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第14話☆【1回戦第5試合】負け犬をこっそり嘲笑(あざわら)う回


勝者あれば敗者あり。

はるなは1回戦を突破できたが、ぴりんは……


ちなみに今回は全話中屈指の短さです。

(なぜかドヤ顔するy)


「はーーっ」


こんにちはー☆

1回戦を楽々突破したはるなだよ☆


さて、ただ今うなだれてため息をついたのは、誰でしょう?


ピッ

ピッ

ピッ


正解は、リア充魔法少女ぴりんでしたー☆☆

正解者の皆さんには抽選で、はるなのサイン入り長良川の丸石をプレゼントします☆☆ちなみに、もしかしたら隕石(いんせき)混じってるかもしれませんよ☆☆


「そう、気を落とさないで。まだまだこれから強くなるはずよ」


メロお姉ちゃんに励まされても、肩を落としたまま顔を上げないびりん。ズズッと鼻すすってるので、泣いてますね~内心は良い気味なのですが、表面上は残念そうな顔をしておきますよ☆☆しかし、まことにまっことに御愁傷様(ごしゅうしょうさま)ですー☆☆まー堕落(だらく)した生活してた(ばつ)っすよへへへ(´ω`)


「あんなやづに負けるなんでー」


あんなやつとは、佐賀代表の魔法少女ファリアの事です。まるでお菓子の城みたいな見た目してホワーンとしてるから、さぞかし弱いのかなーと油断しちゃいそうな感じだったのですが。蓋を開けてみたら強い強い☆☆板チョコを手裏剣にしたり、巨大なふ菓子を武器にしたり、足元にホイップクリームを発生させて動きを(にぶ)らせたり……え、全然強そうじゃない? いやー、見たらわかりますよ。お菓子が物理兵器なのを、まじまじと思い知らされました。最後のコーヒーゼリー噴射なんか、ぴりんが吹き飛ばされて壁にぶち当たってノックアウトするくらいの威力だったんですから★★まー、終始おいしそーな魔法ばっかりだったのは間違いないケド★★しかし、あの子の属性は一体何なんですかね? お菓子を出しまくれるなんて四大属性に当てはまらなさそうな謎すぎる能力です。もしかすると、私と同じレア属性の持ち主なのかもしれませんね☆☆しかし、あの子とお友達になったら、もしかしてお菓子食べ放題になるのかな? だとしたら中々ロマンのある話です☆☆


「ファリアちゃんは、ああ見えても中々の実力者なのよ。優勝するくらいの実力は十分持っているの」


「くー! あんま接点無かったから、わからん殺しされちゃったーくやしー! 千葉のアレならボコボコにしてたのにー!」


それは、わかります。

あのエメリスは、私から見てもクソ弱かったし☆でも接近戦しかほとんどできないぴりんの場合、召喚された英雄さんの対処が難しいですよ☆☆それでも噛ませ犬度高いから何とかなりそうな気はしますが☆☆


「ぴりんちゃん、お姉ちゃんが色々奢ってあげるから。あとは、他の子の試合を見て勉強しましょう」


「うぅ~」


ケケケ悔しかろう悔しかろう☆

しかし、その悔しさこそが成長するために大事な力なんだよね☆☆お、私いいこと言った☆☆


「はるな!」


「え!?」


ん、急にどうしたんでしょう?

見向きもしなかった私に話しかけてくるなんて☆


「こーなったら、あんたが優勝したら賞金の半分もらうからね!」


「えっ!? なんでそうなるんですか!!」


「当たり前でしょ!! ここまでのコーチ代だよ」


いやいや、無茶苦茶な事言い出しはじめたぞコイツ。元々金持ちそうなのにまだお金ほしいんですか守銭奴ですか★★いやー辟易(へきえき)レベルのおバカ発言だわ★★


「だから、んー、だから、私の分まで頑張りなさいよ!」


あー、なるほど、落としてからそれ言うのね。まー、ぴりんがムカつくけど何だか憎みきれないのは、そー言うとこなんですよね~


「返事は!?」


「はい」


「ふんっ、まあ次くらいで負けるだろうからじっくり見てあげるわよ」


「負けませんよ、次も勝ちます!」


ぶっちゃけ、ぴりんと違って私には選択肢が無いんですよ★★何せ負けても帰るところは河原の橋の下なんですから基本的に失うものがほぼありません★★どーせ死して(しかばね)拾うものなしなら、この大会で爆散死(ばくさんし)したほうが、よっぽど豪華で恵まれた大往生ですハイ★★


「逞しいわね、はるなちゃんは」


わーい☆お姉ちゃんに褒められたU^q^U

バリうれしーです☆☆


「お姉ちゃんも、負けていられないわ。みんな、強敵ばかりですからね」


あー、すごいやる気だしてる中これを言うのもなんですけど、メロお姉ちゃんにはできれば初戦でうまく敗退していただきたいです☆☆なぜなら勝ち続けるといずれ私と戦う事になってしまうんですよね☆☆正直それはすごーくイヤです☆☆大恩人に刃を向けるのは流石に気が引けますので☆☆


「じゃあ、そろそろ次の対戦(カード)がはじまりますから、まずはそれを見に行きましょう。今後の対策にもなるでしょうし」


「はい!」



このあと私達が観に行った試合ですが、まさかの開始30秒で滋賀県代表の子が魔法暴発で自滅してあっさり決着がついたため、まったく勉強にならなかったのでした★★お姉ちゃんが買ってくれた焼きそばに口をつける前に終わるとか、実に不甲斐ないですねウヒヒ★★
















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