第46話 異世界転移?とチート能力
本格的に異世界転移?とチート能力が出てきました!( ̄▽ ̄;)
「柊愛長。君の一途な想いと民への対応は、我々を感動させてくれた。
よって、転生先、能力、願いを選択する権利を与える。希望はあるか? 」
人魂様は宙に浮きながら言った
そんなに高待遇でええんじゃろうか……
「とりあえず、まだワシは、気持ちの整理がつくまで『柊愛長』として続けたいです。能力は人助けできる能力が欲しいのですじゃ! 困ってる民を助けたい!あとはこべと同じ世界に行きたいです! その後に来世は選ばせてほしいです」
ワシは、素直に思ったまま言ったが、ちょっと欲張りすぎたじゃったかのう。
「それだけでいいのか? 欲のないやつだ。気に入った! 最強の能力を与えよう! 」
人魂様は光りだした。
ワシなりにかなり欲張ったんじゃが……
神様は器も大きいらしい。
「ありがたき幸せ」
ワシは、膝まづいて礼をした。
「柊愛長は君の功績から出来た学校の守護霊とする。守護霊としての最強能力+記憶を操る能力を与える。そして、君の世界は『婚活』という言葉が平安時代から存在するが、君が行く異世界にはまだない。その異世界で『婚活』が流行り始める頃はこべの生まれ変わりは大人になっておる。守護霊になってもらう西暦は1968年つまり今から120年後だ! 」
人魂様が緑色に光りだした。
今から120年後! 全然話についていけん。
「なぜ120年後何でしょうか? 」
ワシは膝まづいたまま質問した
「そこが空いているからだ」
人魂様が小さくなる。
えっ結構守護霊になりたいって人多いのかのう?
「最強の能力とはどのようなものでしょうか?」
ワシはまだ状況が飲み込めずにいた。
「ようするに、『なんでもできる』能力だ。他人の願いを叶えることもできる。人助けには役立つだろう。」
人魂様は元のサイズに戻った。
「ありがたいです。記憶を操る能力はなぜ足されているのですか? 」
ワシはなぜ記憶に特化した能力があるのか気になった。
「君の心が『忘れて欲しくないが、忘れてほしい』という葛藤がある。君の心から生まれた能力だ」
人魂様は静かに言った。
確かに家族や妻、子供たち、部下達、友人……
そして……はこべ……
ワシのことを忘れて幸せになって欲しいが正直やっぱり忘れて欲しくない気持ちもあるのは確かじゃ。
「いでよ! 異時間の書コンカーツよ! 」
人魂様が何かを唱えたら大きなピンクの本が出てきた。
「柊愛長に能力を授ける! 」
人魂様が眩しく光り始めた。
ちなみに人魂様の状態は、本が開いた状態じゃ。
「なんか、力が湧いてまいりました」
ワシは力がみなぎってきた。
「異時間の書コンカーツの1968ページを開け」
ワシは、そのページを開いた。
すると、光に包まれ、気づいた時にはひいらぎ高校の裏山の石碑の前にいたのじゃ。
~回想終り~
「回想は終わりじゃ」
権蔵は一通り話し終えたようだ。僕、橘権太は感動していた。
「す、スゴすぎる! チート能力者じゃないか! 」
僕は思わず言った。
「違う世界の人みたいだ。いや違う世界の人か」
高梨先輩も驚いているようだ。
「愛長様。人助けをするためにここに!素晴らしいです! 」
西園寺さんは違う意味で、感動してるようだ。
「その後50年間人助けし続けたのじゃ」
権蔵がドヤ顔で言った。
人助けしたのは偉いけどそのドヤ顔で台無しだ。
「権蔵の世界では『婚活』と言う言葉が平安時代からあったのか……それで婚活に詳しいわけだ」
僕は最初から権蔵が婚活という言葉を知っていた理由がまさかこんな理由だとは思わなかった。
「男女3対3で食事する郷混や結婚相談屋もあったわい」
権蔵は現代と同じような婚活システムを説明した。
「それで、小豆沢蔵子とはどうなった? 」
高梨先輩が権蔵に詰め寄り聞いた。
「あまり思い出せないが、『権太君から私の記憶を消して普通に生きていってほしい。もし記憶を消しても私のことを思い出すことがあったならまた会いたい』と言っていた気がする。」
権蔵は、覚えていないって言いながら、かなり正確に覚えているじゃないか。
「気がするってどういうことだよ」
ここまではっきり言っておいて僕はどういうことか気になった。
「なんかまだ話はそこで終わりじゃなかったような……思い出せんのじゃ」
権蔵は頭を抱えながら悩んでいる。
「ちなみに橘もお守りを持っているってことは橘も4の儀式をしたんだよな? それについては思い出せないのか? 」
高梨先輩が権蔵に鋭い質問を投げかけた。
自分のことなのに全然気づかなかった。
「……思い出せんのう」
権蔵は首を傾げた。
「笹野さんのことを思い出したんなら思い出せるだろう? 」
僕はイライラしながら言った。
「小豆沢蔵子は特別輝いていたからのう。自分の事じゃから自分で思い出さんかい! 」
権蔵もイライラしながら言った。
「その通りです! 」
西園寺さんも同意した。この人がいるとなんかやりづらいな。
『小豆沢蔵子は特別輝いていた』ということは、本当に権蔵の初恋の人……おそらくはこべさんの生まれ変わりかもしれないな。
なぜ4の儀式のことを僕は思い出せないのだろうか?
「何で笹野さんはまた会いたいだなんて願ったのだろう?」
僕は笹野さんの意図が分からない。
「もう!女心のわからない人ですね……私でも分かるのに」
西園寺さんが呆れている。
「そうなんじゃ。ワシもそれで苦労してる」
権蔵まで溜息をつき始めた。
「当人らだけが分かってないんですよ」
高梨先輩は愛想笑いをしている。
「小豆沢蔵子という人はおまえさんのことが好きだったんですよ! そして、今も想い続けているんです!間違いないです! 」
西園寺さんは正座して床を叩き、イライラしながら僕に言った。
「本人からは全然そんな風な感じは受け取れませんし、14年も経っているんですよ」
どう見ても笹野さんの僕への対応が、好きな人への対応に見えないんだよな。
「おまえさんが鈍いだけです! 初恋は色褪せないものです! 」
西園寺さんは僕に対して完全に説教モードになっている。
「好きな人の記憶を消してほしいと普通願うでしょうか? 」
好きだったとしても僕の記憶を消すなんておかしい。
「なかなかのわからず屋ですね! 」
このおばあさん、わからず屋って失礼だな。
「何か分からないですが、それなりの事情があるんですよ! それぐらい察してあげなさい! 」
西園寺さんはさらに床を叩く。そんなに叩いたら床が抜けますよ。
そうなのか……だとしても、事情があるなら僕を頼って欲しい。なぜ僕に言わないんだ。
「まあ私も言い過ぎましたが、その子のことをよく見てあげなさい……」
しばらく僕が黙っていると、西園寺さんは優しく僕に言った。
「すごい剣幕で会話に入れなかったのじゃ。」
僕達の討論に権蔵が驚いていた。
笹野さんが僕を好きだと言われると胸が温かくなる。すごく嬉しい。
やっぱり僕は笹野さんのことが好きだとやっと、自覚した。
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