婚活準備2
遅くなってスミマセン。花粉症辛いです。目がショボショボです(/。\)
皆様、コロナで何かと色々大変ですが、体調気を付けてくださいね。
今日はお父様と打ち合わせ中です。
カールから貰った書類をお父様に見せております。固まってますわね。
「『暴言の皇子様』『引きこもりの王弟エルフ』『鮮血の公爵令嬢』『無自覚破壊神』…無理だろう!何事もなく済ますのは無理だろう!ここに問題児を集めて押し付けたな!カルザン王子~!」
「お父様、書類の下の方に目を移して下さいませ。今回は他国の高位貴族、王族の交流を全面に押し出して謳い文句にしておりますので、組を受け持った家でお泊めして交流するように、無理ならば離宮にて対応するとの通達になっておりますわ」
「何?!」
「我が家はお迎えすることになりますわよね?」
「ぐぬぬぬ、私に文句を言われないようにサリアナ経由で連絡するとは本当にこずるい!仕方がない…離れを準備をさせよう。サリアナ、くれぐれも彼ら相手に短気を起こさないように!絶対起こさないように!何が何でも起こさないように!」
3回も言われましたわ!私も人を見て対応を変えられますわよ…多分。と言うかさっき問題児を集めたってサラッと仰ってましたが、私は含まれていないですわよね?
「鮮血の公爵令嬢…じゃない、ファルミラ様は早く来られるのですね」
「あぁ、あちらの国は海路で来るからな。潮流や渦の関係で早く来ないと開催に間に合わなくなるんだろう。獣人だと肉類を好む者が多い。食事も気を配らなければならん」
「そうですわね。エルフですとベジタリアンの方も多くいらっしゃいますが、ハーフエルフだとそんなにこだわらないのでしょうか?」
「分からんな。どちらにも対応出来るようにしておくしかないだろう。うちにも獣人の門番がいる。話を聞いておいた方がいいかもしれん」
「分かりましたわ。明日から離れの準備を始め、食事の下調べもいたしますわ。何かあれば逐一お父様にご相談いたします」
「あぁ、頼む」
そして、あっという間に半年が経ちます。
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「どの家もバタバタと半年間を準備に費やしたと思いますわ。本当にバタバタでしたわ。大事なので2回繰り返しました」
「…サリー、私の執務室で絵画に向かって独り言を言わなくてもいいんじゃないかな?遠回しな嫌がらせはやめない?」
「あら、カールいらしたのね。気づきませんでしたわ!ビックリ」
「私の執務室で私以外が執務机に座っていたら、それこそビックリだよ?」
呼び出されたのでカールの執務室に来ていますの。そのついでに、少しだけ意地悪を言ってるだけですわ。
「明日、以前連絡した通り、皆より先駆けて鮮血の公爵令嬢…いや、ファルミラ=クロス嬢が見えるからね。よろしく頼むよ」
「はい、承知しております。出来る限りのおもてなしをさせていただきますわ」
「はぁ~、君のところで問題児を引き受けて貰ったから、後は調整が楽になったよ。あははは」
今、ハッキリと問題児と言いましたわね?!私に面倒を押し付けたと認めましたわ、この腹黒王子!
「そんなにムッツリした顔しないでよ、サリー。君なら対応で来ると思ったからお願いしたんだからさ。私は忙しくて手が回りきらないし、イブやマーチには少し荷が重い」
「まぁ、私のことをそんなに評価してもらえるなんて…」
少し感動しますわ。
「まぁね、君と彼女ならかち合っても平気だろうから、毒を以て毒を制す、て感じかな(意味:問題のある者同士をぶつけて中和する)」
声が小さくて聞こえませんでしたが、イラッとするのはどうしてでしょう?
まぁいいですわ。明日からはお客様がお見えになるのです。誰にも文句を言われないように完璧におもてなしして見せますわ!
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というわけで、今日みえる予定のファルミラ=クロス様をお待ちしている私ですが、まだ影も形も見えません!予定では二時間ほど前には着いているはずなのに…。
「お嬢様!遠くから爆走してくる魔導車が見えます!」
「…お見えになったのでしょう。皆、気合いを入れ直してちょうだい。よろしくお願いするわね」
「「「承知いたしました!」」」
客人を正面玄関に来た気配がする。使用人が扉を開けようとした瞬間、扉がふっとんだ!
バキャァ!!
「あれ?力加減間違えたかな?ご免なさい、壊しちゃったみたいです…」
鉄壁のお澄まし顔の中、侯爵家使用人一同は思った。
(((凄く見慣れた光景!まさかの第2のお嬢様、降臨!)))
壊れた扉の向こうには耳をヘニャリと下げた可愛らしい虎獣人…鮮血の公爵令嬢、ファルミラ=クロス様がいた。
耳、可愛い…!
色々頑張りますp(^-^)q
誤字脱字報告ありがとうございます。見直してるのに、ダメですね。