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取り憑き婚活~すれ違い系ラブコメ~  作者: かなかな
2章 ~記憶を取り戻せ~
39/62

第39話 鈍感男!

今回はちょっとドキドキする回です(つω`〃)ポッ

今度は、高梨先輩が仁王立(におうだ)ちで僕を待ち受けていた。

「あの……僕は何かしましたか?」

僕は恐る恐る高梨先輩に尋ねた。


昨日の書類のミスかもな……


「橘! 聞いてくれよ~みなみと喧嘩したんだよ」

ため息まじりで高梨先輩は話し出す。


「えっ何でですか? 」

僕は怒られなくてホッとした。


「俺は神前式の派手婚でしようと言ったんだけどみなみは海外で2人だけで挙式して内輪だけの食事会がいいって言うんだ」

高梨先輩はまたため息をつく。


あ~今どきは地味婚が流行ってるんだよな。


ジェネレーションギャップか……。


「しかも俺は長男だから結婚したら親と同居したいって言ったらみなみは嫌だって言うんだ。」

高梨先輩は頭を抱える。


難しい問題だなあ。


恋人すらいない僕にどう答えろと……

「それは困りましたね……」

僕はとりあえず誤魔化した。


「結婚式は女性の要望を重視した方がいいっすよ。ウェディングドレスは女性の夢だから一生言われるっす」

どこからか桂が僕らの話に混じってきた。


「むむ、確かにそうだな」

高梨先輩は考え込んでいる。


「高梨先輩のご両親はまだまだ元気だから何かあったらでいいんじゃないですか?新婚なのに奥さん大変ですよ……」

とりあえず、僕は無難な答えをしてみた。


よくネットの相談で答えていたかいがあったな。


「やっぱり俺が悪いのか……」

高梨先輩が頭を抱え込む。


「結婚式で喧嘩って何の為の結婚式じゃ! 2人の愛を誓うためじゃろうが! 別れるぐらいなら結婚式なんかせんでええ」

権蔵がビシッと高梨先輩に言った。


おいおい。結婚って言うのは家族になるってことだから、お互いの家族も関係あるし、友人や会社にも関係あるぞ。


権蔵は極論過ぎないか……


「そうだな。俺が(こだわ)りすぎていたんだな。」

高梨先輩は納得したようだ。


あれっ? 高梨先輩には権蔵の意見がアドバイスになったみたいだ。


高梨先輩は電話をかけている。


どうやらひたすら謝っているようで、結婚式は皆藤さんの希望通りで、同居はなんかあってからにするらしい。


「愛してるよ♡ みなみ」

高梨先輩が恥ずかしそうにもせず言った。


どうやら仲直りしたようだ。

朝っぱらから熱いなあ。もう。


高梨先輩は電話を切った。

「2人のおかげいや3人のおかげで仲直り出来たよ! ありがとう」

高梨先輩は上機嫌だ。


そういえば、桃井さんのクッキー忘れていたな。

「高梨先輩! これ桃井さんから」

僕は高梨先輩に桃井さんのクッキーを渡す。


「橘先輩~ひどいっす」

桂が僕に泣きつく。

いやいや。僕のせいじゃないだろ!


「それは桂がはっきり断らないからだろ」

僕はひょうひょうと桂に言った。


「なんだ?KYって空気読めないの略か?」

高梨先輩がイニシャルに気づいたようだ。


「これはイニシャルが縫ってあるんですよ」

僕はニヤニヤしながら言った。


「あ~そういうことね。俺甘いもの食べないから桂にやるよ」

高梨先輩は全部察したようだ。


「高梨先輩! ありがとうございます! どこかの先輩と違って優しいな」

桂がこっちを向いてあっかんべーした。

悪かったな。優しくなくて!


~ゴールデンウィーク ライブ当日~

駅前で待ち合わせの約束をしていた。

笹野ありすが1人で待っていた。

こないだのお花見のことを聞くチャンスだ。


《ばかもの……私がどれほど心配してるのかわからないのか……権太くんのことを1日足りとも忘れたことはない……今だって気になって仕方ないのに……なぜ分からない……》

《私は……》


一体何が言いたかったのだろうか?

「こんにちは! 」

僕は一言そう言って駅のベンチに座った。

笹野さんのバックには、『(ひいらぎ)』と書いたお守りがぶら下げてあった。

もしかして、笹野さんも4の儀式をしたのかな?


まあ、今はそれより僕はお花見のことを聞きたい。


「笹野さん早いですね! 」

僕はしどろもどろで言った。


「チケットを持ってる人がいないと困ると思ってな」

笹野さんは無愛想に言った。


「……」

「……」


こないだの一件があってなんだか気まずい。


「こないだのお花見の帰り道何を言いかけたんですか?気になるとか忘れたことは無いとかどういうことですか? 」

僕は勇気を出して聞いてみた。


「……」

なんだか笹野さんの様子が変だ。


震えている。どうしたのだろう?


急に笹野さんがしなだれかかってくる。


「もう女性にそこまで言わせないで下さい」

笹野さんが上目遣いで僕を見てくる。近い……


やっぱりよく見ると、笹野さん可愛いな。ブラウスのボタンを上から2つを外す。


「権太くんのことが好きだからに決まってるでしょ。甘い物苦手だけど権太くんが菓子折り持ってきてくれて嬉しかった。だからおもてなししたかったの」

笹野さんが僕に天使のように微笑んだ。


そうか。お茶の味が違ったのは笹野さんが入れ方が上手で、僕をもてなしたかったんだ……。


甘い物が好きなんじゃなくて、僕から貰えたのが嬉しかったのか……


胸がチラチラと見える。笹野さん意外と胸があるんだな。


うわー素直な笹野さんめっちゃ可愛い……

今日はどうしたんだろう?


「権太くん……来て……」

そう言って、笹野さんはさらに僕に顔を近づけて目を閉じる。


ちょ、ちょ、まずい。こんな人前で……

どうしよう? 心臓のドキドキが止まらない。


「こ、こんな人前ではまずいですよ」

僕はさらにオロオロとした。


あー待ち合わせじゃなかったらなあ。いいのになあ。


レドエンは大好きだけど、目の前のチャンスは一生来ないかもしれない。


人前でもいいかな?

どうせ知らない人だろうし……

権蔵の未練もその方が消えるかもしれないし……

僕は笹野さんの顔に近づけた。

僕達どうなっちゃうの?

読んでくださりありがとうございます

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