1 火事現場からの救出
マリエールとルシアは、お互いに近くの伯爵令嬢と伯爵子息、お互いに魔法が使えて高めあっている。
1 火事現場からの救出
マリエールとルシアはお互いに領地の近い伯爵家の子どもで昔から仲がいい。2人共に魔法が得意で教えあったり、一緒に魔導書の魔法を試したり、魔法を競い合った。2人共にこの世ではない知識がふんだんにある。どうやらマリエールは医療の知識、ルシアにはエンジニアの知識があるらしい。2人共に前世の記憶は無いが転生者で魔法は転生特典なんだろうと思う。2人の魔法はとても高度になったがまだ世の中に出してはいけない物はアイテムボックスに入れてある。2人のアイテムボックスは共有で広さは無限でいろいろ便利な機能がある。固有部分も有り私物はそこに収納するため2人の部屋は無駄な物がなくすっきりしている。複製魔法も使えるので店なので触れた物はアイテムボックス内に出来るのて、家族や使用人にプレゼントする。万能言語のお陰でこの国はもちろん、周辺諸国の言葉にも通じている。
秋になったら2人は貴族学院入学だ。既に王都邸宅に住んで入学準備をしたり、2人で王都の散策を楽しむ。貴金属や宝石、ジュエリーや衣類を売る方法を知っているので懐は潤沢なのだ。悪い奴らが絡んできても威圧や精神支配で回避している。いざとなったら攻撃魔法もある。
今日も2人で、公園でおやつをしたり、物欲しそうにしている子ども達にお菓子を配ったりして王都散策だ。お店でお菓子やケーキ
食べ物やジュエリーなどの複製もする。触れなくとも良く観察して組成が判れば複製出来る。貴金属や珍しい石、宝石やミスティル銀なども集める。ヒヒイロカネ、オリハルコン、アダマンタイトなどもアイテムボックス中で精製して塊にしてある。
散策途中で火事現場にでくわした。燃え上がる火の中で生存者が取り残されているのか判る。
「マリエール、行くぞ。」
ルシアはマリエールに声を掛ける。
「ウォーターシールドがいいわね。二階だからフライね。」
マリエールは応える。2人はウォーターシールドで身体を覆い、火事の家の二階に飛び込んだ。そこには親子と思われる女性と少女が居た。ルシアが、
「助けに来ました。」
女性が、
「一階に火が回って逃げられません。」
と言った。マリエールが、
「私達に任せて下さい。」
と言って2人にウォーターシールドを施し、マリエールは少女を抱え、ルシアは女性を抱えフライして、地上に降りて4人はシールドを解除して、親子にフィールした。2人共に元気そうだ。女性が、
「ありがとうございました。あなた方のお名前は。」
少女も嬉しそうだ。ルシアは、
「ただの通りすがりの者です。魔法が使えるのでお役に立てました。感謝などいりません。」
マリエールは金銭の入った袋を出して、
「これからいろいろ物要りでしょ。お役に立てて下さい。」
と女性に渡した。女性は、
「何から何までありがとうございます。一生感謝します。」
親子は心からのお礼を言った。周りの人々は感動の歓声を上げた。マリエールとルシアは満足した。2人は2人に、
「それではお元気で。」
と言って転移した。
帰る道すがらマリエールは、
「今日はいい事したわね。こうゆう活動して行きたいわ。」
ルシアは、
「いいと思うよ。我々にあった活動だと思うよ。」
2人は満足して、帰宅した。
王都で火事現場に出くわした。逃げ遅れた人々がいる。マリエールとルシアは人々を救済した。満足感を感じた。