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第18話☆【3回戦第1試合】☆ピュ~っと吹くヒャハー~踊りの果て郡上八幡~

魔法少女交翅宴もついに(2回戦全カットで)3回戦に突入!

※諸般の事情によるものです。申し訳ありません。


はるなの対戦相手は、「魔法少女維新の会」のメンバー、ハルシロフ。何も情報を知らない(観戦しなかった)未知の相手に、勝利することはできるのか!?



 インチキおじさんって結局誰なんですか?

 魔法少女はるな、今日もそこそこ元気です☆☆



 さて、これから魔法少女交翅宴まほうしょうじょこうしえんの第3回戦(2回戦は免除でした☆)に望む私ですが、心中は複雑★☆お姉ちゃんは氷漬けになっちゃったし、アルステリアさん強いし、ウラノーマみたいに容赦なくぶっ殺しにくるヤツがいるので、内心白旗あげておとなしく長良川河川敷(ながらがわかせんしき)にある「はるなスペシャルプリティハウス」に帰りたいという気持ちと、いやいや優勝して大金プラス、無罪放免エンターライズ帰還をゲットしたいという気持ちがバターになるトラみたいに頭の中をぐるぐる回っているんです。落ち着かねー★★これがいわゆるジレンマってやつかな★★


 「あんた、なにボサッとしてるのよ!」


 目の前にいるツンとした目つきの対戦相手は不機嫌そうな顔で開始前から私に噛みついてきます。それはともかく、服装がメイドの様な装飾の黒いハイレグレオタードと黒ニーソの組み合わせとはなかなかきわどいですね~あんなの街中で着てたら、いかにかわいい女の子でも警察に補導されますね。あるいは、危ないおじさんがゲヘヘと寄ってきたりしそうですが、その点はご安心。魔法少女は強いので返り討ちにして、服バラしてバケツに頭から突っ込めるくらいの力はあります。(※ただし、すこし前までの私は除く)


 「ちょっと、何なの? 人の体をイヤらしい目でジロジロ見て! ド変態か!!」


 「あ、ごめんなさい」そんな格好して言いますかあなた★


 「ぜったい内心罪悪感とかもってないでしょ!!」


 「いやぁ、そんなことは」


 「あるに決まってる!!」


 はい、ありますね。

 にしても、こいつのあんま闇を感じない素直だけど素直じゃない感情(きもち)が表に出たちょっと不器用なイライラ対応……まさか、こいつ伝説(ゲキレア)の「純正(じゅんせい)ツンデレ」と言うやつでしょうか☆☆二次創作でしかお見かけしない、ある種において幻獣(げんじゅう)クラスの希少種に現実世界のこんなところで出会うとは☆☆はるなの見る目が正しければ、この子、魔法少女には非常に向いていると思いますね☆☆


 『それでは、島根県代表代理のはるなさんと岡山県代表のハルシロフさんの戦いを始めたいと思います! マジカルファイト、レディーゴー!』


 アナウンスの人、何で急に始め方変えたんでしょうか? しかも、どっかの機動武闘伝パクってるよね★★★★平成中期のアニメネタ持ってくるとか年齢バレるぞ★★★ス◎ロボで知ったとか言う言い訳は通用しないからな★★しないからね★★


 「フン! こんなナメっ子、私がボコボコにしてあげるわ! この魔笛(まてき)〈ハーメルン〉の音色で踊り狂いなさい!」


 開始早々、ハルシロフは最早(もはや)微笑(ほほえ)ましいレベルのかませ犬挑発発言をしてこちらのムードを良い感じで盛り上げると、手に持っている横笛(よこぶえ)をまるで牛若丸(うしわかまる)のように口に当ててヒョロローと吹き始めました。いきなり笛吹くとか、ボコボコにするって一体……いきなり自ら放ったマニフェストをビリビリに破ってんな☆☆


 

ピーヒャララー

ピーヒョロロー


 お、おえ?

 なんか、笛の音を聞いていたら、フラフラしてきましたよ……ほひ……ほへへ?


 あ、やべ、これ精神を撹乱する妨害音波だ!

 やべー、ふんだららーほんだららー!?

 はひはひふー!! 思考がかき乱されるぅ★★


 ピーヒョロー

 ヒョロロー


 やめー! その音やめてー!

 体が勝手に動いちゃうよイェッサイェッサ!!


 踊りを踊り始める私☆☆

 気分ーは何だーかーハッピーなんですが、これ非常ーにまずい状態だよね~だって体が言うこときかないから、完全に無防備(むぼうび)になってるしェッサ★★今攻撃されたらどうにもならないよーヤーソンデーセー!!


「あんたは、そのまま力尽きるまで踊り続けるのよ! この笛の音から逃れるなんてできない!」


 ピーヒョロロー


 うう、なんやこのドSな攻め方は☆☆こんな風に踊り続けて体力無くなってバタンとか回りくどいなー☆☆つーかボコボコにする件はどこ行ったの? イェッサヨイヨイヨイヨイヨイヨイ! さっさと倒せやヨッコイセーヨッコイサー!!


