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ホームレス魔法少女☆はるなのドン底貧乏ライフ☆  作者: 束間由一
Ⅲ:大体7人の悪魔法少女篇
40/56

第35話☆魔王少女(まおうしょうじょ)は嘲笑(あざわら)う

こんばんワイン~

悪い魔法少女達をブッ倒し、遂にはるなたちは一人も死なずにメロウラインのところまでやってきたばい!


魔族だったメロウラインは、そんな皆さんをニヤニヤしながら待ち受けとるばい!

お父ちゃま、ぼっくん怖いばーい! BAYYAYYAYYAY




 さあささあさ☆

 いよいよ、いよいよ決戦だよ☆☆

 やる気まんまんのボックンは歩くみのし……最終兵器(さいしゅうへいき)のはるなです☆☆ぶっちゃけわたしが死んだら多分詰(たぶんつ)むゾ★★


 「みんな、ここまで無事で良かったわ。ハルシロフに任せて正解だったね」


 「ふん、あたしはあんまり大した仕事してないわよ。はるなとウラノーマの良く分からないムーブで何とかなっただけだけだし……っていうかそっちはノノマがいないじゃない。アイツどうしたのよ?」


 「あの子はミネルダを引き付けてくれたのよ。多分今ごろ何とかしてくれてると思うわ。なにせ伝説の魔女の娘ですから」


 「随分と信用してるのね。他と比べて堅実なタイプだから簡単にはやられないとは思うけど」


 ワクテルさん達はこちらより先にメロ姉がいるであろう「王座(おうざ)の間」の前までたどり着いたのですが、片方のグループだけで先にメロ姉んとこに行くのは危険(デンジャー)だと言うことで、まずわたしたちと合流するとにしたそうです☆多分その判断は正しい多分先走ってたら今ごろプギャーm9(^д^)されてたに違いないし☆☆


 「か、勝てるかな?」


 「まりなちゃん、気持ちで負けちゃダメよ? 私達は絶対に勝つの」


 「ファリアちゃん」


 「みんなでがんばりましょ~ね! ふぁいとおーです!」


 お菓子の、ふんわりしたしゃべり方の割に強気だなぁ☆

 実力から来る自信みたいなものをちょっと感じますね☆


 それに引き換え、エメリスとぴりんときたら。


 「ちょっと、あんた、めっちゃ震えてない?」


 「そ、そっちだって、何か(かた)まってるでしょ!」


 「そんなことないし!」


 このチキンぶりよ★

 安心しろ、オメーらの手をを(わずら)わすことは、この天才魔法少女はるな様が阻止すっからな☆☆ハハハ☆☆


 ハハハ


 ……と、言ってみたもの大丈夫かな(~_~;)

 わたしが切り札の魔法が使えるのはわかったけど、その魔法もぶっつけ本番でしかも当てるの難しそう。しかも、使うと自分の属性が破壊されるれしいから、成功してもその時に罪属性(つみぞくせい)がダメになっちゃうと、すべての罪魔法(つみまほう)が全部使えなくなっちゃうかもしれないのです★そうなったらかんぜんに死に(たい)★★ただのザコ美少女(びしょうじょ)になっちゃうよ★★あー、不安になってきた★★


 

 「これ以上時間はかけられない! 行くわよ!!」



 わー、ハルちゃん待ってぇ!! 焦らないでくだせぇ★

 まだ心の準備が!! 準備がぁ!! ちょいと喫煙所(きつえんじょ)で一服させてくだせえ、おだばタバコ一本吸(いっぼんず)わないと落ち着かないんだべ~!!



