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貿易港1

 ボーボー……ポッポー。



「クラーケンを退けたお礼だと言われて、船長からキャプテンハットをもらった」

「まあ」

「キャプテンハットは神聖なものではないから俺でも装備できるね」

「まあ、忍者Aさんでも装備できるとは?」

「ほら俺魔王だから、神聖なものを長時間直接肌に当てると」

「まあ、意外と繊細ですのね」

「低温やけどする」

「ホッカイロ」

「ちなみにこの情報は旅の序盤で明かしているはずだけれど、当然のように忘れられているよね、うん、わかっていたよ」

「まあ」

「恥ずかしそうに頬を染めるそれは肯定の態度だよねわかってる、つらい」



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