表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
取り憑き婚活~すれ違い系ラブコメ~  作者: かなかな
2章 ~記憶を取り戻せ~
52/62

第52話 久しぶりの主人公

久々に橘のお話です

久しぶりに主人公になれた気がする。

僕、橘権太(たちばなごんた)は今日は待ちに待った笹野(ささの)さんとのデートだ。


服は何を着ようかな? 真っ赤なフリフリのポロシャツとスカル柄のズボンにしようかな?


「ふんぬ!」

僕が服を選ぼうとすると、権蔵が念力で動かした。


「何すんだよ?」

僕は飛んでいった服を回収する。


「お主なあ。前から思っていたけど服のセンスないぞ!くそっダサいぞ」

権蔵が溜息をつきながら言った。


「ダサい服ならなんで店で売ってるんだよ」

権蔵に服のコーディネートを指摘されるとは……


「ふんぬ! 合う人と合わない人がおるんじゃ! お主に派手な服は似合わん」

権蔵はまた服を念力で動かした。



「じゃあどれならいいんだよ! 」

僕がそう言うと権蔵がクローゼットを見渡した。


「うーむ。ない!」

権蔵……そんなに言い切らなくても…!?


「約束は午後じゃな? 買いに行くぞ。全身買い直しじゃ」

婚活の時の権蔵はやる気がなかったくせに今はやる気満々だ。


「通販は届かないよ! どこに買いに行くんだよ? 」

いつも僕はインターネットで買ってるんだけどな。


「お店に買いに行くんじゃ! 」

権蔵は張り切っている。


「『ユニクリ』か『しまさら』か『有印』か?」

僕は、近くの服屋さんを言ってみた。


「こっそり読んだ雑誌に『カケオタクチ』がいいらしいと書いておった」

権蔵がどこで読んだか気になるけどそこは置いておこう。


~買い物中~

権蔵に言われて店員さんチョイスのフルコーデをカバンから靴から買わされた。


僕は、その服を着て駅前に向かった。


からきさんのことを調べておこう。

31歳。6月10日生まれ。末っ子

AB型。170センチ。痩せ型。

koutubeで2014年に歌い手デビュー

「なぜあなたは」でメジャーデビューした



顔は…若っ!まだ20代って言っても大丈夫じゃん!しかもすごいイケメンだ。

もしや笹野さんはイケメン好きなのか?

今猿社長もイケメンだし……やばいな。


僕は待ち合わせ場所に20分前に着いた。


~しばらくして~

時間ぴったりに笹野さんが到着した。

「お待たせ。待ったか? 」


「全然待ってないですよ」

僕は笹野さんと目を合わせずに言った。

2人きり()のデートかあ。楽しみだなあ


「嘘つけ! 20分前からいたくせに」

権蔵が笑いながら言った。


「そうなのか? それは悪かったな」

笹野さんも笑いながら言う。


そうか。笹野さんも権蔵が見えるんだから実質2人きりのデートではないのか……


「権蔵。僕から離れられないの? 」

僕は権蔵にこっそり言った。


「離れてやりたいのは山々じゃがそれが出来たら困らん」

権蔵もこっそり言った。


「なんでもできるんじゃないのか?」

僕はこそこそと権蔵に言った。


「お主らがハッピーエンドになるまで無理じゃ。そういう契約じゃから」

権蔵は首を横に振る。


「誰と契約結んだんだよ? 」

契約なんて言ってたっけ?


「忘るの儀式でお主らと」

権蔵があっさり答える。

そういえば儀式だもんな~!!!

しかもそういえば権蔵が以前に小豆沢蔵子さんと取引したと言っていたな


「何をごちゃごちゃ言ってる。行くぞ」

笹野さんが無表情で振り返る。


「……」

そしてしばらく沈黙が続く。


「からきさんのことはどこで知ったんですか?」

僕は重い口を開いた。


「めぐがな。ボカロの歌を探してた時にkoutubeで見つけて、ハマったらしい。それで、ライブがあってな。あまりにめぐが熱心に一緒に行こうと言うから付き添いで」

笹野さんは淡々と言った。

如月さんは時々強引な時があるからなあ。


「ふーん。そうなんですか。からきさんのどこがいいんですか?」

僕はなんか面白くない。

それで笹野さんはからきさんのことはどれくらい好きなんだろう?


「うーん。ファンには神対応だし、歌も天才だし、『なぜあなたは』の歌詞も気に入った」

笹野さんは淡々と言った。


「どんな歌詞なんですか?」

僕はどんな歌詞が興味深く思った。


「行けば分かる」

笹野さん……教えてくれないのかよ!


「…………」

また沈黙になった


「笹野さんはなぜ縁の結婚式にいたんですか? 」

僕は今まで疑問に思っていたことを笹野さんに尋ねてみた。


「まずめぐ経由で偶然葛城(くずき)くんの結婚式のことを知った」

笹野さんは顔色一つ変えず淡々と答えた。


「ああ。縁と如月さんお友達って言ってましたね」

僕は思い出しながら言った。


「そして駅で、めぐと一緒にいる時に葛城くんにバッタリ会ってしまった」

笹野さんは淡々と話し続ける。


そんな偶然重なることある?


「めぐに結婚式に行くように押し切られそうになったので、権蔵のことを説明したがなおさら行くべきと言われた。そしてわたしは葛城くんの結婚式にいつか出席すると約束していた。葛城くんにお願いされ、私も出席することにしたのだ」

笹野さんはため息をついていた。

笹野さんも義理堅い人だな。


高校時代の約束を守るなんて。



なぜ笹野さんはそんなに結婚式に行きたくなかったのだろう?


縁は高校時代に笹野さん(小豆沢蔵子)の友達と付き合っていて、僕にも結婚式に出てほしいと言っていたな……。笹野さん《小豆沢蔵子》にも言ってたんだな。

縁はその彼女とは別れた。

縁は今は違う女性と結婚するようだ。

なんとなく謎が解けたな…!


「会場に着いたぞ」

笹野さんは僕にペンライトを渡してきた。


いよいよからきさんのコンサートが始まる!

読んでくださりありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