 キュルキュルキュルキュル



 おっきな扉が、(きし)みながら、その口を開けました☆つーか音からしてかなり錆びて空きにくくない? たまにはクレ5○6くらい使ってメンテしてほしいもんだぜ☆


 内側から流れ出るドライアイスのような白いモヤモヤ。それに邪気がふくまれてるのか、何だか急にゾクゾクしてきました。ホントにただのドライアイスだったらマジウケル( ^ω^ )


 「メロウライン!!」


 真っ先に中に入ったのはワクテルさんとハルちゃんでほぼ同タイム。ハナ差でハルちゃんが1着でした☆なお、わたしは末脚(すえあし)のスキルが無いんで5着止まりです★わたしに()けた笠松競馬(かさまつけいば)に来てる皆様ごめんなさいG1宝塚記念(たからづきねん)で必ずリベンジしますヒヒーン:P


挿絵(By みてみん)


 「あらあら、いらっしゃーい」


 玉座に足をクロスさせ、ひじを手すりについて偉そうに座るのは、頭の両横のカチューシャがあったところに真っ(くろ)で反った角が生えて、いかにも魔王(まおう)ですよ的な赤黒い全身鎧(フルアーマー)に身を包まれた正真正銘メロお姉ちゃん★★さしずめデビルメロ姉といった感じでしょうか? すぐに立ち上がると、バサアと背中の不気味な(つばさ)展開(てんかい)しました。座ってる時はどうやって格納してたんだろう折りたたみ(がさ)みたいな仕組みカナ? まったく魔族の肉体はナゾですね★★


挿絵(By みてみん)


「キキキキキッ! このメロウライン・ディアボロスの元に、よくぞ辿り着いたなぁ!!」


 「随分な陳腐(ちんぷ)なのね! ドライアイスなんか()いてお出迎えなんて!!」


 「フフ……ハルシロフちゃん冗談はぁよしてほしぃわねぇ。これはぁ瘴気(しょうき)よ」


 「いや、そんなものがこんな弱いはずがないわ! ドライアイスなんでしょ!?」


 「はーあぁ、そういう(するど)いとこが邪魔なんだよなぁこのドンカス小娘(こむすめ)! そうそうそうそうそうだよぉ、お前らなんざドライアイスのお出迎(でむか)えで十分なのさ!!」


 いや、マジかよ★★見抜(みぬ)けなかった自分にちょっとヘコむんですが★★いやそもそも、こんなモヤモヤ充満するくらいドライアイスかき集めんの結構大変じゃないですか? 全国のア○タからパクってきてもキツそう。素直に氷魔法(こおりまほう)を使えよ……あ、氷って言うと、アルステリアさんはどうなったんだろ?


 あ、あががっ!?


挿絵(By みてみん)


 あの、向こうのでっかい食虫植物ウツボカズラみたいなのから頭だけ出して青ざめてアヘ顔晒して目が()っちゃってるー↑な感じの無様(ぶざま)姿(すがた)のアレはまさか!?


 「あらーはるなちゃん気づいたかしら?」


 「うぐっ!! アルステリアさんに何をしたんですか!?」


 「見ての通りよ。ドライアイス発生装置(はっせいそうち)として置いてるの。今から仲間が死んでいくのを目の前で何も出来ずに見届けるのさ!」


 うああああぁと(みじ)めな声を出すアルステリアさん。

 なにか言いたそうですが、もう言葉にすることが出来ないようです★悪堕(あくお)ちはしてなさそうですが、あえてさせてない可能性が高いですね★流石(さすが)は魔族、思ったとおり(じら)らしていたぶることが大好きなドS野郎だぜ★★


 「ひどいことを、アルステリアはあなたを大切に思っていたのよ! 本当に!」


 「ワクテルぅ、お前はいっつも優等生ヅラだなぁ! アイツもそうだった! 正直、見てて吐き気がすんだよ!!」


 「あなたは違ったと言うの? あなただってそうしていたのではなくて?」


 「ハハハッ! そうだなぁ! (われ)もそうだったなあ!!今までの名演技(えんぎ)のことを思い出すと鳥肌(とりはだが)立っちまうぜ!!」


 「それは、どちらの意味かしらね」


 「ククッ! それにしても、あいつら使えねー奴らだなあ! せっかく力を与えてやったのによお!! 予想の範囲内(はんいない)だったが、まったくへの役にも立ちゃしねえザコばかはらだったぜ!!」


