表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

地水火風雷雷 チャット編

このお話は『銀行強盗の終わりとあれこれ その2』までのネタバレを含みます。本編をそこまで読んでいない方は先にそちらを読んで頂けると幸いです。


 ──とある日。突如精霊界に謎の空間が発生し、そこに幾人もの精霊が招待された。



 ◇



 ▼ ミソラ 様がログインしました。


 ミソラ:うわー! 何これ何これ! どうなってんの!?


 ノア :はしゃがないの。えーっと後は……。


 ▼ ウェンディ 様、ゾーラ 様、ノーム 様、シルフィ 様がログインしました。


 ウェンディ:………えーっと……?


 ゾーラ:うっはっはっはっは! 何だこれは! 急に呼び寄せたかと思えば変な空間に寄越しやがって! ノア! これはどういう腹積もりだ!?


 ノア :どうもこうも、精霊界で普段通り会話するのも味気ないかと思って、趣向を凝らしてみたの。これは一昔前の“チャット文化”を真似て作ったスペース。気に入ってくれた?


 ゾーラ:うははっ! うむ! 発言した言葉が文字列に変換されるのは楽でいいな! これはありだ!


 シルフィ:ねぇ、気になってるんだけどこの『ゾーラ』ってブレイヴ・サラマンダーと契約してるアイツであってる?


 ゾーラ:そうだぞ! サラマンダーだと長いし被るから主がカッコイイ名前を付けてくれたのだ! イカすだろう!?


 ミソラ:マジちょーいかす! いかすって何?


 ノーム:イケてるって、ことなんじゃあ、ないかなぁ。


 ミソラ:そうなのね! ゾーラ、ちょーいかす!


 ゾーラ:うむ! ミソラも復活おめでとうだな! お主が休眠してから既に何年経ったのだったか……。


 シルフィ:ミソラが現役だったのって石器時代だっけ?


 ミソラ:失礼な! もうちょっと居たわよ! えーっと確か……日本人がカタナを持ってたのは知ってるわ!


 ウェンディ:それはちょっと年代的に幅が広くて、特定ができそうにないですね。


 ミソラ:えーっ! そんな事言われても、あの時代ってあんまり進歩というか、発展がゆったりだったじゃない! 今の時代の工業の発展が著しいのよ!!


 ノーム:確かに、それは、言えるんだなぁ。


 シルフィ:┐(´д`)┌ヤレヤレ


 ゾーラ:おっ! なんだシルフィ! それどうやって出したんだ!?


 シルフィ:どうもこうも、やったらできたとしか?


 ゾーラ:ぬぬぬぬぬっ……。ふんっ! (笑) どうだ、出たか!


 ミソラ:ぶははははは! ゾーラ、あんたそれ(笑)よ(笑)! これはこうやって出すのよ! ( ¯꒳¯ )


 ゾーラ:くっそぉぉぉぉ(泣)! 分からん(怒)! どうなってるんだノア(ビヨヨーン)!?


 ノア :え、待って。そのビヨヨーンってアナタどうなってるの? それがまず気になって質問に答えたくないわ。


 ウェンディ:あの、グダグダなので我々を集めた本題を……。


 ▼ ゲスト 様がログインしました。


 ▼ ゲスト 様がログアウトしました。


 シルフィ:あれ、今誰か入って来てた?


 ミソラ:あ、出来たかも! ほら! (ビヨヨーン)!


 ノア :アナタはまたそうやってくだらない知識ばかり身に付けるのね。


 ミソラ:あー! ノアが拗ねてるわ! ビヨヨーンが出来なくて拗ねてるわ(ビヨヨーン)!


 ノア :………。


 ▼ ノア 様よりミソラ 様へペナルティが下されました。


 ▼ ランダム天罰 を選択。1d6のダイスロールを行います。


 ▼ Dice roll:1d6 →2


 ▼ 2の天罰効果:10分間、口を開く度に山葵のツーンとした刺激が発生する。


 ミソラ:え、なになになになにっ!? うわ痛っ!? 山葵! ツーンとする! は、鼻の奥が痛い! うぉぉぉ……。


 ▼ ミソラ 様が『山葵の刺激を楽しむ会』ルームへと移動しました。


 ▼ ゲスト 様がログインしました。


 ▼ ゲスト 様がログアウトしました。


 ノーム:またなにか、来ようとしてた、んだなぁ。


 ウェンディ:あのっ! もはや何が何やら分からなくなっているので本題の方をね! ノア、お願いします!


 ノア :はいはい、と。とはいえ、もう目的は果たしているのよね。呼んだ理由は幾つかあって、『各個体の名前の確認』、『ミソラ復活の紹介』、『精霊界内での空間変化のテスト』。


 ▼ ゲスト 様がログインしました。


 ▼ ゲスト 様がログアウトしました。


 ノア :名前は一応、名付けが適用されるようにしたのだけれど、■■■と△△△はまだ種族名なのね?


 ノーム:ボクは、まだ、日本語を、話せないんだなぁ。


 シルフィ:オイラは最初にシルフィって名乗ってからそのままだね。日本では『シルフ』という名前の方が一般的だからそのまま名前として認知されたのかも。


 ノア :なるほどね。私から口添えしてもいいのだけれど。


 シルフィ:遠慮しとくよ。オイラ達はまだゴシュジンサマと出会って日が浅いからね。その内名付けてくれるさ。


 ノーム:のーん。


 ノア :はいはい、分かったわよ。じゃあ、今日の目的はもう達したわけなのだけれど。まだ何かやりたい?


 ゾーラ:ないな! (ビヨヨーン)と遊んでいたら主に心配されてしまったからオレは戻るぞ!


 ウェンディ:では私もこの辺りで。


 シルフィ:北海道の風が気持ちいいからね。そっちを楽しみたいかな。


 ノーム:のーん。


 ノア :みんな、元気そうで何よりよ。じゃあまたね。


 ▼ チャットルームが解散されました。


 

一昔前の、会話ログのような感じで書いてみましたが、如何だったでしょうか。

人数が増えると会話に挟む地の文を含めて大変な文章量になるので、このタイプは割と書きやすくて楽しかったり。


ゲストの正体は椎名救出の際に少しだけ喋っていた『あのお方』ですね。呼ばれてもないのに入ろうとして弾かれてます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