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取り憑き婚活~すれ違い系ラブコメ~  作者: かなかな
1章~初恋の人を探せ~
28/62

第28話 スペシャルココア

作者も食べ物を与えるとなつきます。

こんな時に限って権蔵が気づく。

もしかして、痔だろうか……?


「たちばな……顔色悪いぞ。また具合が悪いのか?」

高梨先輩も気づいて気にかけてくれた。


「大丈夫ですか?」

桃井さんも心配している。

「どこか痛いんすか?」

桂も心配そうに僕を見る。


みんなが気づいたようだ……ヤバイな。どうしよう?


「私はちょっと化粧室に」

笹野さんは僕を無視してトイレに向かった。

気づかないのかそれとも気づいてて無視したのか……


「大丈夫ですよ。休めば治ります」

僕は脂汗をかきながら言った。


~しばらくして~

笹野さんがトイレから帰ってきた。

「たちばなさん。さっきのぬいぐるみ屋で落し物があるから来てくれと言ってたぞ。一緒に来てくれないか? 」


「私達も一緒に……」

桃井さんがそう言いかけた時に笹野さんは遮って言う。

「いえ、皆さんはここで待ってて下さい。すぐ戻りますので」


「そうですよ!桃井さん。待ってましょ」

桂は必死で桃井さんを止める。

桂。どんだけ笹野さんが怖いんだよ……


「私はヒールで足が痛い。ゆっくり歩いて下さい」

笹野さんは僕に機械的に言った。

もうそんな高いヒール履いてるからですよ……

僕はゆっくりのが助かるけど……



人通りの少ないところに出た。

ぬいぐるみ屋は違う方向だ。


「ほら。これ」

笹野さんはそう言うと僕に薬局の紙袋を渡してきた。

中を開けると……


()の薬だった。何だ…やっぱり気づいてたんだ……

「ありがとうございます」

僕はお礼を言ってトイレにそそくさと向かった。


~トイレにて~

「いやあ。さすがのわしも痔は気づかなかったのう。」

権蔵が笑いながら言った。


あとで笹野さんに権蔵を(にら)んでもらうか……

いや、見えないから無理か……

薬を塗るとなんとか痛みが落ち着いてきた。


トイレから戻ると、笹野さんがシュガーパックスのスペシャルココアを2つ持っている。

「ちょっとだけ休憩するか。これ。たちばなさんの分」

笹野さんがシュガーパックスのスペシャルココアを僕に渡す。


こ、これは夢にまで見たシュガーパックスの復刻版のスペシャルココアではないか……?


何で笹野さんが僕が飲みたいものを知ってるんだ?

「ありがとうございます! 何で僕の飲みたかったものを、知ってるんですか? 」

僕は笹野さんにそう言いスペシャルココアを受け取る。


このスペシャルココアは14年前に限定発売で今年復刻したばかりで、一杯千円してなかなか手に入らないのに。


「ん? これが飲みたかったのか? 私はいつも飲んでいるものを2つ買っただけだが……」

笹野さんがいけしゃあしゃあと言う。


千円のものをいつも飲んでるなんて……

自慢か! この人やっぱりムカつく!


あーでも、スペシャルココア超うまーい。

シュガーパックスのスペシャルココア最高。

まあ、でも笹野さんに薬とスペシャルココアのお礼しないとな。


「お主、ココアで懐柔されとるではないか! 」

権蔵が呆れている。


「ハッ懐柔される所だった」

危ない、危ない。僕はぽつりと呟いた。


「一人で何ブツブツ言ってるんだ? 」

笹野さんがこちらを不思議そうに見ている。


「いや。これ! お礼です」

僕は自分用に買っておいた超絶可愛い新作のクマちゃんのぬいぐるみを渡した。


笹野さんが、ぎょっとした顔をして驚いた。

「いつの間に買ってたんだ? 」


「あ、さっき社長のぬいぐるみ買った時になんとなく……」

僕はたどたどしく言った。


「誰かにあげる予定だったんじゃないのか? 」

笹野さんは無表情で僕をじっと見る。


「いや、自分用に……僕はネットで買えるんでどうぞ! 」

僕はぬいぐるみを笹野さんに渡す。


「あははは。ありがとう! そろそろ戻るか……」

初めて笹野さんが笑ったのを見た気がする。

僕らはみんなのもとへ向かった。


~一方その頃桂は~

たちばな先輩何してるんだろう?

何を忘れたのかな……

笹野さんにアプローチしようと思ったけど、怖くて無理……。

「寒いっすね」

僕はぽつりと呟いた。


「はい。ホッカイロどうぞ」

桃井ちゃんがホッカイロをくれた。

わー気配りできる子だな♡


「手が冷たいですよ。何か温かいものを買ってきます」

僕の手を握ると桃井ちゃんが、自販機でお茶を全員分買ってきてくれた。

優しい子だな♡


「桃井さん。秘書の仕事って楽しいっすか? 」

僕が何となく桃井ちゃんに説明した


「ええ。やりがいがあってずっと続けたいです」

桃井さんが優しく微笑んで答える。


「僕は自己中っすから秘書なんて出来ないっすね」

僕は笑いながら言った。


「桂さんは自己中ではないですよ。やさしくて人に合わせてクタクタになってしまうから防御してるように見えます。」

桃井ちゃんはニコニコしながら言った。


防御? そんな風に考えたことないな……

外見で寄ってくる女性は、僕の事『自己中』だって言うのに……

たちばな先輩悪いっすけど、僕は桃井さんに惚れました。もし、桃井さんが権蔵さんの初恋の人の生まれ変わりだとしても容赦しないっすよ!

あったちばな先輩と笹野さんが戻ってきた。


~たちばなは……~

桂が何やら僕の事じっと見てるな。なんだろう?

待たせたから怒っているのかな?


「待たせてごめんなさい」

僕がとりあえず謝った。


「体調は大丈夫ですか?」

桃井さんがやさしく僕に質問した。


「もう大丈夫ですよ! 心配おかけしました! よし! 社長にプレゼント渡しに行くか! 」

僕は意気揚々と言った。


「代表で私とたちばなさんで行きますよ」

桃井さんがそう言ったら桂が素早く異議を唱える。

「僕も一緒に行くっす」


「ならば、私も行こう。誠を呼び出さないとな」

笹野さんがスマホを見ながら言う。


「じゃあ俺達はお任せするよ。みなみは社長と接点がないから」

高梨先輩が皆藤さんと見つめ合いながら言う。


みんなで相談し、今猿社長にはカフェに来てもらうことにした。


「あっもしもし、誠か?ちょっと用があるからシュガーパックスまで来てくれないか?」

笹野さんが今猿社長に電話している。


「たちばなさん……実は私、昔からたちばなさんのこと知ってるんです」

桃井さんが急に僕を見つめながら言った。


「えっ?いつからですか?」

僕は桃井さんの言葉に驚いた。


「それは内緒です♡」

桃井さんが可愛く言った。


「教えてくださいよ~」

僕はその内緒というのが気になった。


「自分で、思い出してください~」

桃井さんはさらに可愛くそう言って早足で歩いていった。


もしかして、僕の学生時代と関係あるのか?

読んでくださりありがとうございます!(^-^)

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