 「シーザは!!」ここでハルちゃんパイセン怒りの割り込み。

 「あれは、あの子が(のぞ)んだことだったの!?」


 「どうだろうなあ? まあ最初(さいしょ)のうちは(いた)い、痛い、助けてってがき苦しんでたけどなぁ!!」


 「っ!! 人の命をもて遊んで!! あんたみたいな悪魔は絶対に許さないんだから!!」


 「ほーんとハルシロフちゃんはホントにおこりんぼさんだねぇ! 後でその口たたけんようにその(ぼっそ)い手足を引きちぎって目の前で食っちまうから覚悟しとけやガハハ!!」


 わー、清々しいくらい極悪非道変態(ごくあくひどうへんたい)クソ野郎ですね★

 ただ、ここまで純粋悪路線(じゅんすいあくろせん)でいってくれると逆に遠慮無(えんりょな)く戦えるので逆に親切な気すらしますね★★

 

「みんな!! 力を合わせてこの悪魔を倒すわよ!! アルステリアも隙を見て助け出す!!」


「ワクテルぅ、今みんなっちゅーたが、お前ぇホントにみんな自分の仲間(なかま)だって思うとんのかぁ?」


 何で急にエセ大阪弁(おおさかべん)っぽくなってんねんメロ姉さんよ★

 

「それは、どういう意味?」


「グフフフ! 能天気じゃのぉ! ほれ、そろそろホントのこと言ったれや、なあ?」


 そう言って、メロ姉が邪悪な視線を向けた先には……


挿絵(By みてみん)


 えっ、まりなちゃん!?

 まりなちゃん、まさか、まさか、おとなしくて優しい子を演じてたけど、実は魔王が送り込んだスパイだったの!? 優しい顔の裏に邪悪な素顔が隠されていたって言うの!? ここまでがお芝居だったと言うの!? だったらとんでもない大役者(おおやくしゃ)だわっ!! こんな(いつわ)りの仮面をまるで素顔のように己が顔に(まとう)うなんて!! (おそ)ろしい子!!!






「メリオラぁ」





挿絵(By みてみん)

 


 後ろにいるやつかーい!!

 (うたが)ってごめんなさい★まりなちゃんはただのいい子でしたごめんなさい★ちょっと闇堕(やみお)ちとか期待しちゃいました★悪魔化(あくまか)してサディスティックに笑うダークまりなちゃんが見たいとかちょっと思っちゃってホンマすいませーん許してけれ( ノ;_ _)ノこのとーり心の中でスライディング土下座しますんでズサーッm(_ _)m


 「悪いな」


 そういって隠し刀をサッと出してまりなちゃんの首に突き当てたガチ裏切り者のメリオラ★うわーこれ動いたらコイツ殺すぞ的な展開(ヤツ)だ★


 「くっ!! サイっテー!!」流石(さすが)にぴりんの言葉に同意ですわ。


 「わかるな。少しでも余計(よけい)に動いたら、まりなの命はないぞ」


 「わかってるわよ!! お姉様、ここまで卑劣な手を使うなんて!!」


 私たちの様子を見て、メロ姉はグへヘヘと下品(げひん)邪笑(じゃしょう)しました★★むかしのおっとり清純派だったのにマジ見る影もねえな★★スーリエと同じく中身が変態(へんたい)オヤジと入れ替わってるんじゃねってレベルで草ぁWW 


 いや、笑ってる場合じゃねえ★

 どうすんよ、どうすんよ? まりなちゃんを見捨ててメリオラコロすのが一番楽ですけど、んなことしたら地獄行きだし流石に魔法少女としてはありえません★でも、このまま動かなかったらただの(まと)でしかないので、メロ姉に皆殺し、ハルちゃんパイセンのR18Gリョナリョナ展開確定だよね★★やっべやっべぇぞ↑★★


 ここは、次回に続くって感じでしばらく置いてくれないかな?

 くれないかな? 無理ですか?


 いや、次回にしてくれ!

 そっとしておいてくれ! 次回に! 

 ああ繋がる今日(きょー)まではぁぁぁ~♪

 

 


 

 

 

ディアボロスは適当に名乗ってるわけではなく苗字(みょうじ)です。

エンターライズでは名乗ること禁止されており、名乗ったら魔族なのがモロバレだったので、今までは別の姓を名乗って隠してたのです。ギリシャ語でモロ悪魔って意味だし……

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