 つーか、何で盆踊(ぼんおど)りみたいな踊りなんですかねー

 やることがユルい。体は動かないですが思考はそこそこはたらくので対策を考える時間がありますよ☆☆ハーソイデーセ☆☆



 うーん、何か言い方法はないかいなーッサ?

 あッサ? んーッショ? そう言えばアレどうなったんだろうェッサコイサッサ? わすれてたけど、もしかしたらッサライライサー! やってみるべし!


 「……出でよ、我と契約せし精霊エレメンタル……〈ヘコキイモ!

〉!」


挿絵(By みてみん)



 ボワン!


 「ご主人様、呼んだー?」


 お、出てきた! あの時粉々にされて死んだかと思ってたら再生してたんですね! やっぱりなんだかんだ精霊(エレメンタル)は精霊☆さすがにそこまで柔な存在じゃなかったって事です☆☆


 「おー、ご主人(ごしゅじん)。何か楽しそうに踊ってますね~」


 「ノンキな事いってないでくださいーハルコマハルコマ! 私はいまピンチなんですよラッシュコラ!」


 「え、ハルコマってなに?」


 「そこは気にしなくていいでッソイソイ!!」


 「はあ、んで、どうするの?」


 「何とかして、あの笛の音を止めてくださいーイェッサコイサッサ!」


 「どうやって?」


 「少しは自分で考えてくださーい!! んーッショ、とりあえずイズイズッコロバシ、アイツに向かってでもこけばいいんじゃないですかヨイヨイ!? つまりオナラしろシロヌイニイニイタカフジヤマエンタツフジモトアチャコ!!」


「あ~それならお安いご用です。一発でかいのかましてやりますよ~」


 ブゥゥウウウウウウウ!

 ブッ、ブウウウウウウウウ!!

 ブポッ! プププゥゥゥゥ!!



「んぐっ!?」



溜め込んでたのかすげーくささです☆☆こっちにも香ってきてるんだけど、くさすぎて鼻が曲がるどころか()きそうだべ★★


ハルシロフもこの臭いにはたまらず、笛を吹くのをやめてコホコホせきこみはじめました☆☆これで体の自由が利く、異臭に対する耐性はこちらが上です☆☆さあ、反撃開始☆☆


 「ご主人様、他にやることあります?」


 「あんま期待してませんけど何かフォローしてくださいよ。このまま屁こくだけでも効果ありますし」


 「んじゃあ、得意ってほどじゃないけど、あれ使うよ」


 「あれ?」


 「重力魔法〈グラビティ・プレッシャー〉!!」



 ズン!

 ハルシロフの周囲で沈むような音がしました。名前の通り、重力を強めて敵の動きを封じる地属性魔法でも上位の存在! それを、このさつまいもが使えるだと!?



「ぐくっ!? 小癪こしゃくなあ……っ!! けほっ!!」


強い重力に耐えられず、笛を落としてしまうハルシロフ。


「どうですか、ご主人様」


「あ、うん」


 つーか、なんでこちらを特技と言わぬのか。高等魔法より屁の方が上と考えるこの精霊の脳みそクレイジーだわ……あ、そか、コイツ全組織(ぜんそしき)が焼き芋で出来てるんだった……脳ミソも芋ですね納得ですわ★☆


「よし、(臭くてたまらんけど)一気にとどめをさします!! 憤怒の一撃〈イモータル・クラッシャー〉!!」


「き、きゃああああ!?」



ドカーン!!

くるくる!!

ドガッ!!


 黒いドクロめいた波動で闘技場の端まで飛ばされ、壁に強く叩きつけられて地に伏せるハルシロフ。着ているレオタードも、衝撃でビリビリに破れてエロいことになってますが、挿し絵にするとBAN確定なので状況はご想像におまかせします☆☆


「勝負あり!! はるなさん強い!! 踊り踊らされましたが、みごと機転(きてん)を利かせての二連勝(2連勝)です! 次の戦いにも期待(きたい)したいところです」


 ワ~と盛り上がる観客席(かんきゃくせき)☆☆

 いやー、今回はあの焼きイモに助けられたなー☆☆

 意外と役に立つじゃん……あれ? あれれ? いないよ!?


 キョロキョロ

 キョロキョロ


 あ、何かあそこに、粉々(こなごな)に砕けたものがあるね。

 あー、なるほど☆私の魔法を発射した時に起こった衝撃で、体が焼きいもだから()ち果てちゃったんですね~何だこの紙装甲以下(かみそうこういか)耐久力(たいきゅうりょく)ゼロ野郎(やろー)★★()める前に死ぬなよな★★まー、そのうちまた(よみが)えるからまーいっかって感じだけど☆☆☆


ハルシロフは風属性です。

風魔法も結構使えるのですが今回は笛吹いただけだな……




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