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取り憑き婚活~すれ違い系ラブコメ~  作者: かなかな
1章~初恋の人を探せ~
25/62

第25話 結婚相談所でのお見合い

~1週間後~

僕は結婚相談所のパソコンの前で悩んでいた。


黒髪でお菓子作りが趣味。

そして僕の誕生日と同じ[7月27日生まれ?]

出身地も僕と同じでAB型でMが付く人。

誕生日とMが付く人は確定じゃないんだよなあ。

もしかしたら男かもしれないし……


「うーん。思ったよりたくさんいるなあ……」

僕は頭を悩ませていた。


「とりあえず自分の希望でやってみたらどうじゃ? 直感というのも大事じゃぞ? 」

権蔵がそう言うなら……


自分の希望をパソコンに打ち込んだ。


おお! 結構ヒットした女性がいるなあ!

スクロールして見ていく、そこで気になる女性を見つけた。

小豆沢 光(あずさわひかり) 30歳 》

僕と出身地が同じだ! もしかして、高校の時部活が一緒だったらしい小豆沢さん? 茶髪のショートでかなり可愛い。


こんな苗字は珍しいから……ありえるかも。


僕は相手の条件から外れていないな。

「よし!お見合い申し込んでみよう」

僕はそう言うとパソコンの『お見合いを申し込む』という所をクリックし、メッセージを送った。


もし小豆沢さん本人なら、(えにし)と小栗部長に教えないといけないしな。


その晩に鬼龍院(きりゅういん)さんから電話がかかってきた。

「お見合いが成立したので明日結婚相談所まで来てください」


よっしゃあ!お見合い成立したぞ!


しかも1件目で!


もしかして、小豆沢さんは僕のこと覚えていてくれたのかな?


「まだ喜ぶには早い! 会ってからが勝負じゃ」

権蔵はあまり喜んでいないようだ。


僕が今まで何回も失敗してるのを見てきているからなあ。


~翌日~

僕は約束の時間40分前に結婚相談所に到着した。


「こんにちは! たちばなさんお早いですね! 」

鬼龍院さんはにこやかに言った。


「緊張しちゃって朝早く目が覚めちゃいまして」

僕はそう言うと、こないだとは違う個室に案内された。

40分間何度も時計を見ながら待っていた。


─カチャ


やっとドアが開いた。鬼龍院さんと小豆沢さんらしい人が入ってきた。僕は思わず立ち上がった。


「こちらお見合い相手の[小豆沢]さんです」

鬼龍院さんがお見合い相手の説明をしてくれた。


「初めまして!この度はありがとうございます」

僕が深々とお辞儀をした。


「よろしくお願いします! 」

小豆沢さんは、にこやかに挨拶をしてくれた。


「それでは1時間後に参りますので」

鬼龍院さんが部屋から出て行った。


「……」

「……」

しばらく沈黙が続いた。


「……あの出身地がこちらなんですよね?」

僕は勇気を出して話しかけた。


「そうなんです。こっちで生まれてから引越ししたんですけどまた戻ってきたんです」

小豆沢さんはニコリと微笑みながら言った。


やっぱり引越ししているのかあ。

小栗部長が探している小豆沢さんと条件が一致している。


「僕はここから離れたことないんですよ。両親は田舎暮らしに憧れて、わざわざ田舎に引越ししたんですけどね」

僕がそう言うと小豆沢さんは、にこやかに頷く


「駅前の[たらりらん]ってイタリア料理屋さんって知ってますか? よく家族に連れて行ってもらったんですよ」

僕も嬉しくなってべらべらと話す。


「知ってます! 私もよく家族と行きました。子供の時に! あと回回苑(かいかいえん)のラーメンとかも好きです」

小豆沢さんが話に食いついてきたぞ


「回回苑のラーメンおいしいですよね! よく学校終わったら食べに行きましたよ! 」

僕もそこのラーメン屋にはよく行った。

回回苑は[ひいらぎ高校]の目の前だ。


よし! いよいよ本題を切り出してみるか……

「あの……僕の事覚えてますか? 」

僕は小豆沢さんの目を見ずに言った。


「えっ? 」

小豆沢さんは急に戸惑った顔をした。


「この辺に住んでたってことは、高校はひいらぎ高校ですよね? 」

僕は恐る恐る小豆沢さんに質問してみた。


「ああ、私は中学の時に引越しして2年前にこっちに戻ってきたので違いますよ! 」

小豆沢さんに否定された。


あれっ人違いかな?

でも忘るの儀式で記憶を消された場合もあるし、もうちょっと粘ってみよう。

葛城 縁(くずきえにし)って覚えてませんか? この辺の中学だったんですけど……」


「うーん。知らないですね……」

まさか、縁のことも知らないなんて……


「お主が探している小豆沢とは違うかもしれんぞ」

権蔵が僕の後ろからひょいと出てきて言った。


「すみません! 昔の同級生に小豆沢さんって女性がいたのでもしかしたら御本人かと思いまして……」

僕がそう言うと、急に小豆沢さんは動揺し始めた。

どうしたんだろう?


「小豆沢なんてこの辺の地域には沢山いますよ。よく間違えられるんですよ」

小豆沢さんはニコリと微笑むが顔はひきつっている。


そんなに小豆沢ってこの辺の地域にいたかな?


「このおなご何か隠しておるな」

権蔵が腕を組みながら言った。

鈍感な権蔵でも分かるぐらい小豆沢さんは冷汗をかいて動揺していた。


その後は普通の世間話をして1時間のお見合い時間が終了した。


─コンコン


誰かがノックした。

「よろしいでしょうか? お時間になりました」

鬼龍院さんがひょこっと入ってきた。


「たちばなさんから、こちらへどうぞ」

僕から交際したいかどうか結果を鬼龍院さんに伝えなければならないらしい。


僕はこないだの個室に案内された。


「たちばな様。いかがでしたか? 」

鬼龍院はノートとペンを持って僕に質問をする。


「そうですね! 僕の好みですし、話しやすかったのでもう1回お会いしたいですね」

僕は交際を希望した。

なんか怪しい所があるし、気になるからなあ。


「たちばな様は小豆沢様と交際したいということですね」

鬼龍院さんは僕に確認をする。


「そうです」

僕は即答した。


「分かりました。結果の方はまたお電話しますので。良い結果だといいですね」

鬼龍院さんはニッコリと微笑んだ。


~その晩~

僕は自分の部屋に帰ってイヤホンで音楽を聴いていた。


─プルルルルルル


電話がかかってきた! 結婚相談所からだ!


「はい! たちばなです」

僕は慌てて電話に出た。


「たちばな様ですか? 本日の結果のことでお電話いたしました」

鬼龍院さんは丁寧に言った。


緊張するなあ……

小豆沢さんと話は盛り上がったと思うから大丈夫だろう……

「結果は……」

鬼龍院さんがいよいよ結果を告げる。

読んでくださりありがとうございます!

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