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       4 誘拐犯との対決

 現場では息の詰まる緊張だった。時間が過ぎて男性グループが現れれた。娘の姿は無かった。

         4  誘拐犯との対決


 現場の倉庫に着いた。感知魔法を作動する様に言われる。マリエールはシルビアと共に、ルシアは離れた所で感知魔法発動する。感知魔法に関してはマリエールの方がするどい。医療系に特化したマリエール故かも知れないが、身体の中の事も外の事も感知する能力はマリエールの得意分野だ。でも警官、領関係者以外感知出来ない。

 どれほど経ったろうか。感知があった。シルビアに伝える。シルビアは合図を送る。次々と合図が伝わる。暫くすると男性だけのグループが現れた。合図の交換がある。きっと娘は連れて来なかった。の連絡だろう。感知魔法のレベルを上げ、周辺に娘がいないか感知する。会った事もないのでどんな女性か分からないが、娘というくらいだ。若い女性だろう。富豪は見た感じ30過ぎだ。ならその娘なら10歳前後だろう。男性グループ以外の反応はない。時間まで感知だ。

 時間が正確には分からないが、3時には鐘が鳴る筈だ。感覚的には3時に近い筈だ。シルビア達の合図のやり取りが頻繁になった。富豪に準備させろという合図か。

 そんな時感知した。男性グループ以外の人間だ。マリエールはシルビアの腰を突付いた。シルビアはマリエールの方を向いた。マリエールは小声で、

「別の人間を感知した。」

と伝えた。シルビアは何かの合図をした。男性グループは裏口から倉庫に入り大分経った。シルビアは、

「娘達か。」

しかし遠くて分からない。マリエールは、

「遠くて分からない。そこで止まっている。」

と応えた。シルビアは盛んに合図を送った。シルビアはマリエールに、

「行動開始だ。案内頼む。」

と言われた。

「分からりました。西の方、約500mです。」

シルビアはいろいろ合図を送った。ルシアはここで待機だ。他の警官は時間に突入だ。

 6人の警官が同行だ。倉庫に隠れながら距離を詰める。半分進んでシルビアは聞いた。

「判るか。」

マリエールは、

「10人います。娘もいます。」

シルビアは舌打ちした。予想外の人数らしい。

「生死は構ってられないな。」

合図でメンバーを集めた。

「A班は敵の背後に周れ、残りはこのまま進む。生死は問わない。娘は出来るだけ生かせろ。3時の鐘で決行だ。」

A班は素早く動いた。残りもゆっくり動く。後150mほどでシルビアは詳しく教えろ。と言う。

「後150mほどの所で、こちらからいうと右端に塊っています。合計10人で娘は猿轡されています。男は全て武器を携帯しています。」

シルビアは判ったと応た。

「もう少し接近するぞ。」

シルビアは、ゆっくり接近した。5人は倉庫陰から、敵が確認出来る位置まで進み、待機した。

「マリエール、きみにも参加して貰うぞ。」

マリエールはコックリ頷いた。人数が劣勢な状況では、特別扱い出来ないという事だ。

 3時の鐘が鳴った。全員突撃した。マリエールは当然出遅れた。混戦の中まだ戦っていない敵に渾身のウインドカッターをお見舞いした。肩口から腹まで、切り裂かれ、とても命のある様に見え無かった。私は混戦中の味方を助け、敵の手足を切り落とした。

 娘は無事だったのでフィールを掛けて目を覚ましたが、周りの惨状を見てまた、気を失った。戦果は死亡者6名、負傷者3名、味方の負傷者はフィールを掛けた。倉庫に帰り富豪に娘を返してフィールした。

 倉庫での戦いは問題無かった。ルシアがマリエールがウインドカッターで人を殺したと聞いてショックを受けたくらいなものだ。

 3時が近付き、別の人間を感知した。シルビアに知らせ、計画通り実行した。

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