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ホームレス魔法少女☆はるなのドン底貧乏ライフ☆  作者: 束間由一
Ⅲ:大体7人の悪魔法少女篇
32/56

第29話☆艦隊戦~君は刻の涙を見たり見なかったり~

ヴィーナス達とエンターライズで合流したはるな達。


メロウラインに対する反攻作戦がはじまる!

想像以上の科学技術と財力でエンターライズを救うことが出来るのか!?


 

 ……私はハルナ中尉(ちゅうい)だ、ごきげんよう。


 

 私はいま、コクピットの中にいる。

 これから、命を燃やす戦いの中に身を投じるのである。この戦いで人類の未来が決まる。だから、今は、いまだけはそっとしておいてくれ。ああ、戦い始まるその時までは。


 「はるなさん! 頼みますわよ!」


 モニターから聞こえるヴィーナス艦長の声。

 はー、つーか、なんではるながこんな危険なことを請け負わなきゃならんのですか★★


 こうなった経緯(けいい)は2日前までさかのぼります。


 ヴィーナスがメロウライン率いる悪魔軍団(あくまぐんだん)を倒すために〈ダイダルウェーブ作戦〉を発動しました。これは、簡単に言うとヴィーナスが建造していた大型空陸両用機動戦艦「タダカツ」数隻(すうせき)と、機動兵器によるエンターライズ本国への強襲(きょうしゅう)です。ど真ん中から装甲と火力をブン回して力押しで一気に攻め込む感じ☆☆しかも、その後、メロウラインがいる城に乗り込むという、まさに電撃作戦(でんげきさくせん)なのですっ☆☆


 そして、そのしんがりを任されたのが、このエースパイロットはるな☆☆別名魔法世界の「黒い一等星」☆☆


 ……なのですが、なんでわたしはこれに乗っているのでしょうかっ?


 「どうです? 急きょはるな様の専用機としてカラーリングを施した機動兵器〈カタコンベ〉は」


 「いや、大丈夫ですかこれ」

挿絵(By みてみん)

 見た目からしてどー考えてもこれやられメカに見えるんですけど★★ほぼ大型モ◯ルアーマーのビームでいつの間にか消滅してる動くカンオケ★★機動兵器と言うより戦闘用ポッドが正しい★★しかも、何この不吉(ふきつ)な名前★★


 「おーっほっほっ! 心配はいりません! それはわ・た・く・しの自慢の一品! 並の悪魔などバッタバッタとなぎ倒しますわ」


 「いや、アームが前後にしか動かないんですけど。どうやってバッタバッタと倒すんですか」


 「そこは、はるな様の腕の見せ所ですわ!」


 「あ、はあ」こいつ、話をブン投げやがったな★


 「さあ、敵が見えてきました! 出撃ですわよ!!」


 「ええ!?」


 戦艦のハッチがパカーと開きます☆

 他の子は生身で戦うのになんで私だけ? 横にカッコイイロボットあるけど中身がゴーレムのハリボテなので乗れないのもつらい★★まあ、とりあえずお約束のあれを言おう★★


 「は、はるないっきまーす!!」


 右のペダルを踏むと、カタコンベは勢いよく飛び出します。外見はともかくとして割りとガチの本格的なヤツですね☆☆ぶっちゃけこの体験そうそうできるもんじゃない点意外と悪くないかも☆☆


 して、飛び出したら眼下には海。前方には羽の生えた悪魔やら謎の飛空船の群が見えます☆☆ぶっつけ本番で戦闘機操縦して戦うとかなかなか頭おかしい話ですが、やるしかない! これは戦争なんだ!


 赤いボタンポチっ!

 360ミリキャノン砲発射(ほうはっしゃ)!!


 ドオン


 反動で少しだけ機体がノックバックしましたが、飛んでいった砲弾は悪魔たちに直撃しバアンと大爆発☆☆うわ~、威力(いりょく)がガチで戦術兵器だわ☆☆



 キィン


 ん、なにか当たった?

 下? いや、正面か!!


 「ギシャー!」


 フワッと浮かぶ巨大な眼球★

 ギャザーと言う魔物ですね。大きいのでビッグギャザーって呼びましょう。

 


 カッ


 うわ、目から光が出てまぶしー!

 んなろ目眩ましとか卑怯な手を使いやがって! 離れろ!



 ババババババ!


 備え付けのバルカン砲を連射します! 威力は低そうですがアクションは止められる! 


 「ギャー」


 あれ、ギャザーが海に墜落していく。思ったより威力高いよ☆

 もしかしてカタコンベは伊達(だて)じゃないのかな?


 ならば「やってやるさ!」とブーストを吹かして()を描くように機体を横移動させ、キャノン砲とバルカンを連射します☆☆すると、面白いように敵を撃墜できる☆☆こりゃゲームみたいで爽快だぜ☆☆()ちろぉカトンボ☆☆


 「ちょっと! はるな! こっちにも当たりそうなんだけど!?」


 あー、ぴりんの声がする。

 そうそう、他の魔法少女は生身(なまみ)で戦ってるんすよね~ぴりん以外は当てないように気をつけなくては☆☆つーか、はるなと戦艦の援護だけで無双できそうだから援護自体いらないかもしれないよ☆☆


 ドドド

 ババババ

 ボカーン


 調子ブーブーぶっこいてたいよいよ敵の数が減ってきて敵の戦艦が見えてきます☆☆何か幽霊船(ゆうれいせん)みたいで不気味ですが機動力が低そうだから格好の的よ☆☆


 「エンターライズよ! 私は、帰ってきた!」


 キャノン砲をフルチャージで放ちます☆☆すると、速度が遅いけど一際眩しいエネルギーの弾丸が飛んでいき、着弾すると強烈な爆発と爆風を巻き起こしました☆☆威力ヤベーよ☆☆


 「はるなさん!」


 「なんですかヴィーナス艦長」


 「エネルギーがもうすぐ無くなりますわよ!」


 「えっ、そうなの?」


 「今の攻撃でかなり消耗しましたので、もうキャノン砲は1、2発くらいが限度でしょう!」


 あー、無計画に撃ちすぎたわ★

 なんか無限に使える感じでやってしまった★


 「敵の主力が来ました」


 「へ」


挿絵(By みてみん)


 弾幕に紛れて、現れた黒くバカでかい巨影(きょえい)。機械人形なのか魔物なのかはっきりとはわかりませんが、でかい翼と胸のV字型のパネルが、空にそびえる(くろがね)の城をおもわせるゼェット☆☆つかメロ姉ちゃんってスーパーロボット系好きなのかな☆意外です☆

 

 「ダビルブデビバビ」


 あ、声的に人工知能(じんこうちのう)で動かしてるんかな☆☆なら思考が単純なことが多いのであんま怖くないかもな☆☆


 「ベビボベブボバ!」



 やっぱり胸の部位(パーツ)からVEEEと高熱線を出してくるか! だが、当たらなければどうということはない! スーパーロボット系は命中率低いから、こうしてホイッと簡単に避けられるのだよ!


 「こいつはお返しでい!」


 キャノン砲を一発発射。魔神牙Z(仮名)の胴体にドオンと音を立てて着弾しましたが、ビクともしない感じ★装甲3000くらいありそうだわ★あーあ、やっぱさっきのフルチャージ攻撃やらないでエネルギー残しとけばよかったわ(´д`)


 「な、何よあれ!? あんなの聞いてない!!」


 「ぴりん! 落ち着きなさいよ! もともとほとんど予想できてないでしょ!?」


 「ハルシロフ!! じゃあ、あんたが何とかしてよね!」 


 こんな時にテンパるなよクソが★★


 「フン! 仕方ないわね!!」


 「なんとかなるの?」


 「まあおもてが頑丈ってだけなら、内側(うちがわ)から攻めればいいでしょ!」


 ピョロロー


 ハルちゃんがお得意の(ふえ)を吹き始めました☆マジこれでなんとかするつもりなのかな☆☆


 「◯◼️グベ!☆?」


 お、魔神牙Z(仮)が耳のあたりを手で押さえ始めたぞ!

 これはもしや、雑音波(ノイズ)で人工知能の思考(しこう)攪乱(かくらん)し、挙動(きょどう)を狂わせる戦法か!? 笛のちからってスゲー!


 「はるなさん、今ですわ!」


 「なんですか、何が今なんですか」


 「コントロールパネルの右下にある虹色のボタンを押してください!」


 あー、これ何なー。なんか嫌な予感してたけど、何かスペシャルなやつか。


 ポチっとな☆


 「M-MAX(エムマックス)発動!」


 うわ、電子ボイス☆そして、内部が色んな色に輝いて、はるなの意識が拡大する☆☆見える、見えるぞ☆☆ただ見えすぎて体への負担がすごいいい★★★


 「うおおおおぉ! はるな、突貫(どっがん)じます!」 


 時間かけたら心身ともにぶっこわれるからそうするしかねえ!

 一撃で終わらせるんじゃあ!!


 バリバリバリバリ

 ガガガガガガガガ


 魔神牙の懐にカタコンベをブチあてて、魔力反応のあるコアをぶち抜いて、そまま貫く!!


 「!◼️◇△( ̄□ ̄;)!!◯✕Π!?」


挿絵(By みてみん)

 

 任務完了(オペレーションコンプリート)



 後ろから衝撃と爆音。

 魔神牙は見事撃墜されました。

 そして、フッと解除されるM-MAX


 「やった!」てか、ぴりんお前何してたん?


 「はるなさん、流石ですわ! これで、本拠地まで艦隊を進められます」


 この後増援もなく、われわれはエンターライズの本拠地、そしてはるなの故郷アルバロス大陸へと足を踏み入れるのでありました。


 カタコンベ、お疲れ様☆

 コレ全部終わったらヴィーナスから譲ってもえないかな? 

 そしたら……いえいえ別に転売しようとはしてませんよ……駿◯屋とかハー◯オフとかに売ったりとかしません……あくまでも戦友として側におきたいなぁと……いや金額次第では考えますけど☆ 


 

 


 


今回はメカメカしてましたが次回は元に戻ります~。

なお私はガ●ダムなどリアルロボット系が大好きです。

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