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取り憑き婚活~すれ違い系ラブコメ~  作者: かなかな
1章~初恋の人を探せ~
21/62

第21話 結婚相談所へ!

ここはほとんど書類の説明になりますm(_ _)m

 〜翌日会社にて〜

「聞いてくださいよ〜たちばな先輩」

 朝からこの世の終わりみたいな顔をしながら桂が僕にすり寄ってくる。


 ああ、これ絶対聞いたら後悔するやつだ。これ……

 

麻生(あそう)さんがあんな性悪(しょうわる)だと思わなかったんですよ!僕がいない時の店員さんへの態度めっちゃ悪いんすよ」

桂がため息をつきながら言った。


 だから、あれほどやめておけと……言ってなかったっけ……


「婚活パーティーの時僕への態度も悪かったぞ」

僕は笑いをこらえながら言った。


「たちばな先輩!そのとき言ってくださいよ~」

桂がさらに深いため息をつく。


「悪い悪い。邪魔したら悪いかと思って……」

僕は飄々(ひょうひょう)と言った。

 麻生さんが同僚の妻にならなくて良かったと心底ホッとした。


「婚活失敗か……桃井さんにプレゼント選んでもらう時誰に来てもらうんだ? 」

高梨先輩が桂に尋ねた。


 そのために桂と高梨先輩は婚活パーティーに行ったのに……。


「高梨先輩! なんとかなりませんかね? 」

 桂が高梨先輩に懇願する。


「いやあ。俺もさ……婚活パーティーでカップリングした女性と食事してたら、他に婚活で知り合った女の子が同じお店にいてさ……修羅場だったんだよな」

 高梨先輩は身震いをする。


その修羅場想像しただけでゾッとするな。


「結局どうするんじゃ? 」

権蔵がポツリと言った。


 桂と高梨先輩と僕は頭を悩ました。


全員失敗とは……


「よし! 最終手段だな! 行くぞ! 結婚相談所に」

 高梨先輩が意気込んで言う。


「いよいよっすね」

 桂も意気込む


僕らは結婚相談所に行くことになった。


 ~お昼休み~

 入会時に準備するものを僕はスマホで調べていた。


 ~結婚相談所に必要な書類~

 ・住民票

 ・独身証明書

 ・収入証明書(男性のみ)

 ・写真付き身分証のコピー

 ・資格の証明書や学歴の卒業証明書

 以上が必要らしい。


 僕は高卒だし国家資格もないから、資格や学歴の証明書はいらないな。


 写真付き身分証は……会社の慰安旅行で韓国に行った時のパスポートでいいな。


 あと、住民票と独身証明書は市役所行かないとな…。

あっ住民票も独身証明書も郵送で申請できるらしい。


スマホで調べたことを桂と高梨先輩に説明する。


 ~住民票の郵送に必要な書類~

 ·住民票用申請書

 身分証明書で現住所が確認できるものらしい。

 ·返信用封筒

 A4サイズの用紙で三つ折りや四つ折りできる大きさの封筒に切手を貼って、自分の住所と氏名をあらかじめ書いておく。

 速達や特定記録で送るのを希望する時は封筒に朱書きで『速達』『特定記録』と書いて、その分の切手も貼るようだ。

 ·定額小為替

 申請する証明書の手数料分、ここでは300円分を郵便局で買い、一緒に封筒に入れておく。

 これらを市役所の市民課に送るらしい。


 ~独身証明書の郵送に必要な書類~

 ·申請書

 ·返信用封筒

 自分の(返送先)住所を書き、切手を貼る

 ·身分証明書のコピー

 ·定額小為替

 発行手数料は大体300円ぐらいらしい

 これらを市役所の戸籍担当係宛に送るらしい。


『収入証明書』ってなんだろう?

 カチカチと、僕はインターネットで調べる。


 ~収入証明書とは~

『収入証明書』という名称の書類は実在せず、『所得証明書』、『課税証明書』、『源泉徴収票』、『給与明細書』といった書類の総称らしい。


 ·所得証明書

 昨年1年間の収入の合計を証明する書類らしい。


 ·源泉徴収票

 12月末の年末調整の時に職場で受け取る書類。

 会社員は、『源泉徴収票』が収入証明書に該当するようだ。


 ·課税証明書

『市民税・県民税課税証明書』や『町県民税課税証明』という名称で昨年1年間の収入に対して課税される住民税の総額を証明する書類だ。

 所得金額も書かれているので所得証明書の役割も果たすらしい。


 ·給与明細書

 働いている会社などから発行される毎月の給与の明細書だ。


 ※申請に必要な書類、発行手数料、取得の手続き方法は、自治体によって違いますので必ずご自分で役所にご確認してくださいなのじゃ


「うわーたくさん書類がいるんすね。俺は有名大学卒だから証明書いるっすね」

桂が手帳にメモしながら言った。


 桂……今有名大学卒だってわざわざ言う必要ある?


「俺も宅建の資格持ってるから証明書いるな……」

高梨先輩も考え込んでいる。


「なんかめっちゃ小難(こむずか)しい話になったのう」

 権蔵は話の内容が難しすぎてオーバーヒートしていた。


 僕らは書類をもらい、郵便局で必要なものを揃え申請書を投函(とうかん)した。


 ~2月某日~

「あっ届いた! 」

 住民票と独身証明書が入った封筒が僕の部屋に、送られてきたのだ。


「独身証明書とはどんなものじゃ? 」

権蔵が封筒を覗き込む。


「僕も気になるし見てみよう! 」

僕は封筒を開けた。


 ~独身証明書の中身~

 ·氏名

 ·生年月日

 ·本籍

 ·独身であることの証明

『~上記の者が婚姻するに当たり、民法第732条(重婚の禁止)の規定に抵触しないことを証明する。』と僕の独身証明書には書いてある。


 ※自治体ごとに文面や体裁が多少違うのじゃ。


「ふう、やっと結婚相談所とやらに行けるな……」

 権蔵が疲れきっていた。


いや、おまえ何もしてないだろ!



 ~2月某日の休日~

 僕達はスーツをバシッとキメて(?)分厚い封筒を持って駅に集合した。


「結婚相談所は駅前の大手が人気らしいっすよ」

桂は朝からテンションが高い


「あそこもtorikonが主催しているらしい。今日は無料カウンセリングを予約してあるぞ……」

 高梨先輩は今日はなんかテンションが低いな……


僕達は、こないだ合コンと婚活パーティーがあったビルの2階に向かった。

読んでくださりありがとうございます!!

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