバ様とこの我が融合すれば完全無欠の超魔王の誕生するのだガハハ!!」
なーんかそのデュエルな感じですね★融合しても強くなるとはかぎらんと思うけど★まあ、強くなる可能性のほうがあっとーてきに高いでしょうけどねクソガ★★
「グヘヘェ、残念だったなぁ!! もう、お前らに勝ち目はねぇ!! あるのは絶望的な敗北だけだぁ!!」うわぁ、悪くさい下品でイヤーなな笑みを浮かべてるなぁ★もう恥じらいをバッサリ捨てている★
「そうはいくか!」と、ハルちゃんがウインドカッターを放ちましたが、片手でポイと弾かれて牽制にもなりません。
「無駄ぁ!! 手遅れぇ!! グフフ、グハハハハハ!! さあ! 出でませい我らが祖よ!!!」
杖から黒い煙みたいなものが出てきました★
そして放たれるオーラ的なもの。
あああああ、ああお手上げヽ(´Д`;)ノ終わオワるんるんルンタッタ★★
「おお!! 力が! 力が力がわいてくる!!」
「くううう!!」ガマンしてないと吹き飛ばされるヨ★
「グハハハハ!! ハ!?」
ん?
なんか言葉が詰まったぞ? しかも、黒いモヤモヤが光輝きはじめたよ? 何が起こったの!?
「これは!? グウウウウ!?」
腹に手を当て明らかに苦しみはじめるメロ姉さん☆
これは予想外の展開だぞ☆
「まさか、まさかあのジジイ、仕込んでいたのか!! 罠を!! こんな精巧なニセモノを!! ローザルフめぇぇぇ!!」
もう少し疑えよ☆
あのエロジジイは腐っても大賢者だぞ、もしもの時のことくらい考えてないわけないじゃん☆でもでも、本物見たことないからわからんけど、相当うまくできた贋作だったのかもしれない☆だったら、いやぁ、良い仕事してますねぇ(BY中島)☆
「これは!! 今がチャンスよ!! ファリア!! はるな!!」
そう言うと、ムスッとしながらこちらに向けてウインクしたハルちゃん☆なるへそ! 他でスキを作るからタイミングを見計らって切り札をブチこめってことですね!! わかりました、一世一代の大バクチですね!! うおー激熱確変チャンスをモノにしてやるぜ!!
「いっくわよ~!! 《ポテトフライ手裏剣》乱れうち!!」
「《サイクロン・スタナー》!!」
「ぬううう!! こしゃくなぁ!!」
2人の魔法攻撃を受け止めるものの、カウンター攻撃が大振りで精彩を欠いています。どこかで胸元の空く瞬間が生まれるかも☆その時に一気に距離を詰めますよ☆
「《スーパーわたあめ》!」
「ぐぬう!! お前はいちいちふざけおって!! 死ねぇ!!」
「《ファイアーストーム》!!」
「ぬうっ!?」
「私たちもいるのよ!」
ノノマさんもボロボロですが、援護してくれるようです。ただ、あんまゆっくりしてられないかな☆仕掛ける瞬間を見極める☆☆☆
「《トルネード》!!」
「《うまいバズーカ》!!」
「《ファイアーボール・プラス》!!」
「なんの!! 《エビルスマッシャー》!!」
「させるか!! 《トルネードロンド》!!」
「こしゃくな!! 《コラプションウェーブ》!!」
!!今だ!!
胴体が剥き出しの今を狙う!!
「たああ!!」
足元に罪の魔力を発して、前方に飛び駆ける。
そして、メロ姉の懐に飛び込む!!
「!?」
「《《ルオーティーバ》》!!」
パリーン
それは、はじめてつかったけど、魔力を伴うボディブローだった。それがメロ姉のみぞおちあたりにめり込んだとき、わたしの中の何かが音を立てて壊れ、メロ姉の何かも音を立てて壊れた。
「ぐはっ!? き、キサマ……何をした!!」
はるなにも、よくは、わかりません。
やったら、できたのです。体が本能のままに動いた感じ、そんな感じです。そして、不思議なことに、ものすごく静かです。心の中が波紋の無い水面のように。
「はるな!!」
うっハルちゃん!? い、いけません悟りモードとかしてられん状況や!! いまはメロねえから離れないと!!
「お前ならわかってくれると思ったのになあ!! 死ねやぁ!! 《デスブリンガー》!!」
ぐっ、間に合うか!?
間に合ってくれわたしの足!!
「グ!?」
……あ、何も起こらない?
メロ姉の攻撃が不発だった☆ってことはマジでこれは成功したってことかな☆
「な、に!? これはどうしたというのだ?」
「うかつだったわね! お姉様の属性は壊れた! これでもう邪属性の魔法は使えないわよ!!」こらアホぴりん! 勝手にネタばらしすんじゃねーよ! まあそのうちバレるだろーけど★
「なにい!!?」
もっとも、私の罪属性も使えなくなってる可能性があるんですよね〜★こっちの属性も壊して相手の属性も壊す魔法だってウラノーマも言ってたし★よし、試しに使ってみよう★
「食らってください!! 究極魔法《プロミネンス・タルタロス》!!!」
「グオオッ!?」
ジュゴォォォー
あれ、使える? 罪魔法使えるぞ?
なんでだろ? まあ、よかったけど☆
「グウウウウ!!」
お、メロ姉さん死んでない★いや直撃したのにちょっと翼がボロボロになっただけで、割と元気そうです★イシュカちゃんのときといい、いまいち火力に欠けますね★究極の名が泣くゼ★
「許さねえ、許さねえぞお前らぁぁぁ!!」
わー、眉間にシワまみれで怖い顔してるー★
殺気もぐわっと上がったぞ★
これ激おこじゃんヤバくね!?
「1つ属性が潰れたくらいで、この魔族の王になりたる我にかなうと思うなよ!! 地獄を見せてくれるわ!!」
あー、ウラノーマよぉ……これ、大丈夫なん?
弱くなってる気があんましないんだけど? なあ?
う、うぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ(三゜▢゜:)
今回の絵、全部メロ姉メインになりましたね~
次回も多分メロ姉の絵はあります